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歩くことで積み重ねた「成功体験」|POOLO JOB2期生じょしさんインタビュー

いま、自分のこころに余裕がありますか?忙しかったり、考えごとをずっとしてしまったりすると余裕がなくなる人もたくさんいると思います。歩くことでその余裕を作れるようになるとしたら?
今回SNSでお出かけの発信を中心に活動されているじょしさんにお話を聞きました。

「実際私も余裕がなかったときに、たまたま歩いたことがきっかけで状況が少しずつ変わったんです」とじょしさんはにこやかに笑います。そんな彼女は「歩く」ことでどう変わったのかを聞いていきます。

じょしさんプロフィール
兵庫県在住のおでかけライター。SNSやnoteを通じて、ふらっと行けるスポットを発信中。現在トラベルクリエイターになるための講座「POOLO JOB」に参加中。


意識的に歩き始めたきっかけ

歩き始めたのと同時期に行った旅行の写真

ー じょしさんは散歩のイメージがとても強いのですが、いつから、どういうきっかけで歩こうと思い始めたのでしょうか?

散歩を始めたのは会社員の頃です。おそらく入社して本当に間もない時期で、2019年ぐらいだったと思います。その時は本当に家と会社の往復でした。本当に会社がすべてみたいに思っていたので、そこでうまくいかないと落ち込むし、 元気もなくなってきていて。

あるときから電車賃がもったいなく感じ、歩いて会社に行ってみたんです。それを続けていたときに、自分の考えすぎる原因にもなっていた仕事のミスが歩きながら整理できたんです。その甲斐あって、ミスが少なくなり怒られることも減っていったんです。
仕事が少しずつできるようになり、自分の中で小さな成功体験ができたことによって自分の心の余裕がちょっとだけ生まれました。
これまでは本当になんかどん底の時は家に帰るために歩いていたのが、ちょっと周りを見る余裕ができたっていうのがきっかけかなと思います。 

新しい視点を得られる散歩の魅力

散歩でアイデアが生まれたときの写真

ー 歩くことでこころに余裕が生まれるって素敵なエピソードですね。そんな素敵なエピソードも含めて、じょしさんの感じる歩くことの魅力ってありますか?

それこそ考えがまとまるっていうのは1つあるかなと思います。POOLOで記事を書いていて、ちょっと詰まったときやアイデアが出てこないなって思うときがあるんです。一旦パソコンから離れて何にも考えずに散歩してると、ふとした瞬間にこっちの方がいいかも!ってアイデアが生まれたりするんです。家だとなかなか環境が変わることはないので、そういうところが散歩のいいところかなと思います。あとはお金がかからないので、本当に行こうと思えばその瞬間に行けるっていう手軽さもいいなと思いますね。

ー 散歩することで、環境を変えて新しいアイデアが生まれることってありますよね。私も散歩をするようになって感じたことなんですけど、家の周りだけだと、同じような場所ばかりになってしまうなと思うことがあるので、場所を変えたいと思うときがあるんですね。その場合はどうされてますか?

その悩みは散歩好きによくある話かもしれないですね。わたしの場合、何かの予定のついでに歩くことは比較的よくやるかなと思います。
本当に予定のない日は家の周りを歩くんですけど、神戸や大阪に予定があるときに、ちょっと早めに出たり、予定が終わりにちょっと遠めのコンビニまで行って帰るようにすることはありますね。そうすると、今まで歩いてなかったルートを歩いたり、こんなとこに新しい店できてるんだ、という新しい気付きがあるんですよね。

ー 予定のついでに散歩するっていい考え方ですね

歩こうって思うとちょっとめんどくさいな、みたいな気持ちがもちろん勝っちゃう日もあるんです。でも、予定のついでであれば行こうかなという気持ちになりやすいなと思います。
周りの友達でも徒歩10分になると、めんどくさいっていう人も結構いるので。本当に歩きたくない人は10分でも歩きたくないんだなって思うと「アイス食べに行かない?」っていう誘い方をするだけでも、歩いてもらえる確率が上がるんですよね。

友達と歩いたときのひとコマ

ー 自分の時だけでなく、他の方と歩くときにもついでって使えるのはいいですね。他の方と歩くことも結構多いですか?

