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【取材レポ|後編】 貴重なシューズが展示しまくってるシューズコーナー(社員向け)設立は納得の理由があったから報告する
こんにちは。背中から失礼します。TAKEスカイウォーカーです。
今日もココ、大阪は住之江区のミズノ株式会社大阪本社に併設されております、「ミズノスポートロジーギャラリー(以下、ギャラリー)」にお邪魔してます。
前回はミズノの梁川(やながわ)さんにギャラリーを案内してもらい、1Fを舐め回すように楽しんだ私。↓
今日は2Fから見せていただけるということで、ワクワクで2Fに上がると目の前にこれがあったんです。
後編も引き続き、梁川さんが案内してくださるのでわからないことはどんどん聞いていきましょう。
| 100年前の優勝旗が語る創業者の心意気
TAKE「梁川さん、これは一体? うーん、昔の漢字かなぁ。”関西学生。。なんだ?合野球大会?すいません。読めませんでした(恥)。」
梁川さん「関西学生連合野球大会、ですね!読めなくても無理ないですね。もう大正初期に作られた優勝旗になります。」
TAKE「た、大正!?まぁそうか、ミズノの創業が1906年、明治ですもんね。改めてとんでもない歴史のある企業だってことを認識させられます。」
梁川さん「この大会は創業者の水野利八が企画したものなのですが、この大会が今でも残る伝統のアレの土台になってるんです」
TAKE「アレ?ですか?」
梁川さん「そう、アレですね。」
TAKE「・・・・なんですか?←アホ」
梁川さん「実は全国高等学校野球選手権大会と、選抜高等学校野球大会の土台になった大会なんです!」
TAKE「俗にいう春と夏の甲子園ですか!素直に驚きです。」
梁川さん「新聞社が全国大会開催の相談を利八にされた時、”メディアが全国大会を持ってくれた方が野球の為になる”と、開催を応援したそうです。」
TAKE「これは歴史が動いた瞬間ですね。もしここで何かが変わっていたら、決勝再試合も五打席連続敬遠も、平成の怪物もなかったかも知れないですよね!」
梁川さん「あはは!そうかもわからないですね。」(優しい対応)
TAKE「ところでこの優勝旗のデザインって特殊ですね。大きい旗に小さい旗を縫い付けてるんですね?」
梁川さん「これにはストーリーがあるんですよ。」
TAKE「大好物です。ください。」
梁川さん「時が進み、この大会の他にも全国で大会が開かれるようになり、後発の大会の優勝旗が大きくなっていったんです。そこで、”この大会の優勝旗も大きくするべきでは?”という声が上がりました。」
TAKE「気持ちはわかりますね。決してそういう尺度で大会の善し悪しは決まる訳ではないですが、”印象”っていうのがありますよね。」
梁川さん「それに対して利八は・・・」
TAKE「利八さんは・・・?」
水野利八氏「この優勝旗はな、これまでの歴史があるんや。作り変えたらこれまでの大会に出場した選手にすまんやないか。」
TAKE「全俺が泣いた。粋。惚れました。」
梁川さん「落ち着いてください(笑)」
梁川さん「その意向を取り入れて、布地を付け足す形で優勝旗を大きくしたんですね。」
TAKE「だから二重なんですね。納得どころか感動です。」
梁川さん「それは何よりです。TAKEさん、まだお時間大丈夫ですか?」
