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ツールドフランス2024 第21ステージ(Monaco - Nice) 考察
ついに最終日になりました。例年パリシャンゼリゼ通りでフィニッシュする最終ステージですが、今年はパリオリンピックが開催される関係で南仏ニースでのフィニッシュでした。
最終日はほとんどの年が前日の第20ステージでタイムトライアルを行い、総合成績を決めてからパリに凱旋する日程ですが、最終日に個人タイムトライアルというのはグレッグ・レモン選手がローラン・フィニオン選手を8秒逆転して総合優勝を決めた198
ツールドフランス2024 第20ステージ(Nice - Col de la Couillole) 考察
前日の第19ステージではポガチャル選手が全ての選手を飲み込んでの圧勝でした。レース後のインタビューでは「明日は逃げ切り優勝だね。」と発言していましたが、真相はいかに。
どんな展開だったのか見ていきましょう。
第20ステージは今年のツール・ド・フランス最後のロードレースであり、山岳ステージで、2級山岳を1回、1級山岳を3回上るステージでした。最後の1級山岳が頂上フィニッシュのCol de la
ツールドフランス2024 第19ステージ(Embrun - Isola 2000) 考察
各チームの思惑がいろんな形で交錯してレースを厳しくしましたが、最終的にはすべてが無に返されてしまうという・・・。真のチャンピオンを証明するためにお膳立てされたような展開と結果を見て、どうやって書き出していいかしばらく悩んでしまいました。
そんな第19ステージを振り返ってみましょう。
第19ステージは距離は144.6kmと短いですが、カテゴリー超級のCol de Varsとフランスの舗装路で行け
ツールドフランス2024 第18ステージ (Gap - Barcelonnette) 考察
山岳決戦2日目は、総合争い以外の選手がステージ優勝を狙う最後のチャンスだったので、スタートから熾烈なレースになりました。そしてアタックに次ぐアタックの末、新たな「初」が生まれました。
どんなレースだったのか、見ていきましょう。
第18ステージは3級の山を5回通過する175.9kmのステージ。獲得標高も3065mと控えめで、フィニッシュ地点もそこまで上っておらず、クライマーよりもパンチャー系の選
ツールドフランス2024 第17ステージ(Saint Paul Trois Châteaux - Superdévoluy) 考察
いよいよ始まった3週目の山岳決戦。常々3週目に標準を合わせていると言っていたヴィンゲゴー選手と、ジロ明けでも常に全開なマイヨジョーヌのポガチャル選手、そしてその戦いにノンプレッシャーで絡んでいるエヴェネプール選手の個人総合争いがますますヒートアップしました。そしてなかなか最後まで逃してもらえない逃げ職人たちの挑戦は?
このステージはどんな展開だったのか振り返ってみましょう。
第17ステージは距
ツールドフランス2024 第16ステージ(GRUISSAN - NÎMES) 考察
月曜日の休息日を挟んで、ツールドフランス2024もいよいよ3週目に入りました。週末のレースが激しかったせいもあって火曜日の第16ステージが来るまでの間が長く感じてしまい、前のステージの話をすると「あーあんなことがあったね〜。えっ、2日前だったの?」のような感覚になっています。
ここくるまでも激しいレースが繰り広げられていましたが、今年のツールはこの3週目が一番ハードな週です。そしてこの第16ステ
ツールドフランス2024 第15ステージ (Loudenvielle - Plateau de Beille) 考察
ピレネー2日目も激しい総合のバトルが繰り広げられました。あまりのレベルの違いに周りがちょっとついていけないくらい・・・。レース後、この先サイクリングレースはどうなっていくんだろう、とちょっとモヤモヤした気持ちになりました。
どんなレースだったのか、振り返って見ていきましょう。
ピレネー2日目は距離が197.7km、1級山岳を4回超えてから最後に超級山岳のPlateau de Beilleを上る
ツールドフランス2024 第14ステージ(PAU - SAINT LARY SOULAN-PLA D'ADET) 考察
いよいよピレネー決戦が始まりました。初日は超級、2級、超級と山を3つ上る151.9kmのステージでした。ところどころの状況を見ていきたいと思います。
まずは前半です。山岳は逃げたい選手が多くいるので、スタートからアタックの繰り返し。残り112.2km地点でAlpecinのヴァンデルプール選手、Lottoのドゥリー選手とボーレンス選手、Cofidisのコカール選手に4人の逃げが決まりました。96.
ツールドフランス2024 第13ステージ(Agen - Pau) 考察
いよいよ残り2ステージになったフラットステージ。スプリンターにとっては貴重なステージですが、なかなかそう簡単にはいかないのが今年のツールドフランス。
まずは、前日の落車でRed Bull-BORAのリーダー、ログリッチ選手が未出走になりました。今後のレースに備えるという理由でのリタイアですが、なんでもないところでの落車でタイムを失ってしまい、気持ち的にはかなり苦しいんじゃないでしょうか。移籍して
ツールドフランス2024 第12ステージ(AURILLAC - VILLENEUVE-SUR-LOT) 考察
激しい展開になった第11ステージが終わり、レースは再びフラットステージが続きます。残されたフラットステージはあと3ステージ。その3ステージに名前を刻むのは誰になるのか。
この日もスタートから逃げを決めるべくアタックが繰り返されます。第5ステージのnoteでも書きましたが、やはりスプリンターがいないGroupma-FDJやTOTAL Energieが積極的に動きます。他のチームはできるだけ大人数を
ツールドフランス2024 第11ステージ(ÉVAUX-LES-BAINS - LE LIORAN) 考察
また「伝説」を見ることになってしまいました。今年のツールは息つく暇すら与えてくれません。しかも水曜日のステージでこんな展開になるなんて・・・。
何度も言いますが今年のコースを設計した人たちは大成功ですよ、本当に。
第11ステージは距離211kmで終盤に山岳ポイントが連続する獲得標高4335mのタフなステージでした。スタートから各チームが逃げに選手を送るためかなりアクティブな展開になりました。
ツールドフランス2024 第10ステージ(Orléans - Saint-Amand-Montrond) 考察
1回目の休息日が明けて、今年のツールも2週目に入りました。2週目はフランスを南下して、いよいよピレネーの山岳ステージに向かっていきます。
第10ステージは187.3kmのステージで、57.1km地点にスプリントポイントがあるだけで特にイベントのないフラットなステージでした。ニュートラリゼーションが明けてからも、プロトンはずっと40km/h以下のスローペースで、「みんなで身体慣らししながら行こうぜ
ツールドフランス2024 第9ステージ(Troyes - Troyes) 考察
いやー、第9ステージもなかなかエキサイティングなステージでした。見る前は「グラベルだけどパヴェじゃないし、そんなに高低差もないから山岳ステージほど展開盛り上がらないんじゃない?」と高を括っていましたが、全くそんなことはなく、気がついたら4時間モニターにがっつりかじりついていました。
そんな第9ステージを振り返ってみましょう。
第9ステージは199kmで14のグラベルセクターがあるステージでした
ツールドフランス2024 第8ステージ(Semur en Auxois - Colombey les deux Églises) 考察
先週の土曜日にスタートしたツールドフランスも1週間が経ちました。第8ステージは雨で気温16℃の中でのスタートでした。
ヨーロッパの選手は春先の寒い日のレースでも普通に半袖・半パンで走る選手が多いのですが、彼らでもベストやアームウォーマーを着用していたということは、かなり寒かったということです。確かにイタリアステージの時の気温と比べたら半分くらいになっているので、連日のレースの疲労とこの気温差で体