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令和2年最後の恐怖――竹書房怪談文庫〈12月の新刊〉全5冊、纏めて紹介!

激動の令和2年、暮れも押し迫った28日に、今年最後の怪談文庫新刊5点が発売となります。人気作家・人気シリーズの単著3点、注目の新人単著デビュー作2点、それぞれの個性が光るラインナップを1点ずつ紹介してまいります!

1 「闇塗怪談 断テナイ恐怖」営業のK

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金沢発の人気実話怪談シリーズ第6弾。勤め先の会社のブログで綴っていた実話怪談からブレイクした本シリーズですが、本作はすべて書き下ろし、ブログとは一味違った深い恐怖が満載です。最近は深夜の執筆ができなくなったというKさん、その理由はあとがきで分かります。Kさん自身の幼少期から現在に至るまでの怪奇心霊体験の数々は必見です。

2 「異界怪談 生闇」黒史郎

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ホラー作家・黒史郎さんの人気シリーズ「異界怪談」の第4弾。不安が脳髄に凝着する黒怪談の真骨頂ともいえる今作は、いま話題の事故物件モノ怪談、「問題のある物件」をはじめ見逃せない怪談がずらり。命を狙われる最凶の事故物件とはどんなところなのか?実話の凄みがひしひしと伝わってくる傑作です。

3 「恐怖箱 厭熟」つくね乱蔵

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絶望系怪談作家の異名をとるつくね乱蔵さんの厭系怪談シリーズの最新刊。厭が熟しきって腐臭を放つような恐怖、強烈な後味の実話が我々をあざ笑うかのように待っています。最終話の、住んではいけない家、六十六日間の観察記録「不幸日記」までノンストップで厭が続きます。今回の装画も、画家・芳賀沼さらさんの作。

4 「怪談忌中録 煙仏」下駄華緒

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日本一の怪談がたりを決める大会・怪談最恐戦2019で〈怪談最恐位〉となった下駄華緒さんがついに単著デビュー。ここnoteで連載された「弔い人奇譚」も大きな反響を呼びましたが、おくりびとミュージシャン、元火葬場・葬儀屋職員として1万人の遺体を見送った経歴も持つ下駄さんならではの実話怪談です。

5 「弔い怪談 葬歌」しのはら史絵

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実話怪談に魅せられ、「板橋怪談会」ほか精力的に怪談の生語り会を主催してきたしのはら史絵さんが書き下ろす渾身の一冊、待望の初単著です。岡山の風習に絡む空恐ろしい話から、ほろりとくる話まで貴重な実話が満載。今年早世した怪談仲間、故・鏡太郎さんから預かった大切な怪談も収録されています。

いかがでしたか? 気になる1冊が見つかりましたでしょうか。正月休み、ステイホームのおともに怪談を。とっておきの恐怖に震えてください。

みんなにも読んでほしいですか?

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