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自己向上のために必要なこと(893)

私たちは、死ぬまで何かを学んでいます。いわゆる「向上」しています。ただし、むやみやたらに、見聞きしたものを覚えていくのではありません。誤った情報や不完全な情報、および無駄な情報などを排除し、真理に沿った正しい知識を得るということです。いわば向上とは、真の心の落ち着きを得ること、深い智慧を得ることを目的としているのです。

向上のためには、努力事項(実践方法)があります。

1. 向上欲を持つ  我欲による欲望ではなく、妄想などから離れた清らかな意欲のことをいう。世俗的で不要・無駄な情報ではない、正しい心持ちで真理に沿った正しい情報を得るようにする。いわば、志(し)とか願(がん)ということ。

2. 精進  道徳的・倫理的なルールをしっかりと守り、心を落ち着かせ、向上の精神に従った実践をしていく。日々弛(ゆる)みなく努力し続ける。たとえば坐禅などの、一定時間の専心の行(ぎょう)も行っていく。

3.   貪瞋痴(むさぼりの心、怒りの心、無知の心)から離れて、幻想から離れて、また不用意な興味を出さないようにして、「心を落ち着かせて智慧を得るために精進する」ということを念じる。また、向上しながらも他を利するのだと念じる。

4. すぐれた慧  俗世間で言われている楽(通常は、すぐに苦に転じる)よりも平安で落ち着いた智慧から出でくる楽の方が優れていると信じること。そのうえで精進する。

5. 一心  俗世間に迷わされずに、ひたすらに揺るぎのない散乱しない心を持つこと。

以上の五つの努力事項を守りながら、向上のための努力を続けていくのです。

なお補足として、身体の健康が前提であることを重視しなければなりません。まずは飲食したものの運搬と排泄が問題なく行われることが大前提です。その上で、身体の消化と代謝がスムースに行われ、それらが身体に反映され(同化され)て免疫力もしっかりとついていることが条件になるのです。

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