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❖ビエンチャンを見てんじゃん(86)❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2023年10月31日)

【記事累積:1814本目、連続投稿:772日目】
<探究対象…ラオス、ビエンチャン、宗教と生活、オークパンサー、光と闇>

♪サバイディー(ສະບາຍດີ、こんにちは)
先日の満月の夜は「オークパンサー(出安居、ອອກພັນສາ)」というラオスやタイの仏教行事でした。朝からラオスの人々は寺院にお供え物を持って集まって賑わっていましたが、夜は夜で違った賑わいがありました。前回の記事では「優しい賑わい」について綴りましたが、今回の記事はどんな賑わいだったのでしょうか。【課題の設定(その2)】

パクソンデパートから家に戻るルートとしては、大きめの通りに沿って進むパターンと、途中で狭い脇道に折れるパターンがあります。既に20時を回っていたので、脇道を通ると外灯が少ないためかなり暗く、足元を気にしなければなりませんし、それぞれの家で飼っている犬たちの警戒心が高まって吠えられまくるという状態になります。【情報の収集】

しかし大きめの通り沿いは犬リスクがない反面、お店が多いので明るすぎることと、オークパンサーならではの一般家庭の飾り付けを見る機会が減ってしまうことが考えられました。そこで、私は犬リスクと足元リスクを覚悟で、暗い脇道の方を選択したのでした。【整理・分析】

日中にこの道を通るので分かっていることは、足元が舗装されておらず、大小様々な石ころが転がっていたり、所々道が陥没していたりすることです。これらが暗くなって足元がよく見えなくなると、恐ろしいリスクになるわけです。【情報の収集】

私のサンダルはかなり履き古していて、底の部分が薄くなっているため、大きめの石を踏むと足の裏に突き刺さるような痛みがあるのです。また道の陥没に足を取られると、足首をひねったり転んだりする危険性も考えられます。【整理・分析】

脇道に入るなり、外灯がほとんどないため一気に暗闇が襲ってきました。狭い道の両サイドは高い家の壁なので、月明かりも足元には十分に届きません。大きな石を踏まないように摺り足ぎみに歩を進めます。脇道は左右は壁、足元は暗闇、そして頼みの綱の月明かりは上空すらもそれほど明るくしてくれてはいませんでした。そのため脇道はまるで暗いトンネルのようになっていたのです。そのトンネルを進んでいくと、少し先に明かりの集まりが見えてきました。脇道の家々でもロウソクを灯してオークパンサーを祝っていたのです。【情報の収集】

この辺りが真っ暗なトンネルのようになっている分、家々のロウソクの灯が一層際立っているように感じました。オレンジがかった灯がゆらゆらと周囲を照らします。暗闇のおかげで灯以外の余計なものがあまり見えません。そのため灯の存在感は見つめれば見つめるほどに大きくなっていく感じがしました。灯は音も速さも無縁なはずですが、不思議なことに或る種の勢いが宿っていて、賑わいのようなものが伝わってきました。暗闇の中に浮かび続ける姿は、まるで畏敬なる超越者のようでした。【整理・分析】

このように暗い脇道の中に作り出された賑わいは「神秘的な賑わい」だったわけです。脇道の入口から出口まで、こうして神秘性に魅了された私はとても素敵な時間を過ごすことができました。脇道が終わり、家の前の大きめの通りにさしかかると、空に月が浮かんでいるのが見えました。私はオークパンサーの雰囲気をまだ十分に味わっていない気がしてきました。そこで家に戻った後、この日も夜の散歩に出かけようと思いました。さらりいつもより行動範囲を広げて、色んな場所でオークパンサーを過ごしている人たちの様子を見たいという気持ちになっていました。そこには他にもたくさんの賑わいがあったのです。それらの賑わいについてはまた別の記事で綴ることにします。【まとめ・表現】【今後の課題の設定】

ちなみに、「トンネル」はラオ語で「ອຸໂມງ(ウモーン)」といいます。同じくタイ語では「อุโมงค์(ウモーン)」となります。

それでは今日はここまで。
♪ポップ・カン・マイ(ພົບກັນໃໜ່、また会いましょう)

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