基本は1人が多いのですが、友達と遊ぶってなったときは一緒に歩くことが多いです。例えば、駅で集合してから、目的地まで10分一緒に移動するときに、10分も歩きたくない友達と一緒にいる時には、ついでに歩いてもらえるようにチャレンジしてみようとすることもあります。
 
そうやって誘ってみて、リアクション良かったら歩いていくし、もう断固として歩きたくないみたいな子だったら諦めますね。私は歩きたいからこそ、ちょっとだけチャレンジするようにはなったかなと思います。

ー そのチャレンジも素敵ですね。一緒に歩こうってお誘いをすることに、じょしさんの想いのようなものはありますか?

そうですね。友達って本当に長くお付き合いの子が多いなって印象があるんです。だから、自分の好きなものを相手も好き、って言ってくれたら嬉しいなって気持ちはあるのかなと思います。ご飯食べて美味しかったものを「これめっちゃ美味しかったから食べてみて」って言いたいのと一緒で。楽しいからやってみたらいいのにって気持ちはありますね。でも、楽しいというだけじゃ興味ない人は聞いてくれないので、ついでに歩かない?って聞くようになったんです。

ラジオと散歩が重なるとき

ー 自分の好きなものを共有したい気持ちを持っているからこそなんですね。好きなものといえば、じょしさんはラジオもお好きなんですよね?

はい、ラジオは小さい頃から好きです。

ー 好きになったきっかけはあるんですか?

両親と車で出かける時には、必ずと言っていいくらいラジオが流れていたことですね。なので、テレビを見るのと同列の選択肢の中に、ラジオも入っていました。小さいときは車に乗る時に聴くものだったんですが、中学生ぐらいになって自分で娯楽を選べるようになり、勉強との親和性が高かったので聞き始めました。

大人になり散歩をし始めると、散歩とラジオの親和性も高いなって感じるようになったんです。そこからはラジオを聞きながら散歩することもありますね。
散歩中って目は忙しいんですけど、耳は暇なときもあるので、ラジオ聞きながら歩いたりもできるんですよね。自分の好きなことや生活に馴染みやすいのがラジオだったんです。

ー ラジオって散歩と絡んできそうだなって思ってたら、散歩につながりましたね。

散歩に絡めて好きになった趣味ではないんです。
お金もかからないし、始めるのに必要なものもほとんどないこともあって、散歩は入りやすかったです。ラジオについても元々馴染みがあったから、自分で選べるようになっても選びやすかったっていうのはありましたね。

ー どちらもそれぞれ好きだからこそ、散歩とラジオが交わるのは必然だったんですね。タイミングはいつくらいなんでしょう?

あんまり気持ちに余裕がなかった会社員の時は、ラジオからちょっと離れつつありました。ずっと長年聞いてる番組は1本だけあるんですけど、その番組を除くと、新しい番組を聞くみたいな熱い思いみたいなのは社会人の時にはなかったですね。その後、ちょっと元気が出始めた時期から、色々聞いてみようかなと思って新しい番組も聞き始めたんです。個人的にはラジオって家事しながら聞くので、ラジオだけ聞いてる瞬間ってあんまりない。なので、どこの時間を使って聞こうかなって思ったときに、歩いてるからその時間にラジオ番組聞こうと思い、ラジオ聞きながら歩くようになりました。

ー ラジオが好きな理由あったりするんですか?