TAKE「大丈夫です。本日の予定はあとたこ焼きを一回食べれればOKなので。」(暇人度合いを露呈)
梁川さん「そうしましたら本日は社員向けの3Fにご案内します!」
TAKE「!!!!!」
| 社内教育用向けフロアに潜入
TAKE「いわゆる関係者専用のエレベーターでしたね・・・」
梁川さん「そうですね(笑)まずこちらからどうぞ!」
TAKE「おーーーーー!!!!!」
梁川さん「歴代のオリンピックの日本代表の衣料ですね!」
TAKE「JAPANじゃない!ニッポンなんですね!海外の人が見ても”NIPPONてどこやねん!”って感じだっただろうに(笑)」
TAKE「またこのラインに沿ってジッパーがあるのが妙にお洒落。それから伸びてるバンドも懐かしい。」
梁川さん「もう少し最近のものになるとデザインもいろんなものが増えてきます。」
TAKE「ここら辺になると一気に”ヴィンテージ”として、ファッションに取り入れられるんじゃないかと思いますね。特にこの92年のバルセロナ大会の奴なんか好みですね。よろしくお願いします←」
梁川さん「面白いかも知れませんね(笑)」
TAKE「こうして見ると長い間世界と闘うアスリートを支えてきてるメーカーなんだと実感しますね。誰でもできる位置の仕事じゃないですもん。」
梁川さん「ありがたいことです。こちらにオリンピックならではのものもあります。」
TAKE「聖火のヤツ!(語彙力)」
梁川さん「そうなんです。正確には聖火トーチと言います。」
TAKE「これも左から右にかけて新しいものですね。進化の流れが面白いです。右に行けば行くほどファイナルファンタジーとかに出てきそうな武器に見えてきます。一番右なんてPS5かよ。」
梁川さん「TAKEさんはどのデザインが好きですか?」
TAKE「僕はこの”THE・王道”なスタイルなこれですね。いかにも聖火って感じがする。あと、長野オリンピックは原田選手のジャンプが忘れらないっていうバイアスもありますね(当時9歳)。」
梁川さん「(・・・ガサゴソ・・・)」
TAKE「梁川さん?」
梁川さん「あ、はい!ちょ〜っとまってくださいね。(ガサゴソ)」
TAKE「はい!(周りでも見てくるか)」
ん?
DARE TO DREAM 2020?
あ、一番やばいの出てきた。
”柔道スーツ”!ドラえもんのひみつどうぐのようなネーミング。よくよく見ると「未来品入選品」とある。うーーーーん、やっぱりよくわかからない!あやしい!←
(これ見てよかったのか?聞いていいのか?)
梁川さん「TAKEさん、お待たせしました!最後の大物コーナーをご案内しますね。」
TAKE「はい!ありがとうございます。(見なかったことにしよう)」
※のちに確認したところ公開OK。これは過去に社内で未来の用具の進化についてまとめる社内コンペ?的なものの一部だそうだ。今後何かあるかもね?あはは!)
| 社内教育用特別シューズコーナーへ潜入
梁川さん「ここからはこのコーナーにより詳しいスタッフ、藤井も交えてご案内しますね。」
ミズノの藤井さん。最後のご紹介いただく大物コーナーを知り尽くしたマスター的存在。今日はリモートでご案内いただく。
TAKE「藤井さん、お忙しいところありがとうございます。リモートの接続をしていたから梁川さんはガサゴソされてたんですね(笑)。」
藤井さん「あはは!お待たせいたしました。早速ご案内しますね。こちらです!」
おおおおおおお!シューズが全面に!
昇天してしまうぅぅー!
