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ストレスフリーは脳に悪影響?FIRE民は要注意!

最近、気になる記事を読みました。「ストレスがない人」は幸せで健康、でも脳の調子は悪化、米調査 というものです。

私はFIREを3か月前に達成して、仕事や締切のない生活を始めました。もちろん資産管理や時間管理など新たに増えたこともありますが、ストレスはだいぶ減ったと思います。

しかし、この記事によれば、ストレスがない生活は、幸福度や健康状態は良好である一方で、脳の機能低下を引き起こす可能性があるというのです。

これはちょっと心配ですね。詳しく見ていきたいと思います。


ストレスがないと脳の機能が低下?

この記事では、必ずしもストレスフリーが良いとは限らないと論じています。

心理学教授チャールズ氏は、米国の「日々の経験に関する全国調査(NSDE)」のデータを用い、「ストレスがない」と回答した人々の特徴を分析しました。驚くべきことに、ストレスがない人たちは、そうでない人と比べて、注意力や集中力、短期・長期記憶、問題解決能力といった認知機能の低下が見られたというのです。

ストレスやストレス要因のない生活というと、さぞかし牧歌的で美しいもののように思うかもしれないが、実はそうでもない。(中略) 研究の結果、ストレスがないと答えた人は、あると答えた人に比べて幸福度が高く、慢性的な健康問題も少なかった。しかし、注意力や集中力、短期・長期記憶、問題解決力、集中力、好ましくない行動を抑える能力といった認知機能の低下の兆候が明らかになった。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/060300299/

記事では、ストレスを「痛み」に例え、その役割を説明しています。痛みは、私たちに危険を知らせ、身体を守るために必要な感覚です。

ストレスは痛みに似ている。(中略) 痛みを感じない人は、最も不快な感覚の1つを経験せずにすむ反面、けがをしやすい。私たちが高温のストーブに触れてしまったときに、反射的に手を引っ込めてそれ以上の危険を回避できるのは、痛みを感じるおかげだ。一方、痛みを感じない人は、大やけどを負うまで気が付かないかもしれない。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/060300299/

同様に、ストレスも、私たちが困難な状況を乗り越え、成長するために必要な反応なのです。適度なストレスは、脳を活性化し、新しい経験や学習を促します。

ストレスの場合はどうだろう。ストレス反応は、私たちに人生のあらゆる色合いを経験させ、学習を促す。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/060300299/?P=2

FIREしたらどうすればいいのか?

FIRE 後のストレスフリーな生活は魅力的ですが、脳の健康を維持するためには、ある程度の刺激が必要なようです。

では、具体的にどのような対策をとれば良いのでしょうか?

考えられるのは、

  1. 適度なタスクを持つ: 実際に働くまでしなくても、ボランティアや何かの集まりに属してタスクを持ったり、新しいことに挑戦する (趣味、語学、旅行)ことも良い刺激になるでしょう。

  2. 適度な他者との交流: 記事でも以下のように言われている通り、人付き合いとストレスには両面性があります。人付き合いが減るとストレスが減る面もありますが、人との交流で支えられてストレスが減る場合もあります。

他者との関わりは多すぎても少なすぎてもいけないようだ。適度であれば私たちの認知機能を保つのに役立つが、それを超えるとストレスの原因になる。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/060300299/?P=2

知っておくことが肝心

今回紹介した話は、すぐに何かの対策が必要な話ではないですが、知っていて行動するのと何も知らないのとでは将来に差が出そうです。

とりあえず「FIRE してストレスを全部排除して安心する」のはやめておいた方が良さそうです。

認知機能が落ちた後に、「自分は認知機能が落ちたなぁ」と気づくのは難しそうなので、適度なストレスを持てるように、生活に色を与えてくれるような、趣味や交流を増やしていきたいですね。

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