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明日から理系。

半月前にアスコムから出版されている「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」というホスピス医小澤竹俊先生の著作を読み、布団の中でゴロゴロしながら考えた。これからはやりたいことをやりたいという気持ちが強くなったので絵画制作と写真撮影、それにnoteの執筆を引き続きがんばることを決意した。

ところがである。なーんか人生でやる残したことがあるような気がして、よく考えると「理系だ!」という結論に達した。

心の病の入院生活も含めたあれこれで、結局短大の服飾デザイン科に独学で進学したのだが、中高時代は理系が得意で、将来は両親のような科学者になろうと決めたりしていた。そういうやり残した気持ちが蘇り、理系を学ばないと死ねない(大袈裟な)という心境に至った。

しかし、今から科学者を目指すほどおバカでもない。科学的思考というか理系の思考スタイルを学ぶことが目的だ。それ以上は求めていない。

実は二年ほど前に放送大学のサイエンス学科に進学しようと看護婦長に相談したら、今のヤマモトさんには体調的に無理だと言われ、泣く泣く諦めた経緯がある。その後に水彩画教室に行ったりnoteを始めたりして、いきなりのクリエーターライフ?に突入したのだった。

ところが、最初に説明した通り、「理系をやらないと死ねない」的な心境に至ったものだから、放送大学も思い出したが体調も本調子ではないし、学費の工面や通学も無理だ。そこで自分で参考書と問題集を買って理系を独学することにした。

最初は物理と数学をやろうと思って分かりやすい本を取り寄せて、ざっくり眺めてみたが、完全に数式に対する感覚が抜けている。まあ、これは学生時代に理数系が得意だったからなんとかなるとして、問題は物理と数学のどちらをやるか決めることだ。

実際、絵画制作を暮らしのメインに据えたので、理数系に取り組めるのは午前中の精神科デイケアの時間だけである。そうなると物理か数学のどちらかに決めないと中途半端になりかねない。

物理はざっくりと入門書を読むだけにして、メインを数学にすることに決めた。物理は統計力学や熱力学、量子力学等があるらしいが、それを実際に活用するには工学分野で研究開発に携わるしかない。そんなことは無理なので、数学者の先生には悪いが、一種趣味的にというか受験勉強の延長線で取り組める数学を選択したのだった。

さて、明日からとりあえず物理の本を読んで理系の感覚を取り戻すリハビリを開始するのだが、問題はメインにすると決めている絵画制作に差し障らないかどうかだな。やっぱりメインは絵画制作と決めて、数学はじっくりとやれるところまでがんばりたい。

高齢の父は渋い顔をしそうだが。


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