見出し画像

幾多の荒波を越えて、海賊船は強くなる

スポーツには、ファンの数だけ想いがある。
個々の視点で切り取る世界観はどう映るのか。
それを共有する場が欲しくて、
今シーズン始めた"Bリーグファンショット"

写真の色味、構図、タイトルに込められた想い。
企画を通じて分かったのは、
1試合の中でも千差万別の切り取り方、
それぞれの楽しみ方が、
想像していた以上にあるという事でした。

多数寄せられた写真から
チーム毎にその魅力を探っていく第5弾は、
横浜ビーコルセア―ズをご紹介します。

▼過去のシリーズはマガジンにまとめています


駆け引き(田渡凌)

一試合40分の中で、
選手達には様々な「駆け引き」がある。

パスなのか、シュートなのか
右に行くのか、左に行くのか
誰を使うのか

特にポイントガードは
個人の駆け引きだけでなく、
チーム戦略としての「駆け引き」も多くある。

この写真の興味深さは、
渋谷・山内選手と田渡選手の目線だ。

相手の目を見ているのか
ボールを見ているのか
足を見ているのか
はたまたチームメートの動きを見ているのか

同じ瞬間でも
両者が何を考えているのか推測する事で
二重にも三重にも楽しめる一枚だ。

プレーが切れるまで、
「駆け引き」は終わらない。

田渡選手が
シュートに持っていく直前だと思うが、
背後からカットされないよう、
体を内側に入れてブロックしている。
最後の最後まで
両選手がマイボールに執念を燃やす
プロフェッショナルが凝縮された瞬間だ。

テラスハウス出演で脚光を浴びた田渡選手は、
コート外でも活躍が目立ったシーズンだった。


やってやるぜ(田渡凌・生原秀将)

田渡選手の相棒と言えば、この選手。

喜怒哀楽に溢れた人間的な表情や
プレー中の魅力が存分に詰まった写真が
たくさん届いた。

BATMAN(生原 秀将)

笑顔が一番(生原秀将)

ルーティーン(生原 秀将)

気迫(生原 秀将)

見てください、このエビぞり!
両足がほぼ90度に浮いてるにも関わらず、
上半身の軸は全くブレてない。
この瞬間を収めたからこそ、
こんなにも常人離れした
アクロバティックな動きに気付く。

意地でもボールは繋ぐ(アキ・チェンバース)

パッション溢れる大好きな一枚。

ケガを恐れずダイブするアキ選手はもちろん、
ヘルプに来た田渡選手の表情、
さらに奥の方で指をさしながら
見方の位置を教えているファンの方を含め、
一瞬にマイボールへの執念が凝縮されている。

美(牧 全)

1文字でシンプルながらも強烈なタイトル。

どんな背景でも画になりそうな
惚れ惚れする美しさだ。

生原選手いわく牧全選手は
人生で出会った中で一番カッコいいとか。

全さんは僕が学生の時から、
この人マジかっけぇー!って
思っていた選手なんです。
実際に会ってしゃべってみても、
めちゃくちゃ良い人なんですよ。
内と外の隔たりがなくて、完璧なんです。
僕が過去に出会った人の中で、
一番カッコいいですね


艶感たっぷりの一枚もご堪能あれ。

艶(牧 全)


インサイドは任せろ(レジナルド・ベクトン)

まさにタイトルを象徴するように
門番たる気迫が詰まった一枚。

Courageous(レジナルド・ベクトン)

トータルリバウンドは驚異の1試合平均10.1
特にシーズン終盤にかけて、
攻守におけるゴール下の存在感は圧倒的だった。


ベテランの匠ショット(竹田謙)

いぶし銀の存在を忘れてはならない。

DFに囲まれた中でも脱力感があり、
まさに「ボールは置いてくる」を
忠実に再現した庶民シュートのお手本だ。

全力の証

今にも滴り落ちそうな汗だけで
「全力の証」を表現。

勝手に想像するに、

局面は試合終盤で一進一退の攻防、
少しビーコルが劣勢の状態でたまらずT.O。
あと少しで勝利が手に届く。
今一度、
チームの士気を高めあっている所。

イメージカットだけで情景や想いを描写する
こういった一枚は、個人的に大好きである。

背中からも熱が伝わる(福田HC)

こちらも、
福田HCの人柄が想像できる一枚。

試合中、福田HCは常に声を張り続け、
情熱むき出しで選手達を鼓舞し続けている。

背中から「も」とあるように、
その姿を撮影者はいつも見ていて、
だからこそ、表情が見えない背中からでも
「熱」がほとばしる姿に
着目したのではないだろうか。

歌声で勢いを!(Eye's)

オフィシャルブーストソングを歌うEye'sさん。
ぜひ一度見てほしいのは、
一人一人の選手を紹介する間奏部分。
一度聴いたら耳から離れないリズムが絶妙で、
特に「アキ・チェンバース!」の部分が最高だ。


荒波の連続は海賊にとって宿命

最寄りの北山田駅の改札を抜け地上に出ると、
そこには魔の階段(通称・ラスボス)が待ち構える。
その先に見えるのが、
ホームアリーナの横浜国際プールだ。

毎回、
バズーカのようなカメラと三脚を持ちながら
この階段を登る度にくじけそうになったが、
今シーズンは3度、
ビーコルの取材に行く事ができた。

最初の2回はいずれも敗戦で、
どちらかと言えば、個人のやるせない思いや、
苦しいチーム事情を聞く事が多くかったと思う。

そこから2ヵ月ほど経ち、
3度目の取材は、
2月1日の大阪エヴェッサ戦。

福田ヘッドコーチの就任が
正式に発表されたこの日、
チーム全員で劇的な勝利をもぎとった。


会場はまるで優勝を決めたかのように
割れんばかりの歓声に溢れ、
喜びを爆発させている選手達を撮影していると、
それまでの苦悩が少し報われたように見えた。

生まれていたのは
見違えるようなチームの強い一体感。

一体、何が起こったのか。

試合後の取材で聞いた内容を、
特集にまとめた。

海賊船を降りる者もいれば、
新たに乗船する者もいる。

それでも何が起ころうと、
どんな荒波をも超えていく推進力が
クルーたちにとって最大の活力になる。


来シーズン、また新たな航海が始まる。
荒波を乗り越えた分だけ、
その航海は
ワクワクに溢れた冒険へと変わるだろう。
ワンピースの世界がそうなのだから。

最後に

企画にご協力頂いた皆様。
いつも写真の奥にある想いや意味を想像し、
毎週楽しく見させて頂いておりました。
本当にありがとうございました。

今回は #Bリーグファンショット  の投稿から、
勝手に記事に引用させて頂きました。
もし削除をご希望の方は、
お手数ですがDM頂ければと存じます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バスケ愛を繋げる
オンラインコミュニティを作りました。
興味ある方はご連絡ください。

【サークル:バスケ愛 語り部】


※Twitterでは僕自身が取り組んでいる事や、
コンテンツ制作や取材で感じた事を呟いてます。


この記事が参加している募集

Bリーグ

頂いたご支援は100%、有り難くBTalksの取材活動費に充てさせて頂きます⛹️‍♂️皆様のおかげでメディア運営が成り立っていることに日々感謝しつつ、今日もどこかで選手を追いかけています🎥