マガジンのカバー画像

【『少々』見聞録】

46
海外での様々な「気づき」をSDGsの視点と組み合わせ、「国際理解教育の教材」にしようと試行錯誤しながら紹介しています。『共存』という空間的・物質的な繋がりの「『ルーム』シェア」を… もっと読む
スライド3枚で、様々な「気づき」について、SDGsを絡めながら考えられる教材になっています。
¥1,500
運営しているクリエイター

記事一覧

【少々見聞録 ~46ペエジ目~】(2023年12月27 日)

【記事累積:1889本目、連続投稿:829日目】 <探究対象…シンガポール、宗教、12月24日の過ごし方> 今回のシンガポール滞在では、色々な観点でリサーチを重ねる活動を中心にしている。12月24日はクリスマスイブというキリスト教にとっては大切な日となるが、シンガポールは多くの宗教が共存・共生している国の一つなので、その他の宗教の施設などではこの日をどのように過ごしているか気になったのである。ということで今回は《シンガポールで共存・共生している様々な宗教の12月24日の過ご

有料
300

【少々見聞録 ~45ペエジ目~】(2023年4月7日)

3年前にも利用していた馴染みのカフェ。3年ぶりのラオス生活でもやはりお世話になっている。しかし久しぶりに利用してみて気になったものがある。それは以前にはなかったものなのか、それとも当時の自分が気にしていなかっただけなのか。 3年ぶりに戻ってきた今になって気づくことができたのは、去年過ごしたタイでの生活が影響している。 スライド1枚目に示したラオスとタイのカフェの写真にはある共通点が存在する。今回の見聞録は3枚のスライドを公開しているので、そのまま話を続けてしまうが、どの共

【少々見聞録 ~44ペエジ目~】(2022年12月22日)

タイと日本の文化には様々な違いが見つかるが、5月中旬に行われたバンコク都の都知事選挙と都議会選挙の様子も面白い違いの一つだったと感じている。 日本では公職選挙法で選挙ポスター・選挙看板・配布のビラなどの枚数が決められている。これに対して、バンコクで行われた5月の選挙の様子を見た限り、そのような枚数制限がとてもあるようには思えなかった。というのも、4月の初めくらいから大きな通り沿いの木や電柱に次々に看板が設置され、投開票日直前には、選挙看板がついていない木や電柱は見当たらない

有料
100

【少々見聞録 ~43ペエジ目~】(2022年10月27日)

去年の今頃は衆議院の総選挙が行われていた。 内閣の支持率の低下から、近いうちに解散総選挙があるかもしれないという報道を目にすることもある。ただ、選挙は定期的なイベントのように実施すればよいものではない。民主政治が健全に展開され、社会の平等や公正が実現されるためには、選挙が正常に機能することが必要である。 日本は多党制であるが、ある一時期を除いて、自民党が与党の地位を占めており、政権交代があまり行われないことをどのように評価するかについては、意見が分かれるところである。現在の

有料
100

【少々見聞録 ~42ペエジ目~】(2022年10月25日)

東南アジアでの生活がけっこう長くなった私としては、日本に帰国してからも、東南アジアの様子について興味・関心があり、日本アセアンセンター(ASEAN-Japan Centre)という国際機関のホームページの情報を時折見ながら、かつての時間を懐かしんでいる。 ただ長く住んでいたわりには、東南アジアの国々をそれほど回ってはおらず、ホームページで国々の様子を初めて知ることが多い。その日本アセアンセンターで、去年までカレンダーが作られていて、ASEAN諸国の祝日をまとめてみることがで

有料
100

【少々見聞録 ~41ペエジ目~】(2022年10月24日)

ラオスでは、時折、道路に木の枝葉が置かれていることがある。 イタズラだとすれば迷惑な話であるが、これはラオスにおいてはとても大切なメッセージなのである。 このメッセージがあることによって、ラオスの町の安全や公正が補われていると考えることもできる。 ラオスの町の安全や公正については、徒歩での移動よりも、自転車で移動しているときに体感することができた。 私はバイクの免許も自動車の免許も持っていないので、もしバイクや自動車でラオスの町を移動できたとすれば、自転車の移動以上に、

有料
100

【少々見聞録 ~40ペエジ目~】(2022年10月19日)

15年ほど前に、修学旅行の引率で訪れたフランス。 この引率が、人生で初めての海外であり、その際に訪れた世界遺産は、小さい時から歴史の本で見て憧れていた場所であったため、そのときの感動や驚きは今でも大きなものとして、記憶に刻まれている。 この場所には歴史上の様々なエピソードが見え隠れしている。 建造物は単に衣食住の「住」に関わるものではなく、建造した主体の強いメッセージが込められている。 今回は《フランスの建造物から聞こえてくるメッセージ》に関わる見聞録である。 (26ペエ

