ワクワクできるかどうかを最優先にしてみてもいいのかも
旅に仕事に大学の勉強にと、いろいろやっているわたしですが、本業はウェディングドレスのオーダー制作とリメイクの仕事をしているドレスの仕立て屋です。
先日、花嫁さまとお小物合わせをしました。「お小物合わせ」とは、当日のドレスに合わせて、ヘアアクセサリーやベールなどを決めていくことです。
ふだんから、ウェディングの小物や、ヴィンテージの帽子、アンティークのレースなど、こつこつと好きなものを集めています。仕事の買い付け、というよりは、じぶんが好きなもの、心ときめいたものをただ手元に置いておきたくてただ集めている、という感じ。
まあもちろん、「仕事に使えたらいいかな」くらいは考えますが、そこはあまりガツガツギラギラせずに。
でもこれが不思議なんですけど、そうやって集めたものって、ほんとうに「これ以上ないくらいぴったり」な花嫁さまに見つけていただけるのです。
これはちょっと難しいかもな〜、クセがあるから着る人やつける人を選びそうだな〜。でもなんか気に入ったから買っちゃお。と思っていたものでも、あ〜ら不思議、いつか必ず運命の花嫁さまに出会えます。
これが毎回すごく不思議なんですけど、たぶんきっとそういうことになっているんでしょうね。
ワクワクするかどうかで
花嫁さまと、わいわいキャッキャしながらベールやレースを組み合わせていると、花嫁さまがこうおっしゃってくださいました。
「ほかのドレス屋さんや小物を見てて、もちろんもっとたくさん種類があったし、そのなかには似合うものもあったし、すごく綺麗だったんですけど、なんかワクワクしなかったんです。タケチさんのは、こうやって見ているだけでワクワクしてくるんです」
おお〜、うれしい。
ワクワクするって、最高の褒め言葉じゃないですか。
「それはたぶん、わたし自身がワクワクしているからなんでしょうね」
そう。好きなものを、ワクワクドキドキしながら集める。そういう気持ちって、なんとなく伝わるものなのかも知れません。
「ワクワク」したり、胸がときめいたり、ドキドキするのって、体が反応しているってことですよね。頭でゴチャゴチャ考える前に、体がわかっている。体は、すごく素直で正直だから、でもそこには何かきっと理由があるのではないでしょうか。物理的な理由とか、科学的な理由とか、あんがい現実的な理由が。
だったらその直感を、ただ信じてみてもいいのかも。
つまり何かに悩んだら、「ワクワクするかどうか」の直感だけで選んでも、案外いろいろうまくいくような気がするのです。
いつもワクワクしていたいな。
ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。 日本各地の布をめぐる「いとへんの旅」を、大学院の研究としてすることになりました! 研究にはお金がかかります💦いただいたサポートはありがたく、研究の旅の費用に使わせていただきます!