コトノハログ。第1回目

いつも心に留め置いている言葉や好きな言葉がいくつかあって、紹介出来たらなと思って書いてみました。たまに書き手の経験談も混じります。
お暇なときに読んでいただけると幸いです。

『くれくれ坊主に金はやるな』

－『テイカー』な人に振り回された話－

学生時代に伯父から聞いたお話で、伯父の知り合い(Ａさん)にご不幸があって、『戒名料』をどうするかとなった時のエピソード。

Ａさんは昔、身内の弔事の費用を支払う際に、当時お経を上げて頂いたお坊さん(お寺さん)との間でトラブルがあったそうです。

言い方は大変悪くなってしまうのですが、どうも、お寺さんの都合のいいように、『お布施』とは別に『戒名料』を支払ってほしいと言われたそうで、2桁以上3桁か…なにせ結構な金額の『戒名料』を提示されたらしく、言われるまま、お渡ししたそうです。
故人に関わることだし、ちゃんとしてあげようと思えばこのぐらいの金額は…と思い、Ａさんも一度は納得したそうですが、腑に落ちず、ずっとモヤモヤしながら当時過ごされたそうです。

それから数年後、またＡさんの身内で弔事があって、今度は前回とは別のお坊さんがお見えになったそうです。
粛々と事を進めていく中で自然とまた『戒名料』の話が上がって、今回も…と、Ａさんは若干身構えながらも戒名料の話を、そのお坊さんにされたそうです。
しかし、そのお坊さんは「お金はいりません。無料で(戒名)授けます。」と即答されたそうです。

流石にＡさんもこの発言には驚いて、以前『戒名料』で起こったトラブルの経緯について、一通り説明して、幾らかだけでも…と(お布施とは別に)戒名料をお渡ししようとたそうです。お坊さんは丁寧にお断りして、その後こう仰ったそうです。

「一部において別途『戒名料』として、高額な金額を提示するお寺さんはあります。ただ、一つ私から申し上げるとするならば、坊主が『(金を)くれ、くれ』とせがむのは、いかがなものかと思います。」

「なので今後、同じような事が起こった場合、心に留め置いてください――『くれくれ坊主に金はやるな』と。」

その後は、滞りなく無事和やかに送り出すことが出来たそうです。

『くれくれ坊主に金はやるな』と覚えてたのですが『くれくれ坊主にやりともない』の方が主流なのでしょうか。(あと関西圏限定っぽいですね)
お坊さんのお話(法話)は『とんち』が効いているお話が多いので、話の流れで、そう仰ったんだと思います。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

学生時代の延長線で、たまに『心理学』関係の記事や本に目を通すことがあります。(某メンタリスト氏は…目指す方向が違うといいますか、個人的にちょっと思うことがあるのですが、一応、目だけは通したことはあります)

その中で、世の中には大きく分けて三タイプの人間が存在するという報告があるそうです。

受け取るよりも人に対して多く与える事が出来る人――『ギバー』
与える量よりも多く受け取ろうと利益を求めてくる人――『テイカー』
与える受け取るどちらでもなく損得のバランスで動く――『マッチャー』

※『テイカー』『ギバー』『マッチャー』に関しては、下記URL先で詳しく紹介されています。ご参考までに。

見た目や雰囲気で判断されてるからか、私は所謂『テイカー』なタイプに狙われることが多々あります。
捕まると、本当にしんどい。
そう言う方達は、本当に『いいね！』も『愛情』も『時間』も『お金』も『知的財産』何でも奪っていきますし、与えてもまた直ぐに求めてきます。心の底の方から『枯れる』感覚を味わいます。
(奈良の鹿ちゃんの方がまだ可愛げがある)

先日、そんな疑いのある方とのご連絡を絶ちました。
金のタマゴを産むニワトリだと思われてたんでしょうか。
なつけたバラも枯れっ枯れと言いますか。

私も人を疑ったり悪く思うのは…という思いもあったし、お相手が忙しいのも重々承知で、環境もあるし、色々努力されてるのは知っていたので、こちらも多少の事は目をつぶって、手助けをしてはいたんですけれど…。
何かおかしいと。ご本人に『悪意』があるのかないのか判断つかないけれど『愛情』『時間』『金銭』『情報』ただただ奪われているなと感じてしまったんです。あとは(細かい所は除いて)逃げ癖があるのと(話を聞いてくれないor黙り込む)、少々回りくどい事をする人だなぁと思って、そういう所から徐々に自分の中で『信頼』どころか『信用』すらも薄れてしまったんです。

