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読書感想文㉓

 今回の読書感想文は、中田敦彦さんの『幸福論 「しくじり」の哲学』について書きます。
 2020年8月31日に出版されたばかりのピカピカに新しい本です。

 オリエンタルラジオの中田さんしか知らなかったら、この本には手を出さなかったと思います。自粛期間にYouTubeを見ることが増えたことで、中田さんのチャンネル「YouTube大学」に出会うことができました。
 YouTube大学では、歴史、数学、お金、偉人伝、などたくさんのことを楽しく学ぶことができました。

 この本を読むにあたってあらかじめ見ておいたほうがいい動画を載せておきます。
 長い動画なので何か作業をしながらでもいいと思いますが、中田さんのことを知ることができる動画です。

 この本は、episode1~18で構成されています。感想文では、印象に残ったepisodeについて書きます。

 この本の中で最も印象に残った「アップデート主義」については↓の記事に書いてあるので是非そちらもご覧ください!

Episode3、二番手に手を上げる

   二番手に手を上げることについてどう思うでしょうか、僕はあまりいいイメージを持っていませんでした。「二番煎じ」という言葉が良くない意味でつかわれるように、二番手=悪と考えていたのです。

  時代の流れには敏感にあるべきだし、うまく活用することは、物事を成功させるひとつの大きな秘訣である。

 中田さんは、武勇伝もPERFECT HUMANもYouTubeも先駆者になるのではなく、アーリーアダプターとして流れに乗っかったことで成功したと言っています。

 この世の中を見てみると、先駆者だけが成功しているわけではないという事に気付きます。前例がない中で戦っていくことは簡単なことではないのです。
 大切なことは、変なプライドを持たずに時代の流れに素直に従うことなのではないでしょうか。

 いいと思ったことは、徹底的にパクれ(TTP)

Episode8、自分とは「現象」の蓄積である

 自分にはなにもないんじゃないかと、年齢を重ねるごとに薄々感じてしまっていた。生きていくってそういうものなのかなと、どこかであきらめを持ちそうになっていたときにこの舞台の瞬間がやってきた。ひたすら興奮した。

 この舞台とは、大学時代に学園祭で漫才を披露した舞台です。
 「自分にはなにもないんじゃないか」まさに考えていたことでした。
サッカーをしているけど大していい成績を残したわけではない、海外に留学して英語がペラペラなわけでもない、noteで良質な記事が書けるわけでもない、モテるわけでもない、楽器や歌が得意なわけでもない。
 僕は、ひたすら興奮できる、「この瞬間」を待ち望んでいます。

 中田さんは、漫才に対して尋常じゃないほどの練習をしたからこそ、「この瞬間」を味わうことができたと書いています。
 「この瞬間」は並大抵のことしかしていない人の元にやってくることはありません。

アイデアは準備された心に降り立つ

Episode11、最強にして万能の武器は、言葉

 言葉を磨かずして成功はない。
 言ってみれば、言葉がすべて。言葉への感覚を磨き、言葉を大事に使う意識は不可欠である。
 言語運用能力とはもっとも応用範囲の広い武器だと実感する。
 ひとは言葉によって動かされる面が多分にある。
 ひとは言葉によって意思を変えられてしまったり、楽しくなったり悲しくなったり、感情がどんどん突き動かされる。ひとをこんなに自在に操れるものを、ぼくは言葉以外に知らない。
 自分の立場をあれこれと考えたり分析したりするのは、言葉の力。新たに活動の方向性を決めるときにも、言語力が唯一最大の武器として機能してくれた。

 ↑これらの言葉からも読み取れるように、中田さんは言葉を本当に大切にしています。テレビに出てネタを披露する芸人だったのだから当たり前かもしれません。
 ただ、芸人に限らず、言葉を使わない人なんていません。発する発さないに関わらず、思考は言語化できて初めて思考と言えます。

 この本では、言葉を最強にして万能の武器だとしていますがその通りだと思います。そしてすべての人が最強の武器である言葉を扱うことができます。

 人と話したときに自分のこと、自分の思いをありのままに伝えられるように、文章を読んだり書いてたり、様々な人と話したりして言葉の力を磨いていきます。
 ただ、口だけ人間は死ぬほどダサいので、自分を取り繕ったり、大きく見せようとすることはしないよう気を付けます。

読んでいただきありがとうございました。

 

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