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❖ビエンチャンを見てんじゃん(84)❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2023年10月29日)

【記事累積:1810本目、連続投稿:770日目】
<探究対象…ラオス、ビエンチャン、宗教と生活、オークパンサー>

♪サバイディー(ສະບາຍດີ、こんにちは)
数日前から、家の近くの仏教寺院では何やら飾り付けがされています。これまでも仏教寺院がこのような様子になると大きなお祝い事があったので、今回もお祝い事が近づいていることが分かります。さて、今回はどんなものなのでしょうか。【課題の設定】

ラオスの休日・祝日を調べてみても10月終わりには該当する日はないので、どうやら固定された日と関わる行事ではなさそうです。これまでも多くの仏教行事が満月と関係していたので、今度は10月の満月カレンダーを調べてみました。すると10月の満月は2023年の場合、本日(29日)であることが分かりました。やはり数日前から準備が進んでいた行事はこの満月と関係がありそうです。【情報の収集】

さらに調べを進めるため、「ラオス」「仏教行事」「10月」「満月」で検索してみると、「オークパンサー(出安居、ອອກພັນສາ)」という仏教行事の記事が多く出てきました。これは雨季になると僧侶たちが寺院から極力外に出ずに修行を行う約3カ月間の終わりにあたる仏教行事です。オークパンサーはラオス旧暦の11月の満月の日とされていて、2023年は10月29日の今日ということになります。【情報の収集】

オークパンサー当日、ラオスの人々は朝から仏教寺院行ってお供え物をするようです。いつもは早朝から家々を回って食べ物などの施しを受ける托鉢という修行を僧侶の方々はするわけですが、この日は寺院で人々を迎えるのです。【情報の収集】

今日もいつも通り朝6時前に目が覚めた私は、さっそく家の近くの仏教寺院に行ってオークパンサーの雰囲気を味わってみることにしました。しかし家から近い3つくらいの仏教寺院のどれを回ってもほとんど人がいません。そこで家から少し離れた大きめの仏教寺院にも行ってみました。すると、そこは本堂付近で作業をしている人々がいました。【情報の収集】

その様子を見る限り、まだ人々を迎え入れる準備が完了していない感じです。駐車場の方を見てみると、夜の間に勝手に車を停められないように設置しておいたバリケードを撤去し始めたばかりでした。今、撤去が始まったということは、それ以前の時間帯に人々がやってくることが想定されていないことになります。【整理・分析】

スマホで時間を確認すると「6:45」くらいでした。私が家を出たのは6:10くらいでしたが、私がその時間から寺院を回ろうと思ったのは、いつも家の前にやってくる托鉢は遅いときであっても6:30前だったからです。その時間が頭にあったので、寺院で何か動きがあるとすると同じくらいの時間帯ではないかと考えたわけです。【整理・分析】

しかしよく考えてみると、僧侶の方々は家々を回るのが6:30頃だとしても、そこから寺院に戻って施しを受けたものなどを朝食で食べるのは、6:30より後の時間帯になるのは当然です。普通に考えて、戻ってから朝食の準備を含めると、早くても7:00を回るはずです。【整理・分析】

そんなことを考えながら次の寺院を目指す途中、パトゥーサイ(凱旋門)の横を通りました。パトゥーサイはいつも夜の散歩では見ていますが、早朝の姿はめったに見ないので、朝日に照らされるパトゥーサイも撮影。そうしているうちに時計は7:00を回りました。【情報の収集】

7:00になるのと同時に、近くの仏教寺院から太鼓の音が鳴り響きます。昔はこうして朝の訪れを周囲の人々の伝えてくれる貴重な時報の役割を担っていたのではないでしょうか。その太鼓の音が響く中、家々から寺院に向かう人々の姿を確認できました。家族連れで歩いていたり、バイクに二人乗りで向かっていたり、車で乗り入れたりと、たくさんの人たちが寺院の門の中に入っていきます。女性の方はラオスの民族衣装のシンで着飾っています。それから、お供え物を入れた金色や銀色の器、竹で編んだ籠、バナナの葉っぱで作られた飾り、色とりどりの花などを携えています。7:00を回ってから立ち寄った寺院では、すでに多くの人がお供え物をしていたり、ベンチなどに座って談笑していたりしています。寺院内には穏やかで平和な空気が漂っていました。【情報の収集】

家の近くの寺院も7:00を回ったあとは、同様に多くの人々が訪れているはずということで、方向転換し家に戻りつつ、それらの寺院も見学。するとやはり多くの人がお供えにやってきていて賑わっていました。寺院内の様子をもっと撮影しようかと思いましたが、オークパンサーは上座部仏教を熱心に信仰しているラオスに人々にとって大切な日なので、興味本位でズカズカと踏み入るのは失礼と考え、数枚撮影してすぐに撤退させていただきました。アパートに戻ってきたとき、ちょうどアパートの大家さん一家がこれから寺院に行くため車に乗り込むところに遭遇。やはり奥様や奥様の妹さんはシンを着ておられました。こうして時折やってくる大きな仏教行事だけでなく、日々の托鉢、家の前のお供え物など、ラオスの人々の生活は上座部仏教と強く結びついていることを改めて実感できました。【まとめ・表現】

今日は日曜日なので、こうして朝に落ち着いて寺院を訪れることができると思います。しかしカレンダーを見る限り、オークパンサーは祝日ではなく、年によっては平日になることもあるわけですが、平日だとラオスの人々はオークパンサーをどのように迎えるのか気になりました。これについては知り合いのラオスの人や大家さんに質問してみようと思います。そういえば近くの韓国系スーパーで行われていたハロウィンイベントが10月21日・22日開催だったのは、本来ならば10月末日に近い週末である10月28日・29日にイベントを行いたかったところ、その日がちょうどオークパンサーになるのでバッティングを避けたからだと思われます。やはりラオスの人々にとって上座部仏教は信仰に留まらず、生活そのものなんだと思います。【まとめ・表現】【今後の課題の設定】

ちなみに、「生活」はラオ語で「ຊີວິດ(シーウィット)」といいます。タイ語では「ชีวิต(チーウィット)」となります。

それでは今日はここまで。
♪ポップ・カン・マイ(ພົບກັນໃໜ່、また会いましょう)

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