小学校に入った途端、普通の子になった気がするという衝撃
「自分の子どもが小学校に入った頃から、突然普通の子どもに感じられるようになった」
そう教えてくれたのは、大学院時代からの友人でありパパ友だ。彼とは子育てについて議論をすることがよくあり、最近ではボードゲームを教育に取り入れた方が良いと話し、お互いのおすすめボードゲームを紹介し合うなど、比較的熱心な教育パパでもある。
そんな彼が僕が主催するイベントに参加してくれた時、ポツリと冒頭の言葉を発したのだ。
彼のお子様は、今年度小学生になったばかりだ。だから今年の3月までは親が思う通りの教育を子どもに与えることができ、自然の中での遊びや文字や数字、ボードゲームに至るまで親が教育に良いと思うことならなんでもやらせていたようだった。
だから子どもの教育に「ここまでやりましょう」といった枠がなく、吸収できるだけしていく子どもはどんどん学び、親を驚かせるほどだったそうだ。しかし小学校に入ると、学習指導要領というものが設定され、子どもたちはある程度枠の中で教育を受ける。彼は子どもに習い事もさせているようだが、やはり学校にいる時間が長いこともあり、幼稚園に行っている時に比べて何かを吸収する幅が狭まったと彼は言った。
僕の子どもはまだ小学校には行っていない。だから彼からの教えが僕にとっては衝撃的なものだった。以前、堀江貴文さんが今の学校教育制度は終わってると論じていたことがあったが、身近な人で問題を感じている人がいると尚更気になってしまう。
では今から小学生になるであろう我が子にどのような教育を受けさせれば良いのだろうか。小学校には行かない、とはいかない。
答えはないし、もしこのnoteを読んだ親御さんがいれば一緒に議論をしたいほどなのだが、僕は小学校など「学校はすべての教育の基礎を学ぶ場である」くらいの気持ちでいようと考えている。基礎を超える応用や枠を超えた教育は親やその道のプロ(習い事)、そして子ども自身のやる気が大切になると考えている。学校を責めても、不安になっても仕方がない。
友人が感じた違和感は、学校に頼り過ぎず、一緒になって子どもの未来を創造する時代になっていることを意味しているのだと思う。しかし、学校というシステムを簡単には否定せず、共に成長できるような関係を構築できれば、子どもにとって良い未来が築けるような気がしている。
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竹鼻良文/TAKEHANAKE
SHELF
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