自尊心が低くなっていくと人は死に近くなる (ひろた かおりさんの記事を読んで)
上のひろた かおりさんの『みずからを「尊い」と思えるには』という記事を読んで思うことがあり、書いてみます。
自分は高校時代から自殺願望が強くて、挙句に大学時代には精神的な病気を患いまして。
なので20代は死にたいってずっと思っていました。
しかし30歳を過ぎたら段々希死念慮が消えていきまして、今はなるようになる。焦ってもろくなことは一回もないと思っています。
ひろたさんの文章を読ませていただいて思い出した言葉がありまして、アニメーション映画監督の高畑勲さんの言葉です。
「『世の中、ダメなことばかりなんだ』ということは、もうはじめから認めてかかったほうがいいということは、若い人には言いたいんです。腹が立っても、まずダメさを受け入れた上で、そこでなにができるかどうか、ということを考えたほうがずっといいのだと思います。」
さて、自尊心が低くなるとどうなるか。それは死が近づいてくるのだということを痛感した経験があります。
希死念慮に陥った自分のこともそうですが…。
自分の祖父の話です。
祖父は、ものすごく自尊心が高い人でした。あまりに高いのでしょっちゅう問題行動を起こしていました。周囲から正直嫌われていました(苦笑)。
少し余談になっていきますが、僕がまだ幼かった頃、祖父の家の竹藪のタケノコの皮をぺりぺり剥がしていく遊びをしていたら祖父がエライ怒りまして。
「いいか、タケノコは皮を剥いだら竹にならないんだ!今度剥いだらな、お前の皮を剥いでやる!!」
えーっ?僕も周りにいた祖母や母もドン引き(笑)。
そんな人だったんです。でもまあ基本的には孫には優しい人でした。
で、話を戻しますと、祖父が90歳になった時に祖父ががんになり、がんセンターに入院することになったのです。
最初は「なんで俺がこんな目に!」とお医者さんにあいかわらず自尊心の塊をぶつけ怒っていましたが、次第に体が思うように動かなくなり、こうしたい!という強い自尊心に体がついていけず。
結果、自尊心も弱まっていってしまい、お医者さんの言うこともただただ「はい、はい」と受けていくうちにみるみる生きる力を失ってあっという間に亡くなってしまいました。
祖父と僕の経験から思うに、自尊心って生きる力でもあると思うのです。
自尊心がなくなっていったら人は死に近くなる。
実感として思います。
最後に、ひろた かおりさん、すばらしい記事をありがとうございました!