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『ファートンいきもの記』【46】 (2023年9月17日) 

【記事累積:1726本目、連続投稿:728日目】
<探究対象…生き物、観察、擬人化、パラメーター>

今日の「いきもの」は名づけるならば≪てじなーニャ≫である。なぜこのように呼ぶことができるのだろうか。【課題の設定】

奴は私の家の近くにいた。私が近くのカフェに向かっていると、家の壁の上を移動していたのである。普通ならば近くを人間が歩いているのだから、それに気づいて警戒しそうなものである。だが奴は私が近づいているにも関わらず、私が進む方向とは反対に向かっていた。もしかしたら奴は先の方に関心が注がれていて、横を通り過ぎる私に気づかなかったのかもしれない。そんな私に気づかない奴の姿は、私にとっては気になるものだったので、様子を撮影してみることにした。するとしばらくして、奴は大きなあくびをしたのである。【情報の収集】

どうやら私に気づかなかった原因はこれだったようだ。奴は眠気におそわれていて、寝ぼけたまま塀の上を進んでいたようである。人間でもそうだが、眠くてボーっとしていると周囲の様子など分からなくなるものである。【整理・分析】

そのまま奴の様子を撮影していると、あくびによって供給された酸素で少し意識がはっきりしたのか、近くにいる私に気づいたようである。奴にしてみれば、突然近くに誰かがいたという感じなので、驚いた様子であった。そして目いっぱい背伸びをしながらこちらを凝視。【情報の収集】

この一連の動きも人間とそっくりだと感じた。会議などのとき眠気におそわれウトウトし一瞬意識が飛んだあとに、はっと目が覚めると周囲を気にする人は少なくない。それは自分が一瞬寝てしまった様子を誰かに見られていないだろうかとチェックする動きである。人間の場合そのとき誰かと目が合うと、その人物が気づいていたのかどうか探るような変な時間が流れるものである。その際、その相手が自分よりも立場が上だと思っていると、気まずさや後ろめたさが上回るので、自分から目を逸らしてしまうことが多いだろう。逆に相手が自分より立場が下だと思っていると、気づいていたとしても忘れろという感じの圧を眼力によって相手に及ぼすことが多いだろう。【整理・分析】

今回の私と奴とのやり取りはどうだろうか。奴は目いっぱい背伸びをして、こちらを見つめている。その状況から、おそらく奴は自分の方が私よりも立場が上だと思っていたと思われる。そうして、自分がウトウトしていたことを棚に上げて、あたかも見ているこちらに非があるかのような圧を眼力によってかけてきていたのである。【まとめ・表現】

ここから奴の「とくしゅ(特殊能力)」は「猫だまし」であることが分かる。今回は偶然目が合ったというよりも、先に見られていたというのが明らかなケースにも関わらず、強めの圧によって相手をひるませてうやむやにしようとしているので、奴は相当な策士であると考えられる。今回は「猫だまし」を使っているが、おそらく他にも物事を自分に都合の良いように運ぶための様々なトリックを奴は持っているにちがいない。そのため奴の名は≪てじなーニャ≫なのである。【まとめ・表現】

なお、添付したスライドは奴の「呼び名」、「とくしゅ(特殊能力)」、能力値のパラメーターなどを分かりやすくまとめたものである。【まとめ・表現】

#この街がすき   #旅のフォトアルバム
#ラオス    #ビエンチャン
#猫

(以下で今日の「いきもの」をスライドにて紹介)
(動画も紹介)

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