国家の防衛を考えれば、国土の面積は中規模がよいと主張したモンテスキュー
世界で最も大きな領土を有する国家はロシアであり、2位以下はカナダ、アメリカ、中国、ブラジルと続きます。しかし、こんな領土面積のランキングを知ったところで、雑学程度の価値しかないと思われる方もいるかもしれません。
しかし、政治学の長い歴史においては、この領土の広さが政治情勢に与える影響を真剣に考察した人物が何人か存在します。18世紀に活躍したフランスの思想家シャルル・ド・モンテスキュー(1689~1755)もその一人であり、その功績で彼は政治地理学の先駆者として位置づけられる