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多様性と組織効率のトレードオフ

おはようございます。

これから日本は多様性が大切といわれます。

その理由の一つは、
右肩上がりの成長が止まって久しく、
方向が定まっていない中で活動していくために
多様な視点が大切になってきた
ということでしょう。

もう一つは、
人口減少の中で、人手が足りなくなり
猫の手でも借りたい状況で、
高齢者とか、女性とか、外国の人にも
手伝ってもらわなければ
ならなくなったからでしょう。

そこで気になるのは、
多様性は組織の効率を高めてくれるのか?
ということです。

高度成長期の時、
田舎から若者を都会に呼び寄せ、
教育し生産ラインに張り付かせるやり方は
効率的でした。多様性の対極です。

多様性を取り込めば、
あの組織効率は望めそうもありません。
当時、アメリカの生産ラインは効率が低く
日本の生産性の高さを真似しようとしました。

多様性を取り入れると、
当時アメリカの生産ラインのようなことが
起こるのではないかと心配になります。

おそらくそうなるのだと思います。

単一の目標を持ち、
短期的にそれを達成する組織では
効率は悪くなるでしょう。

そのデメリットは受け入れなければなりません。

しかし、複数の目標を持ち、
長期的にそれらを達成する組織では、
多様性は効果を発揮しそうです。

その多様性の効果を求めるために、
単一性の効率をいったん横に置くのでしょう。
そうした構えでいなければ、
すぐに効率が悪いといって
多様性を捨ててしまいそうです。

多様性は万能ではなく、
何を捨て、何を取るのか
覚悟を固める必要があるでしょう。

今日もよろしくお願いします。

安島

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