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読書感想文⑯

 今回の読書感想文は、堀江貴文さんの『時間革命』について書きます。

 この本を初めて読んだのは読書にはまり始めた去年の夏でした。そのころはまだnoteを書き始めていませんでした。時間が経って本を読み返すと印象がだいぶ変わっていて、成長を実感できるのでお勧めです。

 初めて読んでから約1年が経った今、なぜもう一度読もうと決心したかというと、「時間の使い方」を見直す必要があると感じたからです。7月末には大学の課題が締め切りを迎え、長い夏休みに入ります。今年度の授業の半分が終わるわけですが、2020年の7か月間で成長を感じることはできていません。

 「夏休みになったら…」ときっかけを探している時点で意志が弱いのかもしれませんが、春休み→オンラインの春学期→夏休み→オンラインの秋学期と時が流れていくことになんだかこのままではいけない気がしています。今の生活には変化が必要です。
 そこで時間に対する認識を考え直そうと考えこの本をもう一度読むことにしました。

 大学生で同じ悩みを抱えている人は多いと思います。そういう人には『時間革命』、そしてこのnoteを読んでいただきたいと思います。
 『時間革命』は1個当たり数ページの小さいトピック41個が6個のChapterに分かれているので読みやすい構成になっています。

『時間革命』
はじめに ぼくにとってお金より大切なもの
Chapter1 「他人時間」を生きてはいけない
Chapter2 徹底的に「ムダ」な時間を殺せ
Chapter3 「常識や世間体」に時間を溶かすな
Chapter4 「夢中」が時間密度を濃くする
Chapter5 「健康」こそが最大の時間投資である
Chapter6 「将来を心配する」という究極のムダ
おわりに 自信とは「自分をコントロールできる」という確信

 読書感想文では41個のトピックの中から特に印象に残った3つについて書いていきます。

1、「多忙」と「暇」は同義である

 「多忙」な人というのはものすごく忙しいにもかかわらず、心のどこかでは「退屈」しきっている。膨大な仕事を次から次へと処理しながらも、どこかでそれを冷め切った目で見ていて、本当はそれに飽き飽きしている。「多忙」と「暇」というのは、真逆なようでいてじつはそっくりな状態である。(トピック3)

 違うトピックでは「子供=余裕がある、大人=忙しい」は真逆であり、子供のほうが目の前のことに夢中で充実した時間を過ごしているのに対し、大人は暇なせいでリスクなどの空虚なことで頭を満たして心のエネルギーを無駄使いしていると書いています。
 堀江さんは「自分時間(やりたいことの時間)を増やし、他人時間(やらされていることの時間)を減らすこと」を徹底しています。自分時間を基準に考えたとき、「子供のほうが充実した時間を過ごしている」は容易に理解できます。

2、継続自体に価値はない

 「継続は力なり」などという言葉を真に受けてはいけない。「続けられるかどうか」なんて考えずに、まずはじめればいい。ダメならほかに乗り換えるだけだ。(トピック11)

 堀江さんは人生を川下りに例えています。「川下りをしている時に流れに逆らって泳ぐような無駄な努力はせず、流されるがままに生きる。川を流れている時に流れてきた果物のような気になることにはブレーキをかけずにかぶりつく」そして人間に最も必要な能力は「ハマる力」であると言います。

 本にも書かれていましたが、継続自体に価値がないと認識することができれば、挑戦するときのハードルが低くなって行動を起こしやすくなるのでこの認識は大切にしていきます。

3、思い切った失敗には価値がある

 報告会議は時間の「集団自殺」(トピック25)ではゴルフの例が挙げられています。

 カップまであと5ヤード、このパットを決めればバーディという局面において、中途半端に経験を積んだアマチュアプレーヤーは、カップより手前に泊まるような弱いパットを打ち、パーを狙う。バーディのチャンスにパーを狙う人は絶対にバーディを取れない。思い切りよくいかないとダメだ。当然、そうやって打ったボールがカップを越えてしまうことはある。しかしその「失敗」には、大きな価値がある。その失敗によって次にカップに戻るまでのラインが可視化されるのだ。(トピック25)

 堀江さんは、中途半端に経験から学んでいる人は過去の成功、失敗からひねくれたロジックを弄するとして批判しています。
 この部分を読んでいる最中、僕はゴルフを経験したことがないのでバーディのチャンスに本当にパーを狙う人がいるのかと疑いました。初心者だからこそ持てる視点を失わず、慣れてしまった分野でも徹底的に学んでから決断するか、バカになって決断できる人間であり続けたいと思います。

 最近読んでいる漫画『宇宙兄弟』でも同じことが書かれていたので紹介します。

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 失敗といってもどんな失敗でもいいわけではなく、前向きな失敗、本気の失敗には価値があり、失敗を知っても乗り越えたモノならそれはいいモノであると書かれています。

 スポーツの経験者なら理解しやすいと思いますが、思い切ったプレーなら失敗しても自分もチームメイトも切り換えられますが、失敗を恐れたプレーで失敗したときのダメージは自分にとっても周囲にとっても想像以上に大きいものです。

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