鹿ノ助

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鹿ノ助

テーマフリーで、種を蒔いたり刈り取ったり。 エッセイ、ショートストーリーなど、ユニークな発信を目指すも、時々妄想あり。 日々の中で、「気になる」に言語化を試みるnote。 コメント大歓迎です。

マガジン

  • 東京下町商店街

    下町、散歩、風情、昭和、時代、ビンテージ、東京、飲食、などの匂いがする、 仮想商店街。 ショートストーリー、エッセイ、ほか

  • キレイになる魔法の雑貨屋さん

    エッセイ、ショートストーリー、 幸せに役立ちそうな雑貨屋さんのようなコンテンツ

  • フェリアーレ❣️

    フェリアーレ(何でもない、でも素敵な平日) それは、けっこう貴重なことだったり、 そこにシアワセが隠れていたり、 そんなコンテンツを集めたマガジンです。

  • ドラゴンビューティー

    どこか「未来っぽいもの」 その種になりそうなもの。

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向こう側へ 船を出す

今日、明日、あさって、 その先、その先のまた先……。 どこまでが、 私たちの「リアル」? どこからが、 私たちの「リアルの向こう側」? 「未来」へは、 どすれば行けるのだろう? いい加減な毎日よりも、 ひとつ、ひとつ、丁寧な毎日は良い。 そうだけど、 まあ、そうなんだけれど……、 気がつくと、 感じ過ぎたり、 こだわり過ぎたり、 日々の中で、迷走したり、 森の中で、瞑想したり、 家の中で、メソメソしちゃったり、 未来への、想像力を、 目の前への、感情力が押しやる

    • 「壊れかけのラジオ」は壊れていなかった         

      「懐かしい」と言う言葉を、 頭の中でレコードのように、クルクルと回していたら、 徳永英明の「壊れかけのラジオ」が聴こえてきた。 彼は「モヤモヤ病」に罹ったことがあると、 聞いたことがある。 もしかしたら、懐かしさを誘発し過ぎた? などと、 妙な想像をしてしまう。 なんだか変な紹介になっているが、 良い歌手だと思っている。 徳永英明には、 懐かしさを誘発する、何かが漂う。 「壊れかけのラジオ」は、 何故、壊れかけているのだろう? 当時、新しい時代の波に押されて、 「忘れ

      • 犬じゃないんだよ、デコピンなんだよ!

        2024年 MLBのオールスターゲーム、 大谷選手の愛犬の話題で、 ある解説者が言った一言。 「練習場には、犬いましたけどねェ・・・、」 この発言に、 犬じゃないんだよ! デコピンなんだよ‼️ テレビ画面に向かって、 妻の口からミサイルが発射された。 まるで大谷のHRのような、 大陸弾道巡航ミサイルだった。 ミサイルは、 一体、どこへ向けて、 何を「ロックオン」しているのでしょう? ものの捉え方は人それぞれ、 表現は自由、 だから様々な切り口があり得る。 けれ

        • ゆっくりと 狂ってゆく夏

          地下鉄だから、 駅前にロータリーのない、 東京、白金台の駅前では、 さほど広くもない歩道上で、 バスを待つ人たち、 その脇を走り抜ける子ども、 ぶつかりそうになる スーパー帰りのお母さん、 さらに、 ベビーカーと電動自転車、 主人を待つ子犬、 様々な若い粒子が、 狂ったように入り乱れ、 どこか忙しい、 夏の夕暮れ。 横断歩道を渡り、 この辺りでは古株のお茶屋さんの脇を、 住宅街へと続く坂を降りて行くと、 途中、 見逃してしまいそうな小径がある。 いや、 見逃してし

