このマークが何かわかったら、あなたはロボットマニア!?
先日、会社から以下のプレスリリース出させてもらいました!
2023年4月1日施行の「道路交通法の一部を改正する法律」に規定された遠隔操作型小型車における届出制において、日本で初めて届出が受付されました~!!という内容です。
といっても、業界の人でないとさっぱり意味不明かもしれませんね。笑
というわけで、今回はこのあたりの話をしてみたいと思います。
以前のnoteで、道路交通法の改正により、いよいよロボットが公道を胸?を張って走行できる時代になりました!!という話をさせて頂きました。
この話を書いたのが2022年5月だったわけですが、それから1年かけて、多くの関係者の皆様のご尽力があり、公道を走行するロボットを「遠隔操作型小型車」と位置付けるように法律が本当に施行され、法律を適切に運用していくための様々なルールも整備されてきました。
この1年間、割と身近で色々なやり取りがあったこともあり、メーカー、ユーザー、規制官庁、専門家などなどの関係者の皆様のそれぞれの立場での献身的な推進には頭が下がります。
今や、自動車免許の更新時に、皆さんに配られる冊子のトップには、弊社?の配送ロボットも使ってもらった内容が掲載される時代になりました。
で、公道を「遠隔操作型小型車」として走るためには、実際どういう手続きがいるのかというと、ざっくりいえば、以下のフローになります。
1.業界団体であるロボットデリバリー協会に審査を申し込む
2.協会が定める安全基準に合格すると、合格証が交付される
3.合格証+必要な書類を準備して、実際に使う場所の都道府県公安委員会に届出を提出
4.協会のガイドラインに基づいてサービスを提供
もう少し詳しく知りたいよ!!という人には、協会の方でシンプルにまとめてもらっていますので、是非。
【遠隔操作型小型車の安全基準に対する適合審査の概要】
これを読むと、
安全基準:安全確保の観点からシステムが備えるべき事項
ガイドライン:安全な運行のために使用者が順守すべき事項
ということになり、具体的には、
安全基準としては、
・しっかりリスクアセスメントをして、適切な安全対策を講じる
・大きさ、速度、非常停止装置などが道交法の要件を満たしている
・遠隔監視、衝突回避、遠隔操作、制動装置などの品質、信頼性が十分
というようなことなどが求められます。
さらに詳しくロボットデリバリー協会が定める安全基準やガイドラインを知りたい方は、ここから購入できます。もっともっと詳しく考え方も含めて知りたい人は、警察庁のここ(たぶん一番シンプル)やここやここが参考になります。(法律の施行が4月で3月まで通達などが出ていることを見ると、いかにギリギリまでいろんな検討をして頂けたかも想像できるかと思います。)
※もちろん今後の成熟に伴い、ルール、運用、体制など色々な意味でのバージョンアップもあるんだと思いますが、温かく見守って頂ければと思います。
こんなプロセスを経て、無事に公安委員会に届出を提出すると、ゲットできるのが、冒頭の写真に掲載したこの標識です。
そう、「遠隔操作型小型車」の標識です。
この標識を見たことがある人は、さすがにまだかなりレアな存在だと思いますが、もし見られたら、「あっっ、これが!!!」と思っていただければと思います。
その他、私もまだ見たことがありませんが、先ほど紹介した警察庁の資料によると、
というような補助標識も存在するようです。もし見かけられた方は、是非是非写真を撮って教えてください!!!!
というわけで、遠隔操作型小型車の標識が見たくなった人も、遠隔操作型小型車が動いているを見てみたくなった人も、別に興味はないという人も、リリースで紹介させてもらったようにパナソニックでは
・7/31から神奈川県藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウン
・8/1から東京駅前の丸ビルの裏当たり
でロボットデリバリーのサービス提供をしています。
藤沢では住民の方々へのサービス提供になっていますので、なかなか見る機会は少ないかもしれませんが、湘南T-SITEあたりに行くと見えるかもしれません!
東京駅周辺の方は、仲通りにおいて9月に開催されるラグビーワールドカップに関連するオリジナルグッズなどを販売しています。こちらは誰でもご利用いただくことができますので、丸の内、大手町周りで働いている方、おしゃれな買い物を楽しんでおられる方、夏休みに観光に来られた方などなど、ロボットを見つけましたらロボットを止めて、商品をご購入ください!!
最後は宣伝みたいになってしまいました。。。
個人的には2019年6月に経済産業省に集合し、『「自動走行ロボットの社会実装に向けた官民協議会(仮)」の準備会合』という(仮)の会議体のさらに準備の会合という段階から参加させて頂いた思い出深いプロジェクトが、なんと4年後には、最初の準備会合で論点となっていた法的責任の所在、安全確保にむけた官民の役割分担などの論点を乗り越えて、法律も変わり、日本として実運用フェーズに移ったというのは、何とも言えない不思議な気持ちになります。
というわけで、いよいよこれからが本番ですね!!
では、また来週~!!
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安藤健(@takecando)
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