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私の備忘録

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独学我流で写真を学んでいる私の立場から必読の記事を掲載させていただきます。
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2023年1月の記事一覧

鑑賞*探梅やこの一輪に出逢ふため

松浦 加古 句集『探梅』所収。平成二十四年作。 春を過ぎて咲く桜は余花。 春を前に梅を探すのは探梅。 桜は過ぎゆく春を惜む花。 梅は来るべき春を喜ぶ花。 桜は散りゆく姿を見に行きたくなる。 梅は開きはじめを見に行きたくなる。 だから、出逢う梅の花は一輪でいい。 (岡田 耕) 【スキ御礼】「鑑賞*星のぞく聖樹飾らぬ家あれば」

言葉の力

 目上の人から親しく言葉をかけてもらうということは本当に嬉しいものである。それが労いの言葉であったり励ましの言葉であったりする場合はなおさらである。そして、敬愛の念は一気に加速し、この人のためには何はさておき役に立ちたいという思いが全身に広がり、「身命を惜まぬものなり。」といった献身的な行動をも厭わないことになっていく。  「大将は人に言葉をよくかけよ。」と言っているように、リーダーたる者、グループの構成員一人一人に日頃から心を配り、きっかけを見つけてはこまめに言葉をかける

いのち

昨日 あるご縁で病を患いながら みんなで集う会に参加した。 そこには 病気と闘いながら交流し合う方たちが居られる。 驚くのは 10年以上戦い続けながら これほどまでに明るく 素敵な笑顔をみられることだ。 10年以上だから 医療のこと保険のこと 生きていくことに 詳しいのは勿論だが その明るさに会いたくて行く。 なぜ どこから そんな力が沸くのだろう。 なぜ こうまで 私 惹きつけられるのだろう。 いつもそう思いながら参加させていただく。 そして 亡くなった先輩と同じ雰囲気を

「太陽の塔」の中を知りたくなって|岡本太郎と関西大学博物館

関東に住んでいる私が今まで大阪へ行ったのは数回程度、そのうちの何度かで岡本太郎の「太陽の塔」を遠くから見たことがありました。 巨大なモニュメントは、勢いのあった日本の高度成長期の象徴?!のように感じたものです。 思えば、岡本太郎との一方的な付き合いはどのくらいになるでしょうか。 パブリックアートとしての岡本太郎の作品は数えきれないほどに日常的に目にし、美術館でもどれだけの作品を見てきたことか。 そして毎度のこと、この顔は何?この目は?この色は?と、いつもいつも問いかけていま

もう一つの家族を求めて

無性の愛やら、ラブソングなどといった感情はボキが男だからなのか、母親に抱く感情は父親や他の家族とは違う。 当然ながら変な意味ではなく、言葉で表現するのは非常に困難なのだが、詩的な表現が許されるのであれば「帰れる場所」なのだろうか。 抽象的な表現で恐縮だが、「帰れる場所」が存在するから甘えたり、散々と外で好き勝手に振る舞おうとも、「帰れる場所」があるからこそ希望が持てる。 または生かされている意味の重大さを噛み締める事ができるのだと、勝手ながら思うのだ。 こういった事柄とは

伝統俳句に挑んだ俳句たち 〜自由律俳句、無季俳句、散文俳句〜

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