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【会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方】四季報は辞書や辞典ではない。

オススメ度(最大☆5つ)

☆☆☆☆

株式投資を始めて約8ヶ月となるが、その活動の中でどうしても避けて通れないのが、この四季報というものである。

年に4回発売されて、上場企業のあらゆるデータが網羅されている本であり、情報の宝庫である事は間違いないのだが、分厚すぎてページ数が多すぎるのが難点だ。

僕も株式投資を始めた頃から発売日毎に購入しているものの、イマイチ使い道が分からずにいた。

そんな僕にとって、本書は"四季報を使う"事に重点を置いた、眼から鱗の1冊となった。

〜全四季報を隅々まで読み込む著者〜

冒頭は、著者の簡単な紹介から始まるのだが、著者はなんと証券会社に勤めていた頃に先輩から「四季報を隅々まで読め!」と言われて、四季報を読み込む事を覚えたそうだが、なんと、四季報を1ページ目から最後まで全て読み込む、という作業を20年以上続けているというのだ。

四季報を一度でも目にしたことある方なら、その作業がどれほど膨大で気の遠くなるようなものであるか、想像出来るだろう。

そう、著者は本のタイトル通り"四季報の達人"なのである。

そんな著者が教えてくれる四季報の使い方。
タイトルにある10倍株を探すことよりも、著者の四季報に対する熱い思いや、「なるほど」と思わせてくれる"武器としての四季報の使い方"は、読んでいて非常に参考になった。

〜四季報を"使う"〜

今まで、僕は四季報を、証券会社のHPや株関連のHPを使ってスクリーニングした銘柄を確認するためだけに使っていた。

しかし、著者は四季報から良い銘柄を探していた。

著者にとっては、四季報が銘柄探しの入り口になっているのだ。

本に書いている通り、四季報ほど上場企業のあらゆる情報が網羅されている本は無い。

それだけに、四季報を読破し"気付き"の中で気になる銘柄を探すというのは、たしかに理にかなっているようにも思える。

20年以上全ての四季報を読破した著者ならではの説得力のある解説には思わず感心してしまう。

〜隅々まで読み込む事は難しいけど…〜

さて、この著者のように毎回四季報を読破して、気になる銘柄を探すという事をすれば、投資の知識や企業の知識もかなり養われるだろう。

しかし、現実的に四季報を毎回隅々まで読むというのは、兼業投資家にとってはかなり時間を取られてしまい、辛いものだ。

でも、本書はそんな人たちのニーズを察してか、「ここさえ見れば良い!」というポイントについても解説してくれる。

四季報を買ってみたものの、イマイチ使い道がわからない、という人にとっては必読の1冊だと思う。

僕もどこかのタイミングで四季報読破に挑戦したい、という欲求に駆られてしまった笑

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