『おかしい』と思った時点で引けばよかったんですけど、それでも人として『情』はありました。
ただ、このままだと『金銭・精神的な負担が大きすぎて私がダメになる』なと感じたんです。

色々な切欠の中に、先程の『くれくれ坊主に金はやるな』エピソードを思い出し、信頼のおける第三者機関に相談して、なんやかんやで最終的に自分自身で判断を下した状態です。
少なからず私と、その方との間に金銭面で一方的なやり取りが発生していたので、ご本人には申し訳ないのだけれど、例えこれがビジネス上の関係でも『信用が出来ない人にお金(財産)は渡せない』という所です。

その方とは、ネット上だけでの繋がりでしたんで、本人には『私からは一切連絡しない』とだけ伝えて、私から本人に繋がるモノ(SNSなど)は全てシャットダウンしました。
ご本人は最後まで不服そうでしたが「子供じゃないんだし、不満や意見があるなら、ちゃんと聞くので、甘ったれてないで言語化して行動しなさいよ。」としか、こちらとしては言いようがないです。

まぁ、もっと顕著に大金を取られたり、もっと大事なモノを奪われてたら、最悪、怒り狂って泣き寝入りしてたかもしれないですけれど、幸い、そういうことはありませんでした。
関係上、仕方ない部分・納得する部分はありましたしね。

私もやり取りする事自体はめちゃくゃ楽しかったし、本人が生き生きとして人生楽しんでいたり、仕事で昇進できたりしている所を見るのも好きだったので(相手の本心をちゃんと聞けてないという所もあるので)相手に対して呆れてるだけで責める気持ちはないんですよね。
(相談に乗ってくれた私の知人は相手の事、物凄くキレてましたけどね)

今の所、少なくとも、その方からは『経験値』というモノを貰えたと思って、感謝しています。

あと、推測…にはなってしまうんですけど、相談した方達が、ご本人に対しても何らかの働きかけをしてくださったと思います。
無かったとしても、なんとなくその方達に『見守られてる』と感じますので、本当にありがたいなと。恵まれているなと感じてます。
何人かは『お返し』が出来てない方がいますので、少しずつでも何らかの形で返していきたいです。

どれくらいの方が、この文章に出会ってくれるかはわかりませんが、人生の中で体験したり獲得してきたものは、有形無形問わず全て本人の『財産』だと思ってます。

その『価値』を分からずに『くれ、くれ』と悪戯に奪って、私腹を肥やし、最悪自分が経験しましたとでもいうような『王様気取りのカラス』は本物のカラス以下の＼ｱﾎｰ!／なので、『裸の王様』同然、ふんぞり返っている所に膝カックンして蹴とばしても大丈夫だと思います。

…度胸がある方限定ですね。迷わずに逃げるか連絡を切って大丈夫です。
とにかく一度、距離をとってください。
そこで切れるような『ご縁』ならそこまでの『ご縁』で、所詮『金の切れ目』というものです。
(あと、これも何らかの形で書きたいのですが『君のために』という言葉を使う人ね…駄目ね…)

本当、私も件のことに関しては、ひとまず『憑き物が落ちた』感じです。
『つかれた』の4文字しか出てきませんでした。
やはりお坊さんのお話だからですかね。よく効きました。
あとは玄関先に『盛り塩』でもしておきましょうか。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ありがたさに感謝して、合掌。

また次回。

参考URL：【ギバー、テイカー、マッチャー】３タイプを徹底解説
成功者になるのは誰？ | 「光の心理学LABO」ゆめ 心理学×未来予測ブロガー
https://hikari-shinri.com/giver-taker-matcher/

※補足※

今回紹介したエピソードは稀…と言いますかおそらく、お通夜・お葬式の費用に組み込んでの「戒名料・無料」だったんではないかと思います。
件のこともあるので、お坊さんのイメージアップも兼ねて仰ったんだと個人的に思っています。
『戒名料』は宗派やお寺さんによって取る取らないが変わるそうです。取る所は取るし、『お布施』に上乗せという所もあるし、「別の弔いの際に使ってください」と言って断ったりする所もあるそうです。
 弔事関係の費用トラブル多いと聞きます。この記事が誰かのお力になれるかはわかりませんが、きっかけになればと思います。

あと『盛り塩ってさぁ…』とか野暮な事は言わず、どうか皆様の仏心で寛容に見てください。一応、私も世俗の人間です。