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テレビだけでは分からない

おはようございます!
 
二階俊博元自民党幹事長が記者会見で
「お前もその年が来るんだよ」
「バカヤロウ」
と言い放っていました。
 
次期選挙不出馬記者会見での暴言です。
二階氏は現役衆議院最高齢の85歳です。
 
質問した記者は関西を地盤とした
MBS(朝日放送)の大八木記者です。
 
「ご年齢の問題なのでしょうか?」
と質問していました。
 
テレビで見た時は、
いつものことで、
老害議員と不躾記者との暴言の応酬
との印象を受けました。
 

 
ただその後、大八木記者の記事を読むと
そうとばかりも言えない気がしました。
 
両者、意外とまっとうで
それなりに対応した中でのやりとり
であったとの印象を持ちました。
 
大八木記者は、
当日、関西から新幹線で上京し、
記者会見ぎりぎりに会場に入りました。
後ろの席しか開いていなく
声がよく聞き取れなかったようです。
 
そして、
二階氏には複雑な事情がありました。
和歌山県は小選挙区が一つ減り、
二階氏の地元和歌山3区は
新2区となります。
そこに同じく自民党の世耕氏が
鞍替え出馬を画策していて、
息子に地盤を譲りたい二階氏とは
確執があります。
世耕氏が重い処分を受けるであろう
この機に乗じて息子を出馬させようと
先手を打った。
 
そうした事情があるのではないかと
大八木記者は聞きたかった。
 
しかし、そのような複雑なことを
質問できる場でもなかった。
 
その時、
記者会見が打ち切られそうになったので、
大八木記者は後ろから慌てて手を挙げた。
 
後ろで目立たなかった大八木記者でしたが、
司会進行を遮って、
「まだ手が上がっている」
と質問を続けさせたのは、
二階氏自身でした。
 
そして、複雑な質問はできないと判断した
大八木記者はシンプルに年齢の問題か
と冒頭の質問を投げかけ、
バカヤローとなったようです。


 
この記事を読むと、
両者それなりの背景があり、
一定の礼節を保ちながらのやり取り
であったのかと私の印象は変わりました。
 
やはり、現場に足を運ばなければ、
本当のところはわからないと反省しました。
 
私が海外特派員協会に所属して、
時々、生の記者会見に足を運ぶ理由
でもあります。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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