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ショートショート広場

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一話完結〜数話完結の短編集を載せています。 あなたの息抜きのひとつに添えて頂けたら嬉しいです。
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#青春

【小説】 第二秘書浅見賢太郎 【Ⅱ】

第一話はこちら 校則で禁止されていた宗教勧誘を行ったことが原因で停学処分となった正文学会…

大枝 岳志
3週間前
4

【小説】 早川のアプリ 【ショートショート】

 今日も一日、眠いだけで退屈な授業が終わった。  部活をやっていない僕はさっさと家に帰っ…

大枝 岳志
4か月前
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【小説】 夕飯を思い出したい私は、何も知らない 

「十七歳なんだ? いいじゃん、飲んじゃいなよ」  大学生のセイくんはそう言って、私の頭を…

大枝 岳志
5か月前
9

【小説】 放課後秘密クラブ 【一話完結】

 高校一年にして、僕はつまらない学校生活を送っていた。  学区ギリギリの高校に進学したの…

大枝 岳志
5か月前
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【小説】 ショットスポット 【ショートショート】

 ナイス、シャッター。藪の中に身を這わせながらフェンスの奥へバズーカのようなレンズを向け…

大枝 岳志
1年前
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【#絵から小説】 ノクターンより 【ショートショート】

 うららかな陽気の午後。やがて迎える年月の終わりに備え、優衣香は自室の片付けをしていた。…

大枝 岳志
2年前
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【#絵から小説】 去りて離れぬ夕暮れに 【ショートショート】

 山に囲まれているこの街に夕陽が射すと、他の街よりもずっと濃い色の影が出来る。  夕暮の街角を抜け、裏路地に鈴の音が響くドアを開ければそこが母の職場だった。母子家庭の僕は幼少期の大半の夜を、酔客の嬌声と煙の混じる空間で過ごして育った。  今年、僕は十七歳になる。ずっと母子家庭だとばかり思っていたが、客の常田というオッサンが最近うちに入り浸っている。  家に帰れば母は嬉しそうに「お父さんって呼ぶ練習しといてね」と言い、常田は横になりながら「俺に息子か」と満更でもない顔を向けて

【小説】 秋桜とナイフ 【ショートショート】

「おまえら、嘘ばかりついているとロクな大人にならんぞ。どうなんだ? え?」 「か、金原く…

大枝 岳志
3年前
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