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ロカビリー/オールディーズ系のアルバム紹介

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サン・レコードなど、‘50年代のピュアロカビリーから、ストレイ・キャッツに代表される’80年代のネオロカビリー、メテオス、フレンジーなどの’90年代サイコビリーとオールディーズポ…
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2023年6月の記事一覧

ポールとポーラのクリスマス/ポールとポーラ (‘63)

ポールとポーラのクリスマス/ポールとポーラ (‘63)

Holiday for Teens / Paul & Paula (‘63)
‘63年のヒットとなった「ヘイ・ポーラ」は、前年のクリスマスシーズンに、当時学生であったポールこと、レイ・ヒルデブランドが地元のイベントに向けて書いた曲であり、それをポーラこと、ジル・ジャクソンとデュエットしたところ、ヒットに繋がった。

本作はそんな彼らのファーストアルバムであり、クリスマスシーズンということもあり、全

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スウェーデンのロックンロール

スウェーデンのロックンロール

No.1 / The Boppers (‘79)、Keep on Boppin’ / The Boppers (‘79)、Fan-Pix / The Boppers (‘81)
今回はスウェーデンから登場したロックンロール・リバイバルのバンド、ボッパーズのアルバムを紹介しようかと。
ボッパーズは’77年に2組の兄弟とその友人で結成され、以降’50年代〜’60年代のオールディーズ、ドゥーワップ、ロッ

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フライング・カラーズ/マッチボックス (‘81)

フライング・カラーズ/マッチボックス (‘81)

Flying Colours / Matchbox (‘81)
‘80年代にストレイ・キャッツらによって再燃したロカビリーであるが、’70年代後半からイギリスで活動していたマッチボックスのマグネット・レコードでの3作目(通算5作目)のアルバムを紹介したいと思う。

‘60年代にアメリカではロックンロールは下火になったが、その炎はイギリスで燻り続けていた。そしてテディボーイ(テッズ)の文化と結びつき

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シャンテリー・レース/ビッグ・ボッパー (‘58)

シャンテリー・レース/ビッグ・ボッパー (‘58)

Chantilly Lace / The Big Bopper (‘58)
「ハッロー・ベイビー」という声と共に陽気にスタートするタイトル曲「シャンテリー・レース」でお馴染みのロックンローラー、ビッグ・ボッパーの唯一のアルバム。
ご存知のように、彼は’59年2月3日に飛行機事故で他界した3人のアーティスト〜バディ・ホリー、リッチー・ヴァレンス、ビッグ・ボッパー〜の一人であった。

内容はシングルヒ

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ヒアズ・ラリー・ウィリアムス/ラリー・ウィリアムス (‘59)

ヒアズ・ラリー・ウィリアムス/ラリー・ウィリアムス (‘59)

Here’s Larry Williams / Larry Williams (‘59)
もはやロックンロールのスタンダードとなった、「ディジー・ミス・リジー」や「ショート・ファット・ファニー」などのヒットで知られる、ラリー・ウィリアムスのファーストアルバム。ビートルズのファンには「スロー・ダウン」や「バッド・ボーイ」でお馴染みだろうか。

音楽のキャリアは幼少期に始めたピアノであり、その後、ロイ

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ビクター・ロックンローラーズ/ヴァリアス・アーティスツ (‘81)

ビクター・ロックンローラーズ/ヴァリアス・アーティスツ (‘81)

Victor Rock’n’ Rollers / Various Artists (‘81)
私がロカビリーの沼にハマり、深掘りするきっかけになったアルバム。40年前に入手し、インターネットのない時代に洋書やコラムを参考にし、レコードを探した。

内容はRCAビクターのロカビリーのアーティストをコンパイルした作品で、先日紹介したジャニス・マーティンも収録されている。その他、ジョー・クレイやリック・

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ザット・ロッキン・ギャル/ジャニス・マーティン (‘79)

ザット・ロッキン・ギャル/ジャニス・マーティン (‘79)

That Rockin’ Gal / Janis Martin (‘79)
‘40年にヴァージニア州サザーリンで音楽家の家系に生まれ、幼少期より音楽活動をスタートさせる。カントリーからスタートし、エルヴィス・プレスリーと同じRCAビクター・レコードから’56年頃に「女性版エルヴィス」としてプロモートされるが、大きなヒットには恵まれなかった。’60年までRCA、パレット・レコードで録音した音源が、そ

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ブルーバーズ・オーヴァー・ザ・マウンテン / アーセル・ヒッキー (‘86)

ブルーバーズ・オーヴァー・ザ・マウンテン / アーセル・ヒッキー (‘86)

Blue Birds Over The Mountain / Ersel Hickey (‘86)
‘50年代後半〜’60年代にかけて活躍したロカビリー&ポップスのアーティスト、アーセル・ヒッキーのアルバム。’80年代半ばまで12インチのLPはリリースされておらず、7インチ盤しかリリースされていなかった。
所謂コテコテのピュアロカビリーではなく、’60年代ポップスの香りが漂うサウンドだった。

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