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AugLabパートナー公募始めました:2021年度テーマは「関係性」

テクノロジーの活用でWell-beingなくらしの実現を目指す「Aug Lab」の共創パートナーの募集が今年度も始まりました!

今年のテーマは「関係性」。と言うことで、ヒトとヒト、ヒトとモノ、ヒトと自然、など様々な関係性を良くすることを目的としたプロダクト、サービスを一緒に創ってくれるパートナーを公募しています。

〆切は5月末ですので、興味持って頂ける方は是非応募の検討をお願いします!!

Aug Labについてよくご存じの方は1,2章はスキップください。

1.Aug Lab共同研究パートナーとは

Aug Labとは2019年にパナソニックの中に作られたオープンイノベーションラボです。ヒトの能力、感性を引き出し、ヒトがヒトらしくWell-beingに生きることを実現するために「自己拡張(Augmentation)」というにキーワードのもと研究・開発を行っています。

「Aug Lab」の活動は、人の能力・感性をロボティクス技術でどのように拡張するかという工学的な研究だけではなく、その根源にある人はどのようなことにワクワクするのか、どのような状態になると Well-being になるかということを工学以外の視点も加えて研究することを目指しています。

特に、アカデミックな研究だけではなく、デザイナー/クリエーターなどクリエイティブ要素の強いメンバーとのプロトタイピングを通じて、ヒトの感性やWell-beingを探索していくことが特徴です。

そんなAug Labの想いに共感頂き、一緒に議論したり、開発をしたり、世の中へ問うたり、という活動を一緒にして頂くのが、Aug Labのパートナーです。

300-500万円の共同開発費をAug Lab側が負担させて頂くのですが、一体Well-beingとは何なのか?という問いについて一緒に考えるところから、ワークショップ形式でのアイデア創出、具体的な技術開発でのコラボまで、パートナーによってコラボの形は様々ですが、最大限パートナーの意向を尊重しながら、一年間で想いを価値にする活動を一緒にさせて頂きます。

2.これまでのパートナー

そんなAug Labパートナー公募も今回が3回目になりました。これまで2回とも、大学などの研究機関からデザイン事務所まで多くの応募を頂き、残念ながら全ての方々とのコラボという状態にはならなかったのですが、大変有意義なパートナーシップを作ることができました。

2019年度は慶應義塾メディアデザインの南澤先生、欲望を形にする集団である株式会社コネルとの取り組みを実施させて頂きました。まったく違うコラボ提案から始まったのですが、気づいたら空間デザインの方向になっていました。

南澤先生との取り組みは、コロナの影響もあり、お披露目が遅くなってしまいましたが、現在開催中のMedia Ambition Tokyo(六本木ヒルズ 森タワー 52階)で展示をさせて頂いています。

コネルさんとの取り組みは、昨年度「ゆらぎかべーTOUー」としてお披露目し、トークイベント「人間らしさを引き出す空間づくりとWell-being」や京都市美術館での「Kyoto STEAM」展示などに繋がっています。また、2020 60th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS クリエイティブイノベーション部門 ブロンズ賞も頂くなど、対外的にも評価を頂けました。

2020年度は、Well-beingの中でもポジティブ心理学のPERMAモデルにもとに、P(Positive emotion/ポジティブ感情)、E(Engagement/物事への積極的な関わり)、R(Relationship/他者とのよい関係)、 M(Meaning/人生の意義の自覚)、 A(Accomplishment/達成感)に関連するテーマでのコラボを公募しました。

結果として、コンテンポラリーデザインスタジオ 株式会社ウィープラス(We+)、クリエイティブエージェンシー 株式会社ロフトワークの2機関とのコラボレーションを実施させて頂いています。

We+さんとは「水」、ロフトワークスさんとは「環世界」という言葉をキーワードにプロトタイピングを進めて頂きました。いずれも身の回りに常に存在していながら、その存在を意識しなくなってしまっているものです。できてきたプロダクトが「いいね!」というのは、もちろんのこと、作り上げる中で行ってきたディスカッションがAug Labとしても資産になってきています。

まだ成果発表できていないのですが、いずれも素晴らしい問いをベースにして、考えされるプロダクトとなっているだけでなく、素直にステキと思えるものに仕上がっています。

もうすぐ公開できると思いますので、もう少々お時間ください。

3.今年度のテーマ「関係性」

そして、今年度の公募テーマは「関係性」と設定させて頂きました。

この2年間の活動の中で、Well-beingの多くの要素は自分1人では完結せず、自分以外とのコミュニケーション、インタラクションや複数の存在が共存するコミュニティやポテンシャル場のような中で生じる、という考えになっています。

自分と他人、そしてモノや自然など自分以外の存在、もしくは自分含む社会、地球との関係をどのようにより良いものにしていけるか。これこそがwell-beingに繋がっていくのではないでしょうか。

そんな想いでパートナー募集をさせて頂いてますので、是非是非応募下さい!もしくは、興味ありそうな方へ情報展開下さい!

公募テーマを検討する中で、内部でも議論したのですが、『関係』というのは考えれば考えるほど、結構難しいです。

そもそも、関係ってなんだ??というところから始まりました。

数学的には集合論の中で議論されるものであり、事象の関わり合いの状態を表現しているに過ぎません。

そう考えると、関係が「良い」とか「悪い」とかを定義しているのは誰なんだろか?自分で勝手に決めているだけ?自己満足の話なのか??

そして、「関係」と「関係性」の違いはあるのか?どんな状態を目指すべきなのか?

などなど、結構内部でも議論が白熱しました。まだ我々の中でも答えが出ている状態ではないのですが、そのようなこともパートナーになって頂けた方々と議論しながら、新しいものを提案し、創り上げていければと思っています。

書類を書いて頂くという手間をかけてしまうのは、誠に申し訳ないのですが、たくさんのご応募お待ちしております!!


では、また来週〜。

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安藤健(@takecando)

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