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地域創生・地域ブランディング界隈noteまとめ

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地域創生・地域ブランディング界隈のニュースや事例分析の他、マーケティングやデザインなど地域活性化やまちづくりに役立つnoteをまとめております。
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#ローカル

“地方創生”は「配分」ではなく「創りだす」ことではないのか?

地域活性という分野に興味を持ち始めてから、いろんな地域活性というお仕事のかたちを知ってきた。 地域活性というものには定義もゴールもなくて、人それぞれなのだということを大前提に 地方自治体から都内の企業がお仕事を受注して、その地に何らかの形で還元をするという地方創生になんっか違和感を抱いていて。 このツイートを拝見して、きっとこの違和感は、それが「配分」でしかないからなのでは?と思った。 都市または他の地域にある資源(ヒト・カネ・モノ・情報など)を配分しているだけで、マ

「地方創生」の勝ち負けを分けるモノ

昨年度より、地方創生支援人材として北海道奈井江町に派遣されています。最近インフレ気味に使われている「地方創生」という言葉ですが、ハッキリと定義できているでしょうか?「地域活性化」「地域づくり」「地域おこし」といった言葉とごった煮で使われがちな傾向ですが、こういった霞ヶ関発の政策スローガンには明確な目的が存在します。 「地方創生」とは急激な高齢化と少子化といった人口構造の変化や、地方における財政ひっ迫と税収低下といった財政構造変化に対して、再編的施策を考えていく取組みとなりま

#2 うなぎの寝床という、九州ちくごのものづくりを発信するローカル拠点型アンテナショップを立ち上げた理由と背景、そして、地域のものづくりにおける役割とは?

うなぎの寝床は、九州ちくごのものづくりを伝えるアンテナショップとしてスタートしました。行政ではなく完全民間による運営です。アンテナショップというと、東京に地方の行政が出展するという形態が主流ですが、僕らは作り手がたくさんいる地域に、その地域の物がみれる場所をつくるというローカル拠点型アンテナショップを2012年7月にオープンしました。それは、あまりにも地域で、地域のものづくりが知られていなかったり、素晴らしい資源や人がいるのに、伝わっていなかったりする現実がそこにあったか

「関係人口」について話したよ。

昨日、職場である豊岡劇場で開催していただいた【関係人口トークイベント】を経て感じたことを書き留めていく。 ▽イベント概要 島根を拠点にするローカルジャーナリスト・田中輝美さんが、このたび書籍『関係人口をつくるー定住でも交流でもないローカルイノベーション』を木楽舎から発刊されました。関係人口とは、思いのある地域へ定住しなくても継続的に、その地域に関わる人のことを指し、その考え方は人口減少の今、注目されています。今回は、ローカルジャーナリストの田中輝美さんと豊岡劇場のマネージャ

場づくりの考察。「自走する場」に必要ないくつかの要件について。あと、そもそもコミュニティとは?

こんばんは。藤本です。コミュニティ(共同体)が自走したと感じた出来事はある?あった場合、どうしてそう思ったの?という質問をいただきました。 コミュニティが自走するというのは、どんなイメージ?と聞きたい気持ちがそもそもあるけれど笑、自分なりの解釈でもってお答えしますね。 その前にまずぼくたちは「コミュニティ」「アソシエーション(=チーム的なもの)」「サークル」などという言葉を、ある程度区別して使う必要があるのかもしれません。 今、驚くほどにコミュニティという言葉が広がりを

暮らしというより、生活。「活かして生きる(生活する)場のデザイン」。

 コミュニティづくりの仕事をさせていただいている中で、この場はすごいと勉強させてもらっているのが「はっぴーの家ろっけん」さん。介護付きシェアハウスとして運営されているが、そこには日々多様な人が集って、それぞれの日常を実現している。はっぴーの家さんは、そんなところだ。 はっぴーの家さんについては、soarさんの記事が詳しい。 http://soar-world.com/2017/12/20/happynoierokken/  昨日は、そんなはっぴーの家さんの一周年祝いに参加

コミュニティは本質的に分断を内在している。それを前提にしつつ、どう接点を築いていくか。

 先日、僕の師匠の一人である中島明さん(東京都豊島区在住)と対談をした。彼はコミュニティづくりのプロフェッショナルだ。そんな彼との対談テーマは、コミュニティにおける分断。自分自身もまだ明確な答えがなく、模索しているようなテーマであるが、そうであるがゆえにこのテーマに2人で取り組むことにした。  コミュニティは、そもそもクローズ性(排他性)をその機能の中に包含している。人々が安心してそこに集えるのは、一定のクローズ性が担保されているからだ。つまり基本的には、何かと何かを分断す