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【一人で勝手に旅気分】117

(過去の旅についての振り返りです)
★ パトゥーサイ世界遺産登録大作戦(2022年11月17日)
ラオスには2022年11月現在、3つの世界遺産があります。
その3つとは、1995年に登録された「ルアン・パバーン(旧市街地一帯が世界遺産になっています)」、2001年に登録された「ワット・プー(チャンパーサック県の景観や関連の古代遺跡群が含まれています)」、2019年に登録された「ジャール平原(シエンクワーン県の平原に巨大に石壺が散らばっています)」です。

残念なことに首都であるビエンチャンには世界遺産は一つもありません。それも関係しているのでしょう「世界一何もない首都」などと表現されることも少なくありません。

1年間住んでいた感想としては、確かに世界遺産のようなインパクトの強い観光スポットはないかもしれませんが、変に都市化されていないので、日本の地方の街で感じられるような「ゆったり」「のんびり」は、これはこれで一つの魅力のように思えます。

しかし世界遺産がないことで、ラオスに旅行に来る人の中には、ルアン・パバーンやバンビエン(ブルーラグーンをはじめとした自然が楽しめて、アスレチックの要素がたくさんある町)に行って、ビエンチャンはほとんど立ち寄らずに帰るという人も多いようです。

そこで、「せめて一つくらいビエンチャンにも世界遺産を!」という思いから、勝手に「パトゥーサイ世界遺産登録大作戦」を考えてみました。

パトゥーサイ(アヌサーワリー・パトゥーサイ)は、ビエンチャンの大通り「ラーンサーン通り」にそびえる建物で、パリのエトワール凱旋門を参考にしていると言われています。親分的位置づけであるエトワール凱旋門も世界遺産登録はされていないので、子分的位置づけのパトゥーサイだけが世界遺産登録されるというのは背信行為になりそうですが、パトゥーサイを世界遺産登録してもらえるためのポイントを探してみようと思います(ただし、世界遺産登録の基準から真面目に考えているわけではありません)。

まず、パトゥーサイが登録してもらう点で苦しいのは、建設開始が1960年代前半という「建造物としての新しさ」かもしれません。しかし、世界遺産登録されているものの中には、「シドニーのオペラハウス」があり、必ずしも古さがなければ登録されないということではありません。オペラハウスの場合、着工は1959年で完成は1973年です。

着工はオペラハウスと同時期なので、その点から「新しさ」を克服できそうですが、オペラハウスが1973年に完成しているのに対して、パトゥーサイは実は「未完成」なのです。つまり完成していないという点から考えると、オペラハウスより新しい建物と思われてしまう可能性が高まります。

しかし「バルセロナにあるサグラダ・ファミリア」のように、未完成でありながら世界遺産登録されている例もあるので、完成していなければ新しい建物と捉えられ、登録されないわけではないことが分かります。ただサグラダ・ファミリアの場合、着工は1880年代前半なので、未完成ではあるものの、建物の大部分には歴史が刻まれているわけです。

ということで、オペラハウスのように「着工が最近でも登録された例があること」と、サグラダ・ファミリアのように「未完成でも登録された例があること」という、2つの事例の都合の良いところだけを抽出して、「パトゥーサイも同様に登録してもいいんじゃないか」という詭弁的な結論にしておきたいと思います。

さらには、「他の町には世界遺産があるのに、首都に世界遺産がないのは可哀そう」という同情票も集めておきたいと思います。

ラオスへお越しの際は、ビエンチャンにも宿泊して、パトゥーサイを始めとした素敵な観光スポットを回ってください。

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