藤井さん「TAKEさん大丈夫ですか?」
TAKE「回答に困る質問ですね。大丈夫なんですが大丈夫じゃない。」
藤井さん「喜んでいただけてるということで(笑)。早速こちらからご覧ください。ここはサッカーシューズのコーナーです。」
TAKE「え!勉強不足ですみません!ミズノってこんなにサッカーシューズを作ってきてたんですか?」
藤井さん「実はミズノはサッカーシューズの歴史もだいぶ長いんです。ありがたいことにファンの方も多く、海外のYoutuberの熱心な方々からの注目も集まるラインなんですよ。」
TAKE「さすが”THE WORLD OF SPORTS"。自分の勉強不足を痛感しますよ!」
藤井さん「いえいえ。実はこのシューズコーナー全体はこのサッカーシューズコーナーから立ち上がった企画でもあるんです。まぁそれだけホットなところですね。」
TAKE「(言っていいのかな?)結構、席が空いてるところも散見されますが、これらは。。。?」
藤井さん「販売店さんやイベントなどでの展示にしようしたいという声がサッカーは得意に多いんです。なのでこれらは今出張中ということですね。」
TAKE「なるほど!そういう意味でもこのギャラリーは非常に価値がありますね。出張中のシューズ!頑張れ!」
藤井さん「TAKEさんはランニングをやられるんでしたっけ?」
TAKE「えぇ、嗜む程度ですが←(サボり気味)」
藤井さん「でしたらこちらのコーナーなんてどうでしょうか?」
歴代ランニングシューズが揃い踏み
TAKE「激アツです!」
藤井さん「ここにはこれまでのウエーブライダーシリーズや、ウエーブプロフェシーなどを揃えているんですよ。」
TAKE「藤井さん、私はスポーツスタイルでもウエーブライダー1を楽しんで履いているんです。」
藤井さん「ありがとうございます。」
TAKE「でも、ここには。。。。」
TAKE「ウエーブライダー1がないんですね!(大泣)。出張中ですか!」
TAKE「ほら!スポーツスタイルのコーナーにはしっかりあるのに!」
藤井さん「実はですね、展示できる状態の【当時のライダー1】が現状手元になくてですね。しかし今日は、、、梁川さん?よろしくお願いします!」
梁川さん「はい!」
TAKE「!?!?!?!?!」
ええええええええええええええええええ
TAKE「紛れもなくウエーブライダー1のオリジナルじゃないですか!」
藤井さん「今日こうやってご覧いただく分には問題ない状態のものがございましたのでご用意させていただきました。」
TAKE「これは感激ですね!同時に驚きです。」
梁川さん「ぜひ、持ってみてください!」
恐れながら当時物の「ウエーブライダー1様」とツーショットを撮るオタク
TAKE「いやぁとんでもなく貴重なものをありがとうございます。震えが止まらないので、お返ししますね←」
| 展示の理由:歴史を展示することそれは温故知新
TAKE「いやぁ非常に勉強になりますし、刺激を受けます。」
藤井さん「ありがとうございます!そう言っていただけるとこのコーナーを作った甲斐があります。」
TAKE「このコーナーを社員の方は楽しめるのかぁ、羨ましいなぁ。」
藤井さん「まぁここだけの話、こう言った歴史ってミズノ社員が全て等しく深い知識を持っているわけじゃないんですよ。当時のプロダクトだって、このようなギャラリーを視野に入れていない時代のもの含めて社内に残ってない場合も多いんです。」
藤井さん「この陸上競技用のシューズも社外の方から提供していただく形で展示に至っております。今こうやって社内に歴史を伝える重要な役割をになっていただいているんです。」
TAKE「たしかに、自社のプロダクトの歴史や背景、熱量や空気みたいなのを学ぶのって大事ですよね。同時にそれってとってもむずかしい。」
藤井さん「おっしゃる通りです。」
TAKE「でも、あれですね。私がこうやって”知っているつもりだけど、実際にみることで感じた刺激”ってきっと次のアクションの原動力になると思うんです。温故知新って感じですね。」
藤井さん「私もそんな場であってほしいと願います。」
TAKE「昔があって今がある、そして未来に活かしていく。そうして出来上がっていくんですよね、柔道スーツが!」
藤井さん「笑!」
雑なオチがついたところでレポートを終わります。
あくまで社内で教育用に用意されたシューズコーナー。
一般に解放してほしいと願う一方で、この場で刺激されたミズノのスタッフがより刺激的で新しいプロダクトを生み出すきっかけになるかも?と思うと、それはそれで非常に楽しみになりませんか?
みんなも大阪行ったらミズノスポートロジーギャラリーに来てみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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