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2023年10月の記事一覧
手鎖心中(著:井上ひさし) 読書感想文
手鎖心中(文春文庫、1975)より
手鎖心中
時は江戸。売れない絵草紙の作者・戯作者志望の者たちの話。自然と仲間になった与七、清右衛門、太助、そして栄次郎。
栄次郎はこの清右衛門の言葉を聞いて一念発起する。
先輩戯作者の辿った破天荒な道をわざと無理くりでも真似していけば世間の人気者になれるのではと。
図に乗った栄次郎はわざと自分を親から勘当させるような茶番をしたり、愛妻とわざと大喧嘩の真似
シェルタリング・スカイ(著:ポール・ボウルズ、訳:大久保康雄) 読書感想文
2023.10.13読了。
詩のような小説。
文章のリズムが心地よく声に出して音読した方がいいように思う。
人間として生きるとは何か。
愛はなんとも儚く切なく。というか愛というものは本当にあるのか?
人間の最期は狂気だけが取り残されるだけなのではないか?
終わっていく人生、黄昏時をただ見つめるしかない人間の様を甘美に描いている。
厳しい現実に対しての緊張で張りつめた視線、しかし同時に官能的
『シェルタリング・スカイ』まさかの1350円という大安売りに遭遇。勿論即購入。2023年10月1日22:55今現在Amazonでの値段は、12600円!
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