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大前研一 名言集 『50代からの選択』(19)

『50代からの選択』(19)

 私は6月末(2022年)で67歳になります。前期高齢者です。
その意味で、このタイトルの本は自分の半生を振り返る機会を与えてくれた本ですし、後半生を生き抜いていくためのよすがともなりました。

 「人生とは何ぞや」をご一緒に考えてみませんか。


  
 『50代からの選択』(初版 2004年11月10日 集英社)は、<ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか>というサブタイトルが示すように、自分の人生を真剣に考えるきっかけを与えてくれます。50代のかただけではなく、実は20代、30代、40代のかたにも読んでいただきたい本です。

 

資格というものは、とっただけですぐに商売になりますというものではない


資格というものは、とっただけですぐに商売になりますというものではない
取得後インターンみたいなことをやり、経験を積んで独り立ちするというプロセスが必要なものがほとんどだ。
だから、50歳を過ぎてから、資格試験の勉強をするのは、はっきり言って時間のムダである。

『50代からの選択』 大前研一の名言 1 〈241〉         


50代が必死で勉強しなければいけないのは、資産運用である


50代が必死で勉強しなければいけないのは、資産運用である
資産運用には、これからの生活がかかっている。
大学受験に費やしたのと同じくらいのエネルギーを傾けて勉強すべきではないか。

『50代からの選択』 大前研一の名言 2 〈242〉         
         







都心に行くか、田舎に行くか、これが50代の大きな決断となる
老後をだれとどんなふうに生きたいか、何をやって過ごしたいか


都心に行くか、田舎に行くか、これが50代の大きな決断となる
実は、老後の計画を立てるとき、一番重要になってくるのは住む場所だ。
住む場所が行動範囲を決めるし、つきあう友達を決める。
老後をだれとどんなふうに生きたいか、何をやって過ごしたいか
住む場所を決めるにあたっては、このあたりまでを考えておかなければならない。

           『50代からの選択』 大前研一の名言 3 〈243〉                                                               



➳ 編集後記

『50代からの選択』(初版 2004年11月10日 集英社)は、<ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか>というサブタイトルが示すように、自分の人生を真剣に考えるきっかけを与えてくれます。50代のかただけではなく、実は20代、30代、40代のかたにも読んでいただきたい本です。


🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。


大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。


➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。

🔷 「資格商法」と言われてもおかしくない、資格を取得するとすぐに仕事に就けるような印象を与える、CMがテレビやラジオで流れることがあります。

多くの経験と実績がある上で、その仕事に関連した資格を取ることは悪いことではない、と思います。

ただ、誰にでも当てはまることではありません。

また、資格を多く取ることが目的化してしまっている人がいます。経験もないのに資格を取っても使うことができずムダです。自己満足するだけです。

50歳になったら、新たに資格を取ることを考えるよりも、今まで経験し、身につけたことを、一度棚卸してみることのほうが重要です。

冷静かつ客観的に自己評価すると、残ることはそれほど多くないことに気づくはずです。

残った中で、深掘りできていると自信があり、独立できるほどの実力があると自他ともに認めるのであれば、独立すれば良いのです。

しかし、それほど自信がなければ、老後のことを考慮し、そのための準備をすることが大切になってきます。

これからはいつ倒れてもおかしくない年齢になっていきます。
健康面に重点を置き、心身ともに健康を維持することが望まれます。

終の住処(ついのすみか)を決めておくことも必要でしょう。
体を鍛えようと、急にマラソンを始める人がいますが、無茶してはいけません。ウオーキングのほうが続きますし、体への負担も少なく、健康維持のためにはお勧めです。

脳の老化は、身体の老化にも大きな影響を及ぼします。
指先を使うことは脳への刺激になるようです。
キーボードを叩くのは少しは効果があるのでしょうか?
それは、分かりません!

何でもいいですから、毎日やることがあるということは充実した後半生を送るための動機づけになります。

家の中に引きこもってばかりいないで、外出しましょう!
寝転がってテレビばかり視ていてはいけませんよ。

ブログやnoteを始めてみる。
そして続けていくうちに何か発見できることがあるかもしれません。

書くテーマはあなたが経験したり、学んでよく理解していることが良いでしょう。

あなたにとっては当たり前のことが、他の人には価値ある情報となるかもしれません。もちろんゴミ情報もあるかもしれませんが…。

そうした情報を提供すれば、フォロワーになってくださり、投稿の度に見に来てくださる人が必ず出てきます。

最初はか細い1本の糸が、少しずつ増えてきて、やがて縄になり、仕事上の関係とは異なる仲間ができ、リアルな付き合いができるようになるかもしれません。

50歳になってからの「楽しみ」ももちろんあります。
ですが、ブログやnoteは50歳になってから始めるのではなく、早いうちに始めたほうがいいですよ。

私がブログを始めたのは、2006年のことで、51歳でした。
FC2ブログでスタートしました。

当時は、今ほどブログを書くことが一般的ではありませんでした。

ブログを始める前に、ホームページを2001年4月16日に開設しています。45歳の時でした。2001年といえば、米国同時多発テロが勃発した年です。
現在は更新していません。

30代からビジネス書を読み続けています。
それが、40代半ばにビジネス書の紹介サイトを立ち上げるきっかけになりました。

現在では、noteやブログを書くことがライフワークになっています。

あなたも、これをしようと決めたら、今すぐ、スタートしてください。
後半生を充実したものにするために。



大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。




🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。

それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。

『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。






🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。



大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。
この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-05-04 23:22:06)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。



✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。








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