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【少々見聞録 ~46ペエジ目~】(2023年12月27 日)

【記事累積:1889本目、連続投稿:829日目】
<探究対象…シンガポール、宗教、12月24日の過ごし方>

今回のシンガポール滞在では、色々な観点でリサーチを重ねる活動を中心にしている。12月24日はクリスマスイブというキリスト教にとっては大切な日となるが、シンガポールは多くの宗教が共存・共生している国の一つなので、その他の宗教の施設などではこの日をどのように過ごしているか気になったのである。ということで今回は《シンガポールで共存・共生している様々な宗教の12月24日の過ごし方》に関わる見聞録である。

リサーチを実施したのは、私がこよなく愛するリトル・インディアを通って北東に延びるセラングーンロードである。シンガポール第1期で早稲渋に勤めていたときからこの通り周辺に色々宗教の施設があることはしっていた。そのため知り合いがシンガポールを訪ねてきたとき、シンガポールといえばという観光スポット以外も見てみたいと言われたとき、スケジュールにも余裕があるならば、この通りの宗教施設めぐりの案内をすることがあった。

この通りの周辺にはヒンドゥー教の寺院はもちろんのこと、イスラーム、キリスト教、仏教、シーク教などの施設がある。列挙すると以下のようになる(施設によっては、セラングーンロードから脇道に入ったところにあるものもある)。
★ヒンドゥー教の寺院・・・「Sri Veeramakaliamman Temple」、「Sri Srinivasa Perumal Temple」、「Sri Vadapathira Kaliamman Temple」
★イスラームのモスク・・・「Angullia Mosque」
★タイ仏教の影響を受けている寺院・・・「Sakya Muni Buddha Gaya Temple
★中国仏教の寺院・・・「Beo San Hood Chor Temple」
★スリランカ仏教寺院・・・「Sri Lankaramaya Buddhist Temple」
★道教の寺院(道観)・・・「Leong San See Temple (龍山寺)」
★シーク教の寺院(グルドワラ)・・・「Central Sikh Gurdwara」
★キリスト教プロテスタントでペンテコステ派の教会・・・「Elim Church Assembly of God」
★キリスト教のカトリック教会・・・「Church of St Michael」

当初はこれらだけのリサーチのつもりだったが、ユダヤ教のシナゴーグが近くになかったので、以前にフォートカンニング駅から少し歩いた場所で見つけた「Chesed-El Synagogue」も対象に含めることにした。そして12月24日の夕方から、このシナゴーグを1つ目としてリサーチを開始した。するとこの近くには他にも、キリスト教のカトリック教会「Church of the Sacred Heart」や、ヒンドゥー寺院の「Sri Thendayuthapani Temple」があったので、これらも対象とした。さらにここからセラングーンロードに戻るためMRTのDowntownLine(青色のライン)に乗りジャランベサール駅まで来たのだが、駅からセラングーンロードに向かう途中に、イスラームのモスクである「Masjid Abdul Gafoor」もあったので、こちらも含めることにした。

リサーチ対象として追加されたものについても列挙すると以下のようになる。
★ユダヤ教のシナゴーグ・・・「Chesed-El Synagogue」
★ヒンドゥー教の寺院・・・「Sri Thendayuthapani Temple」
★イスラームのモスク・・・「Masjid Abdul Gafoor」

なお、具体的な考察内容、例えばこれらの宗教施設についてどのような比較をしたのか、そしてそこから分かること・言えることは何であるのかなどについては、スライドの中に示しているので、ここでは割愛する。

そして今回扱った話は、SDGsのゴール4(質の高い教育をみんなに、Quality Education)とゴール10(人や国の不平等をなくそう、Reduced Inequality)の中でも次のターゲットとの関わりがあると考えている。世の中には宗教や文化を始めとした多様な価値観が存在しているわけだが、本来それぞれに優劣はなく平等に扱われるべきものである。しかし偏見や先入観によって他の価値観を差別するような意識が生まれてしまうのは、共存・共生の在り方やそれが成り立たないときにどんな問題が発生するかなど、共存・共生の大切さについて考える教育が十分ではないからだと思う。また仮に教育において差別意識の解消を進めたとしても、法律や政策の内容が多様性に配慮したものになっていなければ、差別意識の助長につながりかねない。

4.7 By 2030, ensure that all learners acquire the knowledge and skills needed to promote sustainable development, including, among others, through education for sustainable development and sustainable lifestyles, human rights, gender equality, promotion of a culture of peace and non-violence, global citizenship and appreciation of cultural diversity and of culture’s contribution to sustainable development(2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。)

10.3 Ensure equal opportunity and reduce inequalities of outcome, including by eliminating discriminatory laws, policies and practices and promoting appropriate legislation, policies and action in this regard(差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、並びに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。)

こうしてシンガポールの色々な宗教の様子について比較してみると、多くの学びが得られる。さて、その学びとは一体どんなものだろうか(スライド3枚目の問いかけ)。この問いについて、私なりの考えを用意しているものの、それを先に示してしまうのは野暮なので、それぞれで考えていただこうと思う。

#異文化理解   #SDGs   #SDGsへの向き合い方   
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#シンガポール

(以下にスライド2枚目以降のヒントや答えを紹介)

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