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健康は最上の利益である(922)

世界のほとんどの国では、国民の健康を第一に願っています。幸せに生活していくときの第一条件が健康なのです。2500年前の釈尊も、「健やかさはこの上もなき利益である。足ることを知るのが極みのない財産である。信頼することこそ例えがたき親族である。精神的自由は誠に最上の幸福である」というように健康を第一に挙げています(法句経より)。そこで今回は、「健康」の意味を取り上げてみたいと思います。

まずは辞書には、「体のどの部分にも悪いところがなく、元気で丈夫なこと。また、そのさま。精神の面についていうこともある。壮健。健全」とあります。

 [注] もともと「健康」は、『易経』にある「健体康心」を略した言葉
   と言われている。健体とは「すこやかな体」であり、康心とは
   「やすらかな心」のこと。

次に、世界の定義としてWHO(World Health Organization)では、「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」とあります。身体的、精神的だけでなく、さらに社会的にも調子がよい状態のことを言っているのです。

そこで、日本では健康についてどのように考えているかを見てみましょう。

憲法25条に「すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあり、教育基本法第1条に「教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない」と定めています。日本では、いわば「すこやかさ」(まっすぐに伸びる)ということを重視しているように思います。

参考までに、欧米の代表として英語とフランス語、アジアの代表として中国語の健康を示しておきます。

英語の「health」には、病気を治癒した完全な状態(健全であること)という意味があります。

フランス語の「sante」は、身体的というよりも精神的に正気であることに重きをおいています。

中国語の「健康」は、健も康も安全という意味を持っているので、堅固であるという意味を持っています。

私たちは、自分自身の健康、家族の健康、そして関係する人々の健康を重視した生き方をすべきなのではないでしょうか。

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