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ショートショート広場

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一話完結〜数話完結の短編集を載せています。 あなたの息抜きのひとつに添えて頂けたら嬉しいです。
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#ショートストーリー

【小説】 壁の名は 【ショートショート】

 スーパーで冷めた半額弁当を買って、鼠小屋みたいなワンルームに今日も帰って来た。  容器…

大枝 岳志
2か月前
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【小説】 ぼくは、最後の人間 【ショートショート】

 長い長い戦争の果て、AIアンドロイド達はこの世界から憎々しい人間共を駆除することに成功…

大枝 岳志
2か月前
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【小説】 当たりや日和 【ショートショート】

 三十五歳になる飯田勇作はこれといった定職に就かず、夕山おろしでガタつく生家の二階に在る…

大枝 岳志
4か月前
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【小説】 美しき船乗り 【ショートショート】

 ある国の女王は平和で平穏な日常に退屈し切っていた。  女王はあくびをしながら家来を呼び…

大枝 岳志
2年前
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【小説】 童貞村 【ショートショート】

 2038年。モラルの高さがステータスとなりつつある日本において、モラルの欠如が著しい「…

大枝 岳志
3年前
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【小説】 ツナガリゾンビ 【ショートショート】

 まぐれもまぐれ、大まぐれが起きた。  三十を過ぎてなお、単発派遣社員としてこの世をプラ…

大枝 岳志
3年前
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【瞬間小説】 はい 【ショートショート】

 こちらの出した指示を彼は淡々と熟す。否定というものを一切せず、愛想笑いのひとつもないが仕事上では大変助かる人物だ。  ある日、彼とこんなやり取りをした事があった。 「稲村君、君は趣味とかあるのかい?」 「業務とは関係のない質問に思えます。指示を出して頂けますか?」 「なら……これは円滑なコミュニケーションの為に必要な指示だ。稲村君、趣味があるなら教えてくれないか」 「趣味は無駄な時間なので有りません」  私は辟易とした。酒も飲まない、煙草も吸わない、女の気も全くない。彼

【小説】 スワロウテイル 【ショートショート】

 都市部から離れたとある小さな駅。平日は静かなものの、休日は駅からいくらか離れた大きな自…

大枝 岳志
3年前
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