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好き・得意が活かし合えるハイタッチな社会になったら良いですね!

先日、紹介させて貰った藤沢で行っている配送ロボット「ハコボ」×分身ロボット「オリヒメ」の融合による”街歩きツアー”に関して、ファンディング元のJST(科学技術振興機構)という文部科学省傘下の組織のnoteで取り上げて頂きました!!

取り組み自体は、以前のnoteでもご紹介していましたが、JSTの方には実際に藤沢に来ていただき、体験頂いたので、どんな感じで2つのロボットによる街歩きが実現されているのかが伝わるかと思います。

取材時には、福岡の「うーさん」がオリヒメのパイロットとしてツアーガイド役を担って頂きました!!

興味ある方は是非、読んで見てください~

そして、国からの金銭的なサポートを受けているプロジェクトになるのですが、今回のJSTさんのnoteでは、なぜそのような取り組みに税金を投入しているのかというのがわかる内容になっています。

ざっくりいえば、人口の減少、生産年齢人口の減少という現実的に起きている、かつ、今後加速している現象に対して、「多様な人々のもつ多彩な技能や経験を共有できる社会基盤の構築、様ざまな立場の人が積極的に社会参加できる環境」を作りましょう!!!

そして、JSTさんのnoteの言葉を引用させて頂くと、『スペシャリストがそれぞれの技能、才能を生かして、ひとつのことを行う・・・(中略)・・・1人ではできなかったこと、遠隔ゆえにできなかったことなど、さまざまな社会貢献が、技能合体することで、できるようになる』という世界観が具体的に提示されています。

今回のハコボとオリヒメの融合もそんな未来の社会への一歩になったらよいなと思っています。

ハコボなどの多くの移動ロボットはできるだけ自動で走るように、そして何かあったとしてもできるだけ簡単に遠隔から操作できるように沢山の工夫がなされています。

ただし、多くのロボットを同時に監視や操作をしようとすれば、(簡単に操作できるに越したことはありませんが)もしかしたら遠隔オペレータに求められるレベルも上がってくるかもしれません。そんなときに活躍するのは、きっと手先が器用で判断も早いゲーマーみたいな人でしょう。

完全遠隔操作タイプのロボットでデリバリーをしているアメリカCOCOという会社をTwitter(X)で取り上げたら、多くの人に読んでもらったのですが、その元記事の中にはこんなことが書かれていました。

「最初のパイロットは、ビデオゲームの経験豊富なUCLAの学生でした。ビデオゲームに要する集中力と手と目の協調運動は、私たちのパイロットに要求されるものとかなり似ています」

引用:遠隔操作の出前ロボット「COCO」がAIに頼らないワケ LAで導入進む - NewSphere - Page 3

ゲーマーのスキルが遺憾なく発揮されているのでしょう!!

そして、オリヒメはというと、分身ロボットカフェなどで体験されたことがある方も多くいるかと思いますが、遠隔から接客する皆さんの接客力、コミュニケーション力、ホスピタリティ精神がとても高い。

聞けば、もともと夢の国などのテーマパークでキャストをやられていた方もいれば、そうでなくとも接客業出身、もしくはゼロからでも一生懸命努力を重ねて習得してきた方々など。これもゲーマーとは違う視点ですが、文句なしで強みであり、「スキル」であり、「好き」なんだと思いました。
(今回、藤沢での実証に携わらせて頂いたときに強く感じたのは、パイロットの方の積極的な貢献というか、来られた方になんとか精一杯のサービスを届けたいという想いの中での、練習・研鑽活動が印象的で、ある意味「プロ」でした)

ゲーマーにしろ、ホスピタリティ精神に満ち溢れた人材にしろ、それぞれの特徴のある好きや強みが絡み合い、一つのサービスが提供されるような時代になれば、とても良い社会になるなぁと実感です。

もちろん、一つのサービスを提供するのに、複数人が登場すれば、コストの問題も起きてしまうかもしれませんし、複数の人が違和感なく一つのことをできるようにするためには通信や制御などの技術的な課題も多く存在するでしょうが、そこはこんな社会を創りたい!という想いを胸に、みんなで知恵を絞るしかないですね!!

今回、JSTさんのnoteに取り上げて頂いたことが、私の大きな意味での研究テーマ?である「人と機械と社会の関係」について、改めて想いを強くすることができました。ロボットみたいなハイテクはもちろん使えるところに使っていったらよいですが、それによってハイタッチ(単なる物理的接触という意味ではなく、心や感情、思いなどが通じあうこと)が生まれる。そんな循環が生み出せる社会に少しでも貢献したいなぁ~と思いました。


では、また来週~!!
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安藤健(@takecando)
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