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人の行動を変えたおもしろ事例【行動経済学】

人の行動を変えた面白い事例を紹介します。仕事やプライベートでも使えるかも!

エレベーターの待ち時間、イライラ解消!

これは僕がMBAスクールで最初に習った事例です。

あなたは商業施設に入りました。

そこでエレベーターを待っています。しかし、大きな施設なのにエレベーターは2台だけ。中には人気のアパレルショップが多く、人であふれています。

「まだエレベーターが来ない」


ようやくエレベーターが来たと思ったら、すぐに満席で乗ることができませんでした。

「なんだよ、イラつくーー」


ここで問題です。

あなたなら、この問題をどうやって解消しますか?

エレベーターを増やす、エスカレーターを増設、階段を使うような呼びかけ

色々あると思いますが、どれもコストと時間がかかるし・・(汗)


この事例での解決法はなんと「鏡」でした!

エレベーターホール一面を鏡ばりにしたのです。

すると待ち時間のイライラは解消されました。

人は鏡を見ると自分をチェックする行動をとります。身だしなみや立ち振る舞い、または鏡に映る異性の確認などです。

つまり鏡を置くことで「待ち時間」を「待ち時間と認識しなくなった」です。



オシッコ散らかさないで

男性ならよくわかると思いますが、男性用の小便器は汚れています。正確に言えば小便器からはみ出したオシッコたちが、便器の前で水たまりを作っているのです。

そのため「一歩前へ」なんて張り紙をよく見かけます。

しかし、状況は変わらず、、、、、、

そんなときに効果的な事例があるのです。


「いつもきれいに使っていただきありがとうございます」こんな張り紙を見たとこはないでしょうか

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人は抑制されるより感謝された方が行動を変えるのです。

✂ ✂ ✂ ✂ ✂

こんな事例もあります。

オランダの空港にある男性用の小便器にはこんな工夫があります。下の画像をご覧ください。

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何か気になりませんか?


近づいてみると、、、

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ハエのシールが張っていました。

するとどうなるか、、、


利用者は無意識にハエを狙ってオシッコを発射します。そうなるとオシッコを便器の外へまき散らす人が少なくなりました。

結果的にトイレの清掃にかかる時間や労力、コストが8%減少したのです。

これも前回のnoteでお伝えしたナッジの事例です。ちょっとした工夫で人の行動が変わるのです。


「やってはダメ」注意しても変わらないどころか、逆効果となることは多々あります。こんな時はナッジの事例を参考にすると良いでしょう。


階段の利用率を増やしたい

もし、エスカレーターと階段があったら、どちらを利用しますか?

おそらくエスカレーターを使う人の方が多いと思います。エスカレーターを使う人に階段を利用してもらうにはどうしますか?

階段を使ってくださいって伝えますか?


これはスエーデンの駅で行った実験です。

階段にピアノの鍵盤のようなデザインをしました。そして階段を踏むごとにスピーカーで音が鳴るようにしました。

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すると階段を利用する人が66%増加したのです。

これは健康を促進し、医療費の削減にもつながります。

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ナッジはこんな素晴らしい効果をもたらしてくれるのでした。




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