見出し画像

本当に基本となる教え(923)

私達の生活は、「このようになっているのはどうしてか」「どうすればよいか」を考える繰り返しなのではないかと思っています。例を挙げて示すと、次のようになります。

1. 現在を眺めると、次にどうなればいいかという目標を考えるようになる。
  ビシネスの世界では、何年後かにどのようになりたいかというビジョン
  を考える。

2. どのようになるかという目標に対して、現時点の状況はどうなっているか
 という原因を分析する。
  ビジネスの世界では、目標に対して現状を分析することで原因(解決
  すべき課題)を見つける。

3. 現時点の状況を変えていくために何をすればいいかを考える。
  ビジネスの世界では、課題を解決するための方法を考える。

4. やるべきことをやり遂げて課題を解決して目標を達成する。
  ビジネスの世界では、行動計画を立てて実行して、目標達成を図る。

実は、上記の4段階は、2500年前の釈尊(仏陀)によって発見されて提唱されているのです。それは、四つの尊い真理(四諦<したい>または四聖諦)と言うものです。
四つの尊い真理とは、

苦諦(くたい): 生きていく上での苦しみを感じる
  人生、思い通りにいかない (それが現実である)
  どのようになればいいのだろうかと考える

集諦(じったい、じゅうたい): その苦しみの原因を知ろうとする
  何事にも原因がある (苦の原因は迷妄と執着にある)

滅諦(めったい): その苦しみをなくそうとする
  苦の原因は離脱することができる (迷妄を離れ、執着を断ち切る)

道諦(どうたい): 苦しみをなくすには方法があると知り実行する
  苦の原因を離脱する行動を起こす (具体的な実践方法<八正道>を実行)

どうでしょうか、四諦は前述の1から4の説明と同じだとわかるでしょう。
すなわち、
苦諦は、①有るべき姿(問題解決後の理想的な状況)を明確にする。
集諦は、②現状を洗い出して重要な問題点(真の課題)を見つける。
滅諦は、③課題解決のための方策を定める。
道諦は、④最善の解決方策の実行計画を立てて実行する、
という問題解決技法の流れと同じなのだということが分かります。

私達の現代の生活の基盤は、2500年前から存在していたのです。仏教の教えは論理的であると説明されることがありますが、その通りなのだと思えるではありませんか。

考えてみるに、私達は先達の考え方を読み解き、改善を重ね、応用して生活していることがわかります。聖人・古人が尊重される所以です。

*****************************************************************************
#心 #ストレス #あるがまま #関係する人 #正しい見方 #禅 #禅の言葉 #迷い #自分学 #リーダー #役に立つ情報 #平尾隆行

電子本の案内:

ストレスをなくしてあるがままの「こころ」で生きる Kindle版 など

[Kindle 無料アプリをインストールして お読みください。]

「あなた」が変わる古典の言葉―「日・中・英」でみるビジネスに役立つヒント55 単行本 https://amzn.to/4b9jbjV    [短縮URL]
*****************************************************************************

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?