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お正月という名の「時間旅行」

トラからウサギへと世代交代をする、
今年の年末年始。

しばし忙しい都会暮らしを離れ、

ウサギ追いし、かの山、へ、
小鮒釣りし、かの河、へ、
忘れがたき、故郷へ 

日常を忘れ、
異次元の宇宙、実家へと旅する人は多い。

また、
意味不明な横文字を多用する異次元世代を、
受け止める側の人も多い。



そこに待っているのは、

初めての孫の顔、
久しぶりの子供の顔、
改めてよ〜く見る親の顔、

かお、カオ、FACE、
まじまじと見つめ合う顔たちが、
テーブルを囲む。


見つめあう家族は、
顔が似ている、

だって、家族だから…。


人は、
なぜ親や子供の顔を見たいのだろう?

いったい、顔には、
何が映っていると言うのだろう?

親は、子供の顔や姿に
「若かりし頃の自分の面影」を見ているのかも知れない。

自分の中に、その昔あった「若さ」を、
子供たちの顔の中に見つけ、
もう一人の自分と再会するのでは?
だから、人々は年末年始、集まるのかも。


子供は、親の顔や姿の中に
「未来の自分の映像」を見ているのかも知れない。

自分の中に、これから進む「老い」を、
親の顔の中に見つけ、
もう一人の自分と事前に出会うのでは?
だから、人々は年末年始、集まるのかも。

そして、親も子供も、
なぜか、いつまでも若く健康な自分でいたいと、
そうあるべきだと、疑いなく思っている様で、

その時、

親は子供の鏡となり、
子供は親の鏡となる。


ウサギ追いし実家のテーブルは、
バーチャル空間と化す。

家族の年代別変化を一望する、
リアル年表
chronological tableと化す。


さらに、
TVの紅白歌合戦は、
親子が登場し、
各ジャンルの世代交代を目撃し、

年代別変化の芸能バージョンを一望、
chronological table TVと化す。



だからお正月は、
もう一人の自分に出会う旅。

過去と未来が確認できる「時間旅行」
かも知れない。



私たちのサロンに、
年が明けたら、1番に来なくちゃ!と思った、
と言うゲストがいらした。

来店早々、親の写真を持ってきてスタッフに言った。
「母親です、自分は将来こういう顔になるんだと思ったら、
何だか、このままじゃマズイと思って、
実家から帰ったら、すぐにここに来ようと思ったんです。


このゲストは、正直だと思った。

時間旅行から帰ってきた人のリアル、
本当に正直な気持ちだったんだと思う。


そのゲストは、

放っておけば進むカラダの時間を戻すタイムマシン


を欲しがっている。


私たちの仕事は、それを提供する。

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