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人生という旅に寄り添ってくれるおまじないようのような本〜『人生の旅をゆく』〜

ふとしたとき、自分がなにかに傷ついているとすら意識していないときに、なんとなく手にとってしまう吉本ばななさんのエッセイ。

noteで連載されている『どくだみちゃん と ふしばな』も好きだけれども(読みたくなったら登録してガーと読んで、なんとなく、「もう大丈夫」と思えたら解約するを繰り返してします。すみません笑)、『人生の旅をゆく』も好きだ。

今回読んだのは、『人生の旅をゆく 4

吉本ばななさんの人生は、本当に小説よりも奇なりと思うけれども、でも、そんな人生を送る彼女だからこそ、伝えられるものがあり、多くの人を救っているんだな、と思うのである。

毎回読んでいて、ほんと、救われる、救っている、そんなことばかり思うのだけれども、もうそれに尽きるというか(ボキャブラリーが乏しくてすみません苦笑)。でも、本当にすごいな、と思うのである。それを自分で気がついて、そして書き続けていることも、何もかもすべてが。

なんか、読んで、こう感じたことを書きたいと思っていたことが、ちょっと時間が経つだけで、もうふわっと消え去ってしまうことも素晴らしいなと思う(まあ、自分がただ忘れただけなのですが汗)。

でも、まるで、母親が子どもに「いたいのいたいのとんでけ」とおまじないをかけるかのように、それは日常にあるもので、その瞬間のおまじないに子どもは感動して、そして、あっという間に治っちゃって、そんなおまじないをかけられたことすら、もうその瞬間に忘れてしまうような。

でも、その時、その瞬間に、そこには大きな優しさや愛があったことはたしかだけど、でも、それは重たくその人の人生に残ってしまうようなものではなく、おまじないのように忘れてしまえるような軽さのものであるのだ。

そういうものが人生にはたくさんあって、自分はすぐに忘れてしまうのだけれども、それくらいの軽くて、小さなものたちが、自分の周りの世界を取り巻いて、自分をしあわせにしてくれることを思い出させてくれる本なのです。
(なんとか伝えたいことをまとめることができたような気がします笑)

人生の旅をゆく 4』吉本ばなな

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