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良いお店は、勝利を掠め取らない

もしも、あなたが、
銀座や六本木、
あるいは渋谷とかでもない街で、
何となくレストランに吸い込まれ、

100%基本的なオムライスを食べながら、

ふと、隣のテーブルから、
「おっ、 久しぶり〜〜♪」と、
懐かしい友との再会を喜ぶ声が、
漏れ聞こえてきて、

その人たちが、
うるさ過ぎず自然な感じで、
つまり適度に品の良い声が、
BGMだったなら。

そこは、
気兼ねなく、安心できて、美味しくて、
本質的なサービスが体験できる、


間違いなく良いお店、

あなたから、
売上を掠め取らない



周りのテーブルに聞こえるように、
大きすぎる声のボリュームで、
自己PRするお客ではなく、

エビの大きさがが、
お皿からはみ出すボリュームの料理。

お皿からはみ出すエビ


そんなお店なら、
懐かしい友達との、
大切な時間を壊さないでしょう。

でも、
簡単にそういうお店は作れない。


刺激的な宣伝で作り上げたイメージよりも、

約束を守り続けたり、
信頼を勝ち得たり、
ゲストをよく見ていたり、

その結果として、
お客さんが、通い続けて、
出来上がってゆくのでしょう。


「誠実」

という単語が浮かぶ。


誠実の語源は、
・隙間なく積み上げられた城壁や、
・柘榴(ザクロ)の実が、隙間なく詰まっている様、
 だそうだ。

だとしたら、
すぐには出来上がるはずがない、
もちろん時間もかかる。


「努力」?

どこか違う気もする…。

まあ、
努力には違いないのでしょうが、
努力って、
けっこう漠然としてませんか?

「徹すること」でしょ!


お店が、
「妙なこと」に気を遣っていないほうが、
かえってお客さんが、
気を使わなくていいのでは?


例えば、
映えそうな見せ方や、
頼んでいない程のこだわり、よりも、

自分のやるべき事に徹してること。

「努力」というニュアンスより、
「自覚」というニュアンスに近いのでは?

アレキサンダー大王の言葉を思い出した。


「敵が眠る夜のうちに、奇襲作戦をしましょう!」と、

進言した部下たちに、アレキサンダー大王が言った。

私は勝利を盗みにきたわけではない!


翌朝、正面突破してアレキサンダー軍は大勝利した。

現代風に言えば、

イメージやニュアンスで、
評判や売上を「掠め取る」のではなく、

「自分の仕事に徹して」本当の評判を勝ち取る、
のが良いお店、と言うことでしょう。





もしかしたら、
地球から掠め取ってばかりいると、
街中に掠め取る様なサービスが増えると、

地球や街がストレスを抱えて、
それが「ある量」に達すると、

地球が突然キレて、
コロナや、戦争や、地震なんかを、
引き起こすのかも知れない…。

昔から、
地球上では、日々いろいろな事が起きていたけれど、
街でも、何だかんだはあったのだろうけれど、

最近の「何だかんだ」は、
どれも大きな事になっている。

こういう時代になると、

やっぱり、
確かなお店、徹するサービスが、
地球のイライラやストレスを、
鎮めるんじゃないのかなぁ。

アレキサンダー大王が言うように、
勝利は掠め取るものではないのでしょう。

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