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❖ビエンチャンを見てんじゃん(83)❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2023年10月25日)

【記事累積:1802本目、連続投稿:766日目】
<探究対象…ラオス、ビエンチャン、イベント、ハロウィン、コスプレ>

♪サバイディー(ສະບາຍດີ、こんにちは)
10月後半はビエンチャン各地でバライエティに富んだイベントが行われているように感じます。ビエンチャンセンターの駐車場では10月23日まで「LAO VEGAN FESTIVAL」が行われていて、その隣のパクソンデパート(NAGAパクソン)の2F・3Fでは本日(10月25日)まで「LAO ART WEEK」が行われています。また、私の家から歩いてすぐのところにある韓国系の大型スーパーkokkokでも10月21日と22日の2日間でしたがイベントが行われていました。【情報の収集】

さてkokkokで行われていたイベントはどのようなものだったのでしょうか。【課題の設定】

kokkokは、私がラオス第二期をスタートさせた2023年3月下旬にグランドオープンした韓国系の大型スーパーです。店舗の面積も駐車場スペースも広いので、連日多くのお客が足を運んでいます。またイベントスペースがあり、定期的に何かの催しをしているのも特徴的です。【情報の収集】

この前の日曜日、このスーパーの向かい側にあるカフェを利用していると、いつものお客とは違った服装をしている若者が数多く訪れていました。こうして若者が集まってくるのを見るのは初めてではありません。以前にもユニークな髪型や服装の若者が集まることがありました。以前はコスプレのイベントでした。【情報の収集】

看板を見る限り、一応は「ハロウィン」に合わせたイベントのようですが、今回もコスプレをした若者でイベント会場も、店舗内も賑わっています。前回は自前の衣装でやってくる形のようでしたが、今回は受付の横に貸衣装が用意されていました。さらに、会場には大きな鏡が数カ所設置されていて、自撮りしやすい環境も整えられていました。【情報の収集】

他にも前回と違うと感じた部分がありました。それはアニメなどのグッズや本・DVDなどを販売している場所があったことや、大きな板に絵を描く活動が行われていたことでした。多くの若者がコスプレをして集まり、グッズ・本・DVDなどの商品の売買が行われ、アート作品の製作をする人もいました。私はいわゆる「コミケ」という場所には行ったことはありませんが、スーパーのイベントスペースはコミケのような空間になっていたのではないでしょうか。【整理・分析】

ハロウィンの起源はケルト民族の風習と言われています。そして10月の終わりになると祖先の霊が人間の世界に帰ってくると信じられていたようです。その際、祖先の霊だけでなく悪さをする霊や化物もやってくるので、悪霊と同じような姿になれば魔除けになると考えられていました。そうしてハロウィンと仮装が結びつくことになったわけです。【情報の収集】

日本でも近年はハロウィンの時期になると、仮装をして街を練り歩くというのが定番になっています。しかし街で仮装している若者のほとんどは、どうしてハロウィンに仮装をするのかについては知らないのではないでしょうか。そして、何のために仮装をするのかという本来の目的などは彼らにとってはどうでもよい話であり、とにかくユニークな仮装をして楽しめればそれでよいというのが、街で仮装している若者の多数意見になっていることでしょう。【整理・分析】

しかし、ある物事がそのような形式や状態になっているのには何らかの理由があるものです。それはハロウィンに限らず、昔から行われている行事や地域のお祭りも同様です。ただ地域にしても国にしても。行事やお祭りに対する「伝統的な価値」にこだわりすぎると、馴染みのある人たち以外を拒絶するような保守の色彩を帯びていきます。一方、経済が疲弊している地域や国としては、一時的に流入してくる観光客などを取り込めるような「商業的な価値」に重きを置いて、こういった行事やお祭りを経済活性化の材料にしていこうとする考えも生まれてくるものです。すると、行事やお祭りの意義・歴史・作法といったような前者の価値にこだわってはいられなくなり、単なる楽しいイベントになっていくわけです。まあハロウィンについては、もともと日本にはなかったものなので論点がずれますが、しかし一応はハロウィンと銘打ってイベントを行うならば、多少は前者の価値にも敬意を払った方がよいのではと個人的には思っています。これはクリスマスなども同様ですね。ラオスやタイの場合、4月のラオス正月(ピーマイラオ)・タイ正月(ソンクラーン)は「水かけ祭り」と呼ばれますが、これも単に水鉄砲などで水をかけあって遊ぶイベントと化しているように感じます。【まとめ・表現】

教員という仕事をしているので、子どもたちには季節に応じて行われる行事やお祭りといったイベントの意義・歴史・作法などを伝えた上で、そのイベントを楽しんでもらいたいなと考えています。もうすぐハロウィンなので、どのように子どもたちに伝えると効果的か考えようと思います。【今後の課題の設定】

ちなみに、「歴史」はラオ語で「ປະຫວັດສາດ(パワットサート)」といいます。タイ語では「ประวัติศาสตร์(プラワティサート)」となります。

それでは今日はここまで。
♪ポップ・カン・マイ(ພົບກັນໃໜ່、また会いましょう)

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