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文藝春秋SDGsエッセイ大賞2023 優秀賞をいただきました!

文藝春秋  #未来のためにできること  コンテスト2023で優秀賞をいただいて、本日発売の「文藝春秋」1月号に掲載されました。ありがとうございます! うれしいです。

ドレスのお直しの仕事をしているタケチヒロミさんは、日本各地に伝わる「繕い」の技術を知りたくて、秋田で西馬音内盆踊りの「端縫い衣装」をみました。この盆踊りは亡者を弔うもので、訪れた日が原爆の日だったことから、平和への祈りをこめて踊る地元の方々に感動します。繕うことは未来へ繋ぐことであり、自分の行動に意味があると再認識させてくれる作品です。

「#未来のためにできること」投稿コンテストの審査結果 より

本屋さんへ

さっそく仕事場の近くの本屋さんに行って、文藝春秋を買ってきました。

厚み!

やっぱり厚みのある本に載っているというのは妙にうれしいものです。ニヤニヤしちゃいます。本屋さんから仕事場まで、ウキウキしながら本を持って帰りました。

おお〜! ほんとうに載っています。うれしいな。

「文藝春秋」の誌面には、選考のようすなども掲載されていて、こんな風に選んでくださったんだ! と思うとジーンとしてしまいました。おお、角田光代さんがわたしの作品にコメントしてくださっている。ぶっ倒れそう。

旅先や、子育て中に、泣きながら角田光代の小説やエッセイを読んでいたことを思い出しました。あの時もあの時もあの時も。とくに出産後、角田光代の小説しか読めなくなった時期があったんですよね。(この一節は読者目線なので、敬称略で書かせてもらっています)

夢みたいです。

選評

選評は、次のようなものでした。

「繕うこともまた弔いであり、未来へ繋ぐことだと思う」という一文が極めてよく、心に響きました。まさにSDGsの本質を伝えてくれた作品だと思います。

新谷学さん

ちょうどこのエッセイを書いていた夏くらいに、大学で「弔い」というテーマを学んでいて。「弔い」の文化史や、民俗学的な「弔い」について勉強していました。学ぶうちにものすごく深く知りたくなって、独学でいろいろ調べたり、旅先で資料を見たりしていました。

そのことと、旅先での体験が重なって、あの一文になったと思います。

そこを読み取ってもらえて、うれしかったです。

ありがとうございました!


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だれにたのまれたわけでもないのに、日本各地の布をめぐる研究の旅をしています。 いただいたサポートは、旅先のごはんやおやつ代にしてエッセイに書きます!