別府 匠 / Takumi BEPPU

フリーランスコンテンツクリエーター/元GCNJapanプレゼンター/元UCIサイクリン…

別府 匠 / Takumi BEPPU

フリーランスコンテンツクリエーター/元GCNJapanプレゼンター/元UCIサイクリングチームマネージャー/元プロサイクリスト/JSPO自転車コーチ3/ @60rpmclubpodcast / サイクリングイベントやレクチャーの仕事を募集しています🚴DMからご連絡ください✉️

マガジン

  • パリ2024自転車ロードレース

    パリ2024で行われた自転車ロードレース男女の記事をまとめました

  • ツールドフランス2024考察

    ツール・ド・フランス2024の各ステージの感想と考察をまとめています。

  • インナーギア問題

    インナーギアを効率よく使えばトレーニングの幅も広がり、今までしっくりこなかったところがカチッとくるかもしれない。そんな話です。

  • 自分史とヒルクライムの話

    これまでの自叙伝

  • 現代と10年前のロードバイクの違いについて

    現代と10年前のロードバイクの違いについて、機材の変化から乗り方やポジションについて考察しています。

最近の記事

言語はコミュニケーションのツールである、という話をしています。より良いコミュニケーションのためには、言語の「使い方」を学ばなければなりません。 #60rpmclub https://youtu.be/ddSq6iHcxyA?si=yufoh-r7hibBJuBB

    • 新しく始めた自転車情報ポッドキャスト「60rpm Club Posdcast」も第18回まできました。他の媒体ではあまり取り上げられないことを回転数「60rpm」でゆるーく話しています。気に入ってくれたらフォローをお願いします。 https://podcasters.spotify.com/pod/show/60rpmclub-podcast

      • パリ2024自転車ロードレース女子の3つのポイント

        パリ2024自転車ロードレース女子もスタートからフィニッシュまでライブ配信で観戦しました。こちらも見応えのあるレースでした。そんな中で3つレースの展開を左右するポイントがありました。それらのポイントについて解説を交えながら考察したいと思います。 https://olympics.com/en/paris-2024/entries/cycling-road/all-noc/women-s-road-race レース中盤での落車まず一つ目のポイントは109.6km地点(残り4

        • パリ2024自転車ロードレース男子

          先週の土曜日に行われたパリ2024の自転車ロードレースをTV観戦しました。 https://olympics.com/ja/paris-2024/sports/cycling-road 自転車ロードレース男子はパリ市内をスタートしてパリの郊外を周り、再びパリの市内に帰ってきて、最後は「モンマルトルの丘」を含む18.4kmの周回を3周してフィニッシュする273km。細かいアップダウンが多く、最後の周回のモンマルトルの丘からサクレクール寺院に向かう平均勾配6.5%で1kmの石

          ¥100〜
          割引あり

        言語はコミュニケーションのツールである、という話をしています。より良いコミュニケーションのためには、言語の「使い方」を学ばなければなりません。 #60rpmclub https://youtu.be/ddSq6iHcxyA?si=yufoh-r7hibBJuBB

        マガジン

        • パリ2024自転車ロードレース
          2本
        • ツールドフランス2024考察
          21本
        • インナーギア問題
          2本
        • 自分史とヒルクライムの話
          4本
        • 現代と10年前のロードバイクの違いについて
          3本

        記事

          ツールドフランス2024 第21ステージ(Monaco - Nice) 考察

          ついに最終日になりました。例年パリシャンゼリゼ通りでフィニッシュする最終ステージですが、今年はパリオリンピックが開催される関係で南仏ニースでのフィニッシュでした。 最終日はほとんどの年が前日の第20ステージでタイムトライアルを行い、総合成績を決めてからパリに凱旋する日程ですが、最終日に個人タイムトライアルというのはグレッグ・レモン選手がローラン・フィニオン選手を8秒逆転して総合優勝を決めた1989年以来なので、歴史的に見ても今年は特別な年になりました。 実際にはニースでは