カフェに行ったときに、隣の席の会話が気になるみたいな感覚で聞けることです。例えば、最近あった近況話をラジオでしてくれることがあるんですけど、その内容がパーソナリティーの方のリアルが覗けたような気持ちになれるんです。その人にあった出来事を疑似体験している感覚になれるというか、その人の素に近い部分が見れるというのがラジオの良さだなと思います。それを目当てに聞いてると言ってもいいかもしれないです。

ー わかります。素がやっぱ見れたときって魅力的に感じますよね。

そうなんです。例えば、M-1本編よりもアナザーストーリーが好きなように、作品のメイキングをラジオで聞いているような感覚です。

ー メイキングの方が好きなんですね。メイキングのようなものが好きなものって他にもありますか?

やっぱり散歩ですね。結構過程を楽しめるタイプだからこそ、好きなんだと思います。歩くって手段になりがちなんですけど、目的地に行くまでに1個楽しみがあるのを知ってるから、歩くみたいな感覚ですね。

ー メイキングってつまりは過程ですもんね。先ほど言っていた素が見えるという部分と過程は、じょしさんの中では似たようなイメージですか?

散歩の過程で素が見えていいなと思うことはあります。例えば、朝早く散歩してて、あるお店の前を通った時に、普段は空いてるお店しか見えないけど、従業員さんが看板出しに出てきたり、お店の方から名前呼ばれて動いてる様子見れたりするんですよ。
そのときに少し裏側を見れたなって気持ちになって、ちょっと嬉しくなったりしますね。

成功体験の積み重ね

歩くようになったことで、食事にも変化が(写真は薬膳カレー)

ー お話を聞いていて、歩くことを始めて生まれた「心の余裕」があることが、他のことへも一歩踏み出すことにつながっているのかなと感じました。元々、新しいことへ一歩踏み出すことは多いタイプなんですか?

そんなことないです。私は考えて考えてやらないタイプでした。

ー そうなんですか?わたしもそのタイプなんですが、考えすぎるタイプは新しいことにトライするってなかなかできないと思っています。なんで色んなことに一歩踏み出せたんでしょう?

やっぱり「心の余裕」に戻る気がしますね。あとは、自信がなかったときに見た言葉にも影響を受けていると思います。どうやって自信をつけるのかという問いに、「小さな成功体験を積み重ねたら、勝手に自信ができる」って答えてた人がいたんですね。話を聞いてすぐには実行はできてなかったんですが、その後、たまたま歩くことを始めて成功体験に繋がった。そのたまたま手に入れた「ひとつの成功体験」を元に、次やってみたら、次もたまたま成功できてっていうのが、重なったっていうのが大きいかなと思います。

ー すごいですね。散歩がどんどん成功体験を重ねていけたんですね。重ねていった小さな成功体験って例えば何がありますか?

ちょっとメンタルが安定するようになったり、食べる物を変えれるようになったり、肌を人から褒められるようになったりですね。他の人からしたらそんなこと?っていうような、本当に小さな成功体験が多かったかなと思います。

歩くは心に余白を作る

歩いている足元の撮影にハマってた時の一枚

ー 散歩という成功体験から、心に余裕をもたらして色んなことにチャレンジしてきたじょしさんですが、今後どのような発信をしていこうと考えていますか?

散歩を含めたお出かけメインで発信しようと思っています。ただ、これまでの自分みたいな人に届けたいなって想いは変わってないんですよ。会社と家の往復で世界が会社だけになっちゃってる人や、家事と育児に追われて世界が家だけっていう人。そういう方って、ひとりを感じる瞬間がすごく多いと思うので、そういう人に、散歩に限らず簡単にできることを知ってもらう。そして実際にやってみてもらうことができれば、その孤独感みたいなものはちょっと薄れるんじゃないかなと思うのでそこは目標にしたいなと思っています。

編集後記

わたし自身散歩が好きで、よく歩いたりするので共感ポイントが多く楽しい取材でした。散歩で成功体験を積み上げてきたじょしさんならではの視点もあり、こんなふうに世界を見れたら楽しそうだなとワクワクしてお話を聞かせていただきました。
歩くことで心に余白をつくり、何か一歩踏み出す。私もそうやって成功体験を積み重ねていきたいなと思っています。


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