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ショートショート広場

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一話完結〜数話完結の短編集を載せています。 あなたの息抜きのひとつに添えて頂けたら嬉しいです。
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#春

【小説】 勿忘草を探して 【ショートショート】

 庭に咲く季節の花々は、朝から気持ち良さそうに顔を並べている。  妻の趣味で我が家の庭に…

大枝 岳志
1か月前
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【短編小説】 サラマンダー広田 

 幼い頃、夕方のテレビ画面に映るトカゲマスクの巨体を見るたびに僕は震えていた。  鉄パイ…

大枝 岳志
2か月前
13

【小説】 冬は春のふりをして

 寒の合間にニセモノの春が訪れた。  気温が二十度近くにもなった土曜日の真昼間に、私は手…

大枝 岳志
5か月前
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【小説】 冬バチが出た! 【ショートショート】

 日に日に身体が痩せて行ってしまう痩病に罹ってしまい、私はお医者様へ行かなければならない…

大枝 岳志
5か月前
5

【小説】 デートどころじゃない! 【ショートショート】

 念願の初デートなのに、私は心ここにあらずの状態で助手席に座り、アウディのハンドルを握る…

大枝 岳志
1年前
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【小説】 奇祭・軽トラどつきあい祭り 【ショートショート】

 北陸地方の山間に位置する「O村」では二百年の歴史を持つとある奇祭が行われていると聞き、…

大枝 岳志
1年前
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【小説】 幸せものの猫 【ショートショート】

 若い住人の多い街の駅前を抜け、住宅街に入ると車二台は余裕で入りそうな大きなガレージのある一軒家が立っている。  そのガレージには大抵どの時間でもその家の飼い猫がウロウロしていたり、餌を食べていたり、戯れあったりしているのだ。  その猫達が全てその家の飼い猫かと言えばそういう訳でもなく、一日を通して様々な猫がこの家へ出たり入ったりしている。  そんな猫達の中でも一匹、特別な風格を持つ猫がいる。  身体が大きな訳でもなく、ましてや威圧的な風貌をしている訳ではない。  横に広

【小説】 春を残して、君は 【ショートショート】

 自然消滅と呼ぶより「愛の突然死」と呼んだ方がしっくり来る別れ方をした水穂から連絡があっ…

大枝 岳志
3年前
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最低にすらなれない君へ

わらわらと温かな場所で息を吸う 空が青くて気持ちがいい  こんな陽気を人は春と言うのだと…

大枝 岳志
3年前
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