          ツールドフランス2024 第21ステージ(Monaco - Nice) 考察

          ツールドフランス2024 第20ステージ(Nice - Col de la Couillole) 考察

          前日の第19ステージではポガチャル選手が全ての選手を飲み込んでの圧勝でした。レース後のインタビューでは「明日は逃げ切り優勝だね。」と発言していましたが、真相はいかに。 どんな展開だったのか見ていきましょう。 第20ステージは今年のツール・ド・フランス最後のロードレースであり、山岳ステージで、2級山岳を1回、1級山岳を3回上るステージでした。最後の1級山岳が頂上フィニッシュのCol de la Couilloleで、距離が132.8km、獲得標高が4600mの、こちらもタフ

          ツールドフランス2024 第20ステージ(Nice - Col de la Couillole) 考察

          ツールドフランス2024 第19ステージ(Embrun - Isola 2000) 考察

          各チームの思惑がいろんな形で交錯してレースを厳しくしましたが、最終的にはすべてが無に返されてしまうという・・・。真のチャンピオンを証明するためにお膳立てされたような展開と結果を見て、どうやって書き出していいかしばらく悩んでしまいました。 そんな第19ステージを振り返ってみましょう。 第19ステージは距離は144.6kmと短いですが、カテゴリー超級のCol de Varsとフランスの舗装路で行ける最高標高地点のCime de la Bonetteを上り、最後にカテゴリーは1

          ツールドフランス2024 第19ステージ(Embrun - Isola 2000) 考察

          ツールドフランス2024 第18ステージ (Gap - Barcelonnette) 考察

          山岳決戦2日目は、総合争い以外の選手がステージ優勝を狙う最後のチャンスだったので、スタートから熾烈なレースになりました。そしてアタックに次ぐアタックの末、新たな「初」が生まれました。 どんなレースだったのか、見ていきましょう。 第18ステージは3級の山を5回通過する175.9kmのステージ。獲得標高も3065mと控えめで、フィニッシュ地点もそこまで上っておらず、クライマーよりもパンチャー系の選手にチャンスのあるコースに見えました。そしてレイアウト的に最後に総合争いが動くと

          ツールドフランス2024 第18ステージ (Gap - Barcelonnette) 考察

          ツールドフランス2024 第17ステージ(Saint Paul Trois Châteaux - Superdévoluy) 考察

          いよいよ始まった3週目の山岳決戦。常々3週目に標準を合わせていると言っていたヴィンゲゴー選手と、ジロ明けでも常に全開なマイヨジョーヌのポガチャル選手、そしてその戦いにノンプレッシャーで絡んでいるエヴェネプール選手の個人総合争いがますますヒートアップしました。そしてなかなか最後まで逃してもらえない逃げ職人たちの挑戦は? このステージはどんな展開だったのか振り返ってみましょう。 第17ステージは距離177.8kmで、前半は上り基調で徐々に標高が上っていき、114.8kmのスプ

          ツールドフランス2024 第17ステージ(Saint Paul Trois Châteaux - Superdévoluy) 考察

          ツールドフランス2024 第16ステージ(GRUISSAN - NÎMES) 考察

          月曜日の休息日を挟んで、ツールドフランス2024もいよいよ3週目に入りました。週末のレースが激しかったせいもあって火曜日の第16ステージが来るまでの間が長く感じてしまい、前のステージの話をすると「あーあんなことがあったね〜。えっ、2日前だったの?」のような感覚になっています。 ここくるまでも激しいレースが繰り広げられていましたが、今年のツールはこの3週目が一番ハードな週です。そしてこの第16ステージがスプリンターたちにチャンスがある最後のフラットレースになります。 どんな

          ツールドフランス2024 第16ステージ(GRUISSAN - NÎMES) 考察

          ツールドフランス2024 第15ステージ (Loudenvielle - Plateau de Beille) 考察

          ピレネー2日目も激しい総合のバトルが繰り広げられました。あまりのレベルの違いに周りがちょっとついていけないくらい・・・。レース後、この先サイクリングレースはどうなっていくんだろう、とちょっとモヤモヤした気持ちになりました。 どんなレースだったのか、振り返って見ていきましょう。 ピレネー2日目は距離が197.7km、1級山岳を4回超えてから最後に超級山岳のPlateau de Beilleを上る獲得標高4800mの今回のツールの中でも1、2を争うタフなステージ。しかも気温が

