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貧乏な人の特徴。現代人にありがちな3つのミスとは?【MIND OVER MONEY】

お金のことばかり考えて、損をした経験はありませんか?
稼ぐことばかりに集中して、空回りした経験はありませんか?

『MIND OVER MONEY』という本を読んでいると、貧乏人の特徴現代人にありがちなミスを見出すことができました。
誰でも起業や副業、投資を始めることができる現代のブームの中で、大切にしておきたい価値観をお伝えしておきます。

※この記事は、下記事から要点だけを抜き取った、いわば実践に移すためだけの内容になります。


あなたの「ホームレス」への評価は?


本題に入る前に、1つ面白い調査結果を紹介します。
「損をしないお金との付き合い方」だけを知りたい人は、この見出しは飛ばして読んでください。
まずは、あなた(と私)の人間観についてのお話をします。

私たちは、他人を見た時に2段階の評価や判断を下すと心理学の世界ではいわれています。

第一印象から相手を評価する時、
①その人は敵か味方か?(これが判断できないと命が危険だから)
②そして能力があるかないか?(有能ならお近づきになりたいと思う)
で判断する。
「高齢で弱った人」を見た時、
年齢的に有能そうにはみえないし、自分にとって脅威とも思えない。
そのため、一番強い感情として「憐み」を持つことになる。
「お金持ちの人」を見た時、
基本的には、有能にみえるけど温かみに欠けると評価する人が多い。
高齢で弱った人とは反対の判断をして、一番強い感情として「嫉妬」を抱いている状態。

ここまでは理解できますよね。

この調査結果で面白いのが、ここからです。

「貧しい人」は、
「お金持ちの人」と違って有能には見えないし、
「高齢で弱った人」と違って温かみにも欠けると判断して、
私たちはかなり強烈な「嫌悪感」を抱いてしまう。

しかも、ただの不快な嫌悪感ではありません。
私たち人間は、ホームレスや貧しい人に対して、「こいつは、自分たちとは違う哀れな生き物だ」と、同じ種族としてみるのも嫌がるのです。

脳スキャン装置を使った実験によって、
私たちがホームレスの人の写真をみせられた時に、
自分以外の人間を見た時に活性化するはずの脳の領域が静まり返っていた。
ということが解明されている。

つまり、私たちは脳の領域と心のどこかで、ホームレスを人として見ることができないわけですが、
重要なのは、私たちが、他人に対する評価や判断が左右されるほどまでに、お金を持っているか持っていないかを重要視しているということです。
「お金で人の価値は決まらない」なんてのは綺麗事で、私たちはそれだけお金に対して執着があるのです。


この記事の結論。


では、本題です。
本記事のタイトルは「貧乏な人の特徴」ですが、

「貧しい人」が貧乏なのは、その人が悪いのでしょうか?
私たちが羨む「お金持ちの人」は、その人に能力があったからでしょうか?

能力が先か経済的自由が先か、幸せが先か裕福さが先か、
この問題に結論を出したいと思います。

この記事の結論は、、

①能力が低いから貧乏なのではなくて、貧乏だから能力が低い。
②人脈がないから貧乏なのではなくて、貧乏だから人脈がない。
③努力しないから貧乏なのではなくて、貧乏だから努力しない。

これから、この根拠と解決策を解説していきます。


貧乏な人の特徴と現代人にありがちなミスとは?


上に挙げた結論たちをみて、
「元々貧乏に生まれたら、何もできないじゃないか」
と落ち込んでしまうかもしれませんが、実際はそんな単純な話ではありません。

まず、日本に生まれただけである程度は裕福です。
それなのに、いつまで経ってもお金で損してばかりで、経済的にも精神的にも豊かにならないのは、ミスをしているからです。

本書から導かれた「貧乏な人の特徴」と「現代人にありがちなミス」を3つずつ紹介していきますね。


①お金の心配。


まずは、お金の心配をしていると、頭が悪くなる。という話をします。

「お金の心配」でIQが下がる。
2004年にインドのサトウキビ農家で実験が行われた。
それは、収穫前(お金がない期間)と収穫後(刈り入れが終わって代金をゲットした後)でテストを受けさせるというもの。
すると、お金に余裕がある期間に比べて、お金に余裕がない期間のテスト結果が、IQで9~10ポイントも下がっていた。
これは、IQクラスという分類でみると、「優秀」から「普通」に、「普通」から「鈍い」に、1段階下がるのと同じようなもの。

生活が厳しい状況や、お金の心配で脳がマルチタスクになっている時は、目の前のことに集中できなくなります。
これから何かに挑戦しようと思っていても、そのことに集中できる状態にないと、物事は成功しないわけです。
だから、

①能力が低いから貧乏なのではなくて、貧乏だから能力が低い。

のです。

そして、この「お金の心配」は、実際の経済状況ではなく、”本人がどう感じているか”で左右されてしまうこともわかっています。
次に紹介するのは、時間に関する研究ですが、今回の話に関わってくる大事な内容です。

「時間が足りない」と感じるほど無駄遣いをする。
「時間長者」と「時間貧乏」という2つのグループに分けて、あるゲームに参加させる。
「時間長者」は、文字通りプレイ時間が長い。
「時間貧乏」は、長者より与えられたプレイ時間が短い。
もう1つルールがあって、貧乏グループは、超過した時間を"借りる"ことができる。1ラウンド当たり1秒を借りることで、全体の2秒を失うといったシステム。
で、実際どうなったか?
前半ラウンドでは互角の成績だったにもかかわらず、貧乏グループは時間を借り始めた。

時間にしろお金にしろ、目の前の問題を解決することに焦りを感じていると、思考に圧力がかかって、長期的視点に立てなくなります。

「何かが足りない」と不安や焦りを感じて、インターネットに出てくる「”稼ぎ方”」に目移りしてしまうこともあるでしょう。

副業、ブログ、ウェブライティング、プログラミング、動画編集、

それは本当に、自分の人生をトータルで見た時に役立つ活動だったのでしょうか?

世の中で発信されることに対して反応するだけで、自分にとって本当にやりたいことが見出せていない人は、まずは「足りない」という感覚から脱却する必要があります。
お金のことで頭がいっぱいにならないように、まずは、現在の収入に対する支出をできるだけ下げましょう。
お金が余る感覚を身につけてから、何で稼ぐのかを考えた方が、賢い選択ができるのです。

・貧乏な人の特徴。
お金や時間が「足りない」と心配ばかりしている状態にいること。
IQが下がった状態で、目の前の問題解決に追われる一方で、長期的視点を持つことができなくなる。
・現代人にありがちなミス。
既に生活の維持はできているのに、「自分は貧乏だ」「非成功者だ」と必要以上に落ち込み(というより思い込み)、成功者を追いかけるように、本当の目的とは違う稼ぎ方や努力をする。


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