有料
100

【少々見聞録~39ペエジ目~】(2022年6月2日)

私は散歩・散策が趣味なので、暇さえあれば(暇でなくとも)、色んな場所をウロウロすることがある。しかし、バンコクに住み始めてから、この散歩・散策をしているときに、日本での散歩・散策では意識することがなかった「不自然さや違和感」を覚えることが多い。バンコクと日本だけの比較では、どちらが自然なもので、どちらが不自然なものかは分からない。ただ、ラオスやシンガポールの散歩・散策の経験を含めて考えると、バンコクの方の「不自然さ・違和感」が上回るように思える。 それは地図によって街の構造

有料
100

【少々見聞録~38ペエジ目~】(2022年4月3日)

バンコク郊外の夜は、人々が集まり明かりが煌々と灯っていて賑わっている場所と、人の気配は少なく月明かりの存在も感じられる静かな場所とにはっきり分かれているように感じる。 夜散歩していて近くの川にかかっている橋の上からの雰囲気がとても幻想的であった。水面に映る月明かりと地上の人工物の影。川の両岸にある家々は明かりもまばらで、闇を構成する側に回っている。 そんな素敵な光景だが、日中になると印象が大きく変わる。幻想的とは程遠く、人間社会の現実の一側面がそこにはあって、バンコク郊外

有料
100

【少々見聞録~37ペエジ目~】

シンガポールで経験したお祭りの中でも特にインパクトがあったのが、ヒンドゥー教のお祭り「タイプ―サム」であった。とにかく痛そうである(実際、痛いに違いない)。現在のコロナ禍では、こういったイベントはどのように行われているのだろうか?コロナによって、最も大打撃を受けるパフォーマンスは一体何だろうか? (以下の文章は、2016年頃にシンガポールでタイプ―サムを見たときの投稿である) 先週の日曜はヒンドゥー教(主にタミル人)の祭典である「タイプーサム」がありました。ヒンドゥー暦(

有料
100

【少々見聞録~36ペエジ目~】

2018年6月12日は、シンガポールで歴史的な出来事が行われていた。 その出来事がシンガポールで開かれることが分かってから、中華系・マレー系・インド系など様々な新聞でも、英字新聞でも、この出来事の特集記事が連日掲載されていた。 この出来事に関わる人物たちが来星(シンガポールに来ること)してからは、彼らが宿泊するホテル周辺で交通規制がなされ、多くのマスコミ、厳重な警備など、普段のシンガポールとは違った異様な雰囲気があった。 前日の6月11日は祝日だったので、私もホテル周辺などを

有料
100

【少々見聞録~35ペエジ目~】

マレーシアはイスラーム国家なので、至るところにモスクがあるわけだが、首都クアラルンプールから少し離れた地方都市のラワンに鉄道で行ったときも、車窓から白いきれいなモスクが見えた。そこで駅を降りて、そのモスクに行こうと、駅前のタクシーに乗って、近くのモスクに行ってほしいと伝えた。だがタクシーの運転手からは「近くにモスクはない」という返答が。タクシーの運転手は英語がしっかりと通じるので、白いモスクで、鉄道から見えたことなど詳しく自分の持っている情報を伝えてみると、意外な答えが返って

有料
100

【少々見聞録~34ペエジ目~】

北インドの山奥の村で生活をしていると、人間を含めあらゆる生き物が自然と向き合って、それぞれに工夫をしながら生きていることが分かる。 高度な科学技術を駆使して、非常に便利な生活を作り出している人間であっても、このような山の中では自然とともに生きていかねばならない。 その他の生き物たちも、自分たちの持っている特性を駆使して生きている。そこでは、生き物の山での暮らし方に「多様性」を感じる一方で、偉大なる自然を構成する部分として「一体性」も感じることができる。 今回は《インドの山奥

有料
100

【少々見聞録~33ペエジ目~】

かつて海外へ飛び出してボランティア活動する勇気がなかった私が、それでも何かできるのではないかと考えて2011年から始めたのが「子どもサポーター」であった。 これはNGOのGood Neighbors Japanを通じて、資金援助によって子どもの成長をサポートするものであった。 このNGOは『子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会』をビジョンとしており、「子どもと子どもを取り巻く地域住民の生活環境の改善のため、子どもに焦点を当てた活動が中心」にしている。それは、「

有料
100