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SF - Sumo Fiction

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狂気に満ちた相撲SFの世界(手動収集)
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2020年3月の記事一覧

ミッド・スモー

ミッド・スモー

 完全無観客会場となった両国国技館。そこでは例年通りに、力士たちが土俵入りの厳粛なる儀式を行っていた。
 土俵中央の行司を円状に囲んで、力士たちがバンザイを行う。普段と異なるのは、土俵上方に、伝説の力士、雷電の図柄が掲げられており、土俵は花畑と化し、土俵中央にP○ntaカードが円状に配置されている点だ。
 角界の理事長が脇に控える小姓につぶやく。
「委細、問題ないな?」
「はい、全国への中継は欺瞞

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国技館ロイヤルランブル外伝【七人の限界力士編】

国技館ロイヤルランブル外伝【七人の限界力士編】

限界力士とは?
大観衆の前で完全脱衣して視線を集めることを目的とし意図的な不浄負け(モロ出し)を繰り返すため各部屋で封印された不浄力士達の総称。相撲と限界露出に対する気持ちは真剣であり心技体兼ね備えた強豪力士が多いが前述の悪癖により昇進からは遠ざかっている。

七人の限界力士露出強(ろでつよし)
露出を好むあまり幕下へ降格した元関脇。化粧廻しの下に何も身に着けていないことがあり人気力士だった。

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