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          私っぽい何か

          週の真ん中っぽい、水曜の朝。 目覚ましがわりにコーヒーでも飲もうかと、 グリコは、 キッチンのエスプレッソマシンの前に立った。 「ヨネツチュウ シバラクオマチ クダサイ」 エスプレッソマシンに言われたので、 グリコは待っている。 彼が心の準備をしているのを、 待っている。 「そうだよねぇ、すぐには出せないよねぇ」 すると、 マンションのインターホンが鳴ったので、 グリコはすぐに出た。 心の準備はできていなかったけれど、 すぐに出ないと、 「不在」として、扱われる

          私っぽい何か

          それは「霧」よ

          子供たちが〜 空を見上げ〜 ♪ っていう歌あったよねぇ〜。 白い塗り壁の3Fテラスから、 狭い通りの向かいにある1Fの花屋、 今日の空と同じ色の青いテントに向けて、 届かないと知りながら、 植物用の霧吹きを撒くケメコ。 夏。 両手を広げて、天井に向かって撒いた霧を、 自分でも浴びている。 「涼しくなぁ〜れ!」 グリコはキッチンでコーヒーを淹れながら、 ケメコの、 特に輪郭のない話を、 聞いているような、 聞いていないような、 でも、 リズムは合っている。 「あ〜

          それは「霧」よ

          柵越え

          もしピッチャーがマスコミだったとしても、 その球を見事に打ち返すバッターが、 大谷翔平。 プロのピッチャーが、 時に、 打者の打ち損じを誘う「変化球」を、投げるように、 マスコミも、 様々な球種(質問)を投げてくる。 その日、 大谷に投じられた質問はこうだった。 尊敬するアスリートは? 「 My wife ! 」即答だった。 打球は、 美しい放物線を描きながら、 柵を大きく越えて行った。 それを聞いて喜ぶ、ウチの奥さん 「 My wife だって〜! すっご

          明日の風を纏う バスローブ

          ケメコは、 忙しかった今日一日を、 振り返りつつ、粒子をシャワーで洗い流す。 外の世界でカラダに着いた様々な粒子、 ・あの人の顔色 ・あの瞬間の認識のズレ ・言葉にならないザワツキ 外の世界には、 様々な粒子がたくさん漂っているから、 それをシャワーで流す。 カラダに残し、纏うものと、 カラダから洗い流し、脱ぎ捨てるものに、 より分けて、 自分を 調える。 ケメコはシャワールームから出ると、 籠に用意しておいたバスローブを、 フワリと羽織った。 「 ん? 」

          明日の風を纏う バスローブ

          花火を仰ぎ見てみたい

          浮世絵に描かれた昔の花火は、 想像以上に空の一番高い所にあって、 人が作り出した「仰ぎ見る光るもの」 として、 驚きと尊敬を込めて、 見上げる花火だったのでは? きっと、人々の心も、 花火と一緒に、 夜空の高い、高〜〜いところへ、 一緒に翔んで行ったのでしょう。 みんなが顔をあげ、 夜空の上の方の一点を探し、 光る同じものを見たのでしょう。 それより高いところには、 お月様とお星様しか、 いなかったことでしょう。 4年ぶりの隅田川の花火大会、 押し寄せた100万人の

          花火を仰ぎ見てみたい

          えっ、神は公平だから無差別に雷を⁉️

          梅雨の季節は空が不安定になる。 雲の上で戯れる神々には、 だいぶ電気が溜まっている。 ケメコはゴルフ場のグリーンにいた。 ゴルフのスイングをする際、 「ダルマさんが〜 コロンダッ!」 と言うリズムで、 いつもゴルフボールを打っていた。 その日も、ケメコはいつもの様に、 ダルマさんが〜、 のリズムでクラブを振り上げた。 その時、 ケメコは雷に打たれた。 人が雷に打たれる確率は およそ77万分の1から100万分の1、 神々は雷を落とす相手を、 「情」では選ばない…。

