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続く道のり

理由があって、個人的なインターネットによる人権活動は止めたが、TBSのサンデーモーニングに出ているフォトジャーナリスト安田菜津紀さんの主催する人権NPOの会員になることにした。今まで入っていた精神医療人権NPOとは違い、今度は大きな視点で人権問題を捉えることにした。社会の人権意識が向上していけば、そのうち精神保健福祉問題にも焦点が当たるだろうし、そういう理由で彼女らのNPOのマンスリーサポーターになることにしたのだ。

昨日は地元石川県の能登地方に震度七の大地震が襲い、翌日の今日に大変な被害が明らかになったが、幸いなことに自分たち家族は金沢市在住なのでかろうじて助かった。最初の地震の時は家屋は相当揺れたが。

いろいろ慌てながらであるが、今日は普段住んでいるアパートに戻ってきた。近所のコンビニも開いていたし、明日はスーパーも初売りになるので、食料品の確保は大丈夫そうだ。

それはそうと、今日は数冊ほど本が届き、そのうちの一冊が行動遺伝学者安藤寿康教授の書いた朝日新書の「教育は遺伝に勝てるか?」という本。以前から安藤寿康先生の本は3冊ほど買っていて、何故かというと親と自分には能力差というか学歴差があり、それが不思議でならないのと、あとは精神保健福祉の抑圧的な環境で自分の能力を十分に伸ばせなかったのでは?という疑問も持っているからだ。

詳しい内容は省くが、今回の「教育は遺伝に勝てるか?」を読んでみると、例えるなら環境というか教育という植木鉢に綺麗な花が咲くようなイメージが描かれていて面白い内容だったのだ。

それでも人間の限界として遺伝は働く部分もあるらしく、50代なかばでようやく始めた絵画も、10年続けてきた写真も、大人の学び直しの数学も、このnoteの文章も、安藤寿康先生の説によるとセットポイントという遺伝上の限界が有って、例えば子供のお受験にも顕著にそれが現れるということらしい。んー、なんてことだ!

とは言いながら、自分も50半ばである。精神保健福祉環境からようやく脱し、少し調子が良くない部分があっても、ようやく普通の暮らしを手に入れた。人はどう思うかわからないが、病気も有ってかなりの苦労をしてきた感じだ。昔の定年は55歳だったというから、それに合わせる感じで隠居してしまうことにした。じゃないとやりたいことが全くできずに人生を終えてしまうことになる。

とはいえ、毎日のように通っている精神科デイケアで、午前中にタブレットとスマホをディザリングしてnoteを書き、今度からは並行して数学を学び、お昼ごろにアパートに帰宅して昼食を取って休憩をした後に絵画を描くスケジュールにしたい。いちおうプランは立てた。

行動遺伝学上のセットポイントがあろうがなかろうが、人生の残り時間も限られていると言えば、そのとおりだ。今後の成果を気にすることをしないで、体力や気力が衰えるまでは好きなことに取り組み続けてみたい。

あとは神のみぞ知るではなく、遺伝子のみぞ知るである。


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