秋の夜長に耽りたい恐怖はどれ?――竹書房怪談文庫〈10月の新刊〉全5冊、纏めて紹介!
秋も深まってきました10月29日、10月の怪談文庫の新刊5点が発売となります! 今月も個性の際立つ、エッジのきいた5冊が揃いました。どれから読むか? あなたに刺さる恐怖はどの1冊か? 早速、1冊ずつ紹介してまいりたいと思います。
1.「北縁怪談」匠平
人気、実力NO1、北海道は札幌すすきのにある怪談ライブバー〈スリラーナイト〉を拠点に、イベント・メディアともに全国レベルで活躍する怪談師・匠平さんの実話怪談。北海道のご当地怪談が満載です。
2.「奇譚百物語 鳥葬」丸山政也
丸山政也さんの人気シリーズ「奇譚百物語」の最新刊が登場。日本のみならず世界中から怪異を集めた奇妙で不気味な実話全99話。一話一話は短いですが、怪がぎっしり読み応えはたっぷりです。
3.「手繰り怪談 零レ糸」緒方あきら
怪談マンスリーコンテストで最恐賞を幾度も受賞してきた緒方あきらさん、待望のデビュー作。注目すべきはその幅広い取材対象。元ホスト、キャバ嬢、薬の売人など夜のお仕事、アングラな世界の人からも貴重な怪談を入手、凄みのある怖い話から少し優しい話まで、万華鏡の如き怪を堪能できます。
4.「怪談標本箱 毒ノ華」戸神重明
群馬を代表する怪談作家、戸神重明さんの「怪談標本箱」シリーズ最新刊。本作は群馬の枠を出て、全国各地から広くこれは…!という恐怖、怪奇、不思議をコレクション。ごく身近に感じる怪から、土地絡みの重い怪談まで禍々しき実話が満載です。
5.「追悼奇譚 禊萩」加藤一編著 神沼三平太、ねこや堂、鈴堂雲雀/共著
最後は、実話怪談界で伝説のネタ元と呼ばれた故R氏から寄せられた実話怪談集。実話怪談は体験者、及び話の提供者なくては存在し得ないもの。いわばずっと影の主役だった一人の女性が遺した絶品怪談を、今回初出しとなる未発表話をふくめて没後5年となる今年、1冊に纏めました。
いかがでしたか? 気になる1冊が見つかりましたでしょうか。
読書の秋、とっておきの恐怖をあなたの掌にどうぞ。