          ツールドフランス2024 第15ステージ (Loudenvielle - Plateau de Beille) 考察

          ツールドフランス2024 第14ステージ(PAU - SAINT LARY SOULAN-PLA D'ADET) 考察

          いよいよピレネー決戦が始まりました。初日は超級、2級、超級と山を3つ上る151.9kmのステージでした。ところどころの状況を見ていきたいと思います。 まずは前半です。山岳は逃げたい選手が多くいるので、スタートからアタックの繰り返し。残り112.2km地点でAlpecinのヴァンデルプール選手、Lottoのドゥリー選手とボーレンス選手、Cofidisのコカール選手に4人の逃げが決まりました。96.2km地点でその逃げにArkeaのヴォークラン選手とガルシア・ピエルナ選手、UN

          ツールドフランス2024 第14ステージ(PAU - SAINT LARY SOULAN-PLA D'ADET) 考察

          ツールドフランス2024 第13ステージ(Agen - Pau) 考察

          いよいよ残り2ステージになったフラットステージ。スプリンターにとっては貴重なステージですが、なかなかそう簡単にはいかないのが今年のツールドフランス。 まずは、前日の落車でRed Bull-BORAのリーダー、ログリッチ選手が未出走になりました。今後のレースに備えるという理由でのリタイアですが、なんでもないところでの落車でタイムを失ってしまい、気持ち的にはかなり苦しいんじゃないでしょうか。移籍して心機一転してツールに挑みましたが、どうもうまく合わないようです。早く気を取り直し

          ツールドフランス2024 第13ステージ(Agen - Pau) 考察

          ツールドフランス2024 第12ステージ(AURILLAC - VILLENEUVE-SUR-LOT) 考察

          激しい展開になった第11ステージが終わり、レースは再びフラットステージが続きます。残されたフラットステージはあと3ステージ。その3ステージに名前を刻むのは誰になるのか。 この日もスタートから逃げを決めるべくアタックが繰り返されます。第5ステージのnoteでも書きましたが、やはりスプリンターがいないGroupma-FDJやTOTAL Energieが積極的に動きます。他のチームはできるだけ大人数を行かせたくないので、その人数を選別しながら、人数が増えたら増えたであわよくば自分

          ツールドフランス2024 第12ステージ(AURILLAC - VILLENEUVE-SUR-LOT) 考察

          ツールドフランス2024 第11ステージ(ÉVAUX-LES-BAINS - LE LIORAN) 考察

          また「伝説」を見ることになってしまいました。今年のツールは息つく暇すら与えてくれません。しかも水曜日のステージでこんな展開になるなんて・・・。 何度も言いますが今年のコースを設計した人たちは大成功ですよ、本当に。 第11ステージは距離211kmで終盤に山岳ポイントが連続する獲得標高4335mのタフなステージでした。スタートから各チームが逃げに選手を送るためかなりアクティブな展開になりました。 そのせいもあり最初の平均時速が49.5km/と長距離の山岳ステージとは思えないほ

          ツールドフランス2024 第11ステージ(ÉVAUX-LES-BAINS - LE LIORAN) 考察

          ツールドフランス2024 第10ステージ(Orléans - Saint-Amand-Montrond) 考察

          1回目の休息日が明けて、今年のツールも2週目に入りました。2週目はフランスを南下して、いよいよピレネーの山岳ステージに向かっていきます。 第10ステージは187.3kmのステージで、57.1km地点にスプリントポイントがあるだけで特にイベントのないフラットなステージでした。ニュートラリゼーションが明けてからも、プロトンはずっと40km/h以下のスローペースで、「みんなで身体慣らししながら行こうぜ!」と示し合わせたような始まり方でした。 ちなみに以前Saint Amand

          ツールドフランス2024 第10ステージ(Orléans - Saint-Amand-Montrond) 考察