📗人間コンビネーション、始動！

「コンビネーション」という言葉がある。

「組合せ」という意味だが、人間にもコンビネーションがあるのだ。

　Ａ君とＢ君とＣ君が集まってしまうと、うまい具合に役割分担ができ、Ａ君が話題を提供し、Ｂ君がその反論を述べ、Ｃ君がＢ君に同意する。
　その同意に対してＡ君は認めつつも新たな問題を提供する。それに対してまたＢ君が・・・

　このようにして終わりのない井戸端会議が続く。放課後の教室ならば、友だち同士の楽しい会話だ。

　そして、これが授業中ならば迷惑千万なおしゃべりになる。😄

　塾の授業のとき、講師の油断を狙って「人間コンビネーション」が巧妙に始動することがある。あくまでも授業の流れに沿った「話題を提供」するのだ。ここで、講師が気付かなければ、第一ハードル通過だ。

　すると、間髪を入れず、次々と会話のバトンが渡され、しばらくは講師が気付かない程、心地良く会話がつながり、気付いたときには、他の生徒の白い目に射抜かれることになる。「あー、してやられた！」と反省しきりなのだが、すでに時遅しだ。

　しかし、このコンビネーションはとても繊細なつながりらしく、バトンのメンバーにＤ君が加わったり、または、メンバーの一人がいなくなったりすると、役割分担がうまくいかず、井戸端会議が成立しないのだ。

　講師としては、静かな授業が約束されるので、助かるが・・・。

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