          えっ、神は公平だから無差別に雷を⁉️

          あのとき、森が揺れていたような…、

          BGM用 YouTubeの画面が映し出す、 森の樹々の映像から、 なんだか風が吹いたような気がして、 すっかり忘れていたあの空気を想い出した。 過ぎ去った過去は、消えたのではなく、 バラバラな粒子となって、 どこかで風に舞っているのかも知れない。 あれは、中学生の頃だったかなぁ、 ある日、登校すると、 美術の教科書に載っている様々な絵画が、 長い廊下にたくさん貼り出されていて、 100枚ぐらいあっただろうか…、 朧げにしか覚えていない。 そのたくさんの絵の中で、 どの

          あのとき、森が揺れていたような…、

          穴に落ちて「シアワセ」という店を探している

          自分を探していたら穴に落ちた。 ヘッドホンで、 ジェファーソン・エアプレイン聴いてたから、 穴に気づかなかったのかも知れない。 それ以来、 わたしは穴の中の街を彷徨って、 シアワセという店を探していたの。 でも、探しても、探しても、 なかなか、 シアワセという店は見つからないの。 似たような名前のお店を見つける度に、 何か手掛かりがあるかも知れないと思って、 入ってはみるの。 ある時、 「夢」というお店を見つけて入ってみたわ、 「夢」の扉を開けると、廊下があるの。

          穴に落ちて「シアワセ」という店を探している

          新宿の南 人びとの西

          さまざまな私鉄、地下鉄、JR各線が集中する、 巨大なターミナル駅、新宿。 人々のカオスと言っても良い新宿エリアの脇、 人々の最終目的地となりにくいからなのか、 みんな見たことあるけれど通過してゆく、 急行も快速も止まらない駅。 顔は知ってるけれど、 話したことのない2件隣の住人みたいな、 近いのに、なんだか遠くにある様な、 そう言えばあったなぁ…的な感じの、 南新宿駅 カラダに例えると、 なんとなく頭が東京駅で、 新宿は肩あたりでしょうか。 肩から伸びる腕は、 そ

          新宿の南 人びとの西

          砂漠からスマホは生まれたのか⁉️

          月の砂漠を、 遥々とラクダにのって旅をするように、 言葉の砂漠を、 エッセイに乗せて旅するように書けないものか。 ラクダは、砂漠の船と言われるように、 7日間ほど水が無くても歩くことができるらしい。 旅の途中、 月の砂漠や乾いた大地で何度も夜を過ごすには、 移動式の部屋があるととても便利だけれど、 むかしむかし、 そんな都合の良い魔法のようなホテルなんて、 有るはずが無い………、 と思っていたら ……あった。 絨緞だ⁉️ 絨緞はそれを見事に可能にする、 「持ち

          砂漠からスマホは生まれたのか⁉️

          それは白髪じゃなくってホワイトラビット

          そう言えば、 今年はウサギ年だからなのかなぁ〜、 ときどきホワイトラビットが、 私の周辺で飛び跳ねるんです、 ピョン ピョン ピョ〜〜ンって。 ところで、 ホワイトラビットって何で白いんだろう〜? もちろん毛が白いからホワイトラビットなんだけど、 でもそれって、白髪なのかなぁ〜? な〜んて、 たわいもない事を考えるのもどこか楽しい、 もうすぐ春な天気の良い日曜日です。 でもねぇ、 そういう時に跳ねたりするんですよねぇ〜、 ウサギって。 とつぜん、 「 白髪が出て

          それは白髪じゃなくってホワイトラビット

          春のウララに雨でも降ってしまえ!

          春のウララかな隅田川を見下ろすビルの裏の通りのテラスで、 もうすぐ春なんだけれども何を着ようか天気予報のオススメで、 決めた方が良いのかそれとも心に秘めたテーマ優先がいいのか、 頭の中で服を何度も着替えながら決めあぐねていると、 風が吹いたので髪が気になった。 長年通っている美容室はデザイン優先で腕も悪くないけれど、 同じぐらいコミュニケーションが楽しいといいのだけれど、 お店の子たちは自分の服装に一生懸命なわりには、 お客様の服を見ることもなく白い布をすぐかけて 「今日は

          春のウララに雨でも